僕が小さかった頃、ヒマでやることがなかった穏やか日曜日の昼下がり。
にわか石油成金の田舎者一家が高級住宅街ビバリーヒルズで巻き起こす騒動を描いた
海外TVドラマ『じゃじゃ馬億万長者』(再放送)をよく見ていた。覚えている人いる?
今頃になって、タイトルが気になりググったら面白いことがわかった。
じゃじゃ馬億万長者の原題“The Beverly Hillbillies”は田舎者一家(Hillbilly)と
高級住宅街ビバリーヒルズ(Beverly Hills)が掛けてあったんですね、ってな訳で・・・。
マスウェル・ヒルビリーズ/ザ・キンクス(Muswell Hillbillies/The Kinks )(1971)
ロンドン北部マスウェル・ヒル(Muswell Hill)で結成されたキンクスが労働者階級
(Hillbilly)の悲哀をレイ・デイヴィスは鼻にかかった歌声でよりやさしく歌ってくれる。
(タイトルがこれもダブル・ミーニングになっていて楽しい!)
これは、僕の幼少頃の昼下がりをノスタルジックに思い起こさせてくれるキンクスの傑作。
アルバム主題といっていい演劇劇場音楽の3連発(ホリデイ、骨と皮、アルコール)に、
ロック(20世紀の人)、バラッド(オクラホマ U.S.A)、ブルース(パラノイア・ブルース)
カントリー(はかない監獄)、終演には締めのタイトル曲(マスウェル・ヒルビリー)と
どのタイプの曲も素晴らしく優秀な作品揃いだ。-RCA移籍1枚目-
これこそ『ひねくれ億万長者』KINKSの埃に埋もれてしまった代表作だよ。
最後まで読んでくれてありがとう! -(お茶をどうぞ)- では、またね。
ロック音楽は、60年代末から70年代初頭にかけ、ビートルズとストーンズが
拡散させ、多様な広がりへと開花していった。ハード・ロック、プログレッシブ・
ロック、ブラス・ロック、グラム・ロック・・・。だが流行ものロック何するものぞ!と
Creedence Clearwater Revivalが登場。全米ヒットチャートを駆け抜けた
骨太でアーシーなロックンロールを聴いてくれ。~春一番(盤)!~春よ来い!!
オール・ザ・ベスト・コレクション ~
C.C.R. / クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
アナログ時代に各々2枚組で出ていたコンピレーション2LPを2CD化したもの。
Chronicle / The 20 Greatest Hits (1976)
Chronicle Volume Two / Twenty Great CCR Classics (1986)
1枚目は原盤タイトルとおり素晴らしいヒットシングルを集めたクロニクルで
2枚目はシングルB面およびアルバムからの発売順傑作選といった趣き。
あのポール・マッカートニーが”プラウド・メアリー“を聴いて『なんてすばらしい
黒人グループなんだろうと思った。白人だとわかったとき、びっくりした。』と
言わしめるほど。ナッシュビルやメンフィスあたりのアメリカ南部音楽をやる
地元バンドのようだが、実はカリフォルニアの偉大なロック・グループなんだ。
9曲続けてのミリオンセラーを誇る不滅の曲の数々。”トラベリン・バンド“
”“ローディ”、”フール・ストップ・ザ・レイン“、”フォーチュネイト・サン“ ・・・
寒い冬をブッ飛ばすにはCCRの熱いロケンロールを聴くのが一番!!!
今年2017年は酉年だってねって、干支にちなんだブログを新年早々書くべきところを
(もう2月に入っているが)今になって書いています。筆不精なもので。(テヘッ)
1970年代に谷岡ヤスジ氏の漫画で“アサーッ!”と雄たけびをあげた鳥がありました。
30年の時を経た後にあらわれた同じ構図のアルバム・ジャケットでいってみよう!
Good Morning Aztlán / Los Lobos
グッドモーニング・アズトラン/ロス・ロボス (2002)
アルバム1曲目からベテランらしからぬ性急な曲で始まり、タイトル曲も
“アサーッ”と爽快な気分が味わえる。もちろん彼らの持ち味のテックス・メックス、
ダンスミュージックも含んだ大人のロックで、これぞプロの仕事といえる作品。
哀しいかな日本じゃ唯でさえ人気がないグループなのに、ピコ太郎の
PPAP(Pen-Pineapple-Apple-Pen)ならぬ、悪評高い”鼻血ブー!”な
CCCD(コピーコントロールCD)にて日本では発売されてしまい無視された
アルバムでした。もちろん僕は、日本発売の糞CCCDなんか買わず
Webで注文した輸入盤(初回限定ボーナスCD付)CDを買った。
新年早々トランプ米大統領が、メキシコとの国境に障壁を建築すると豪語して
おりました。それもメキシコのお支払で。物の本によればこの地域は、伝説的・
神話的な古代においてはアステカといわれる人々が住む地域だった。さらに
失われた自由で幸福な場所アズトラン(Aztlán)と呼ばれた場所だったかも。
だからこの地域にいる鶏は、
CADD(Cock-A-Doodle-Doo) の米国風でも、KIKIRIKI のメキシコ風でも
KEKK(Kok-E-kok-Ko) の日本風でもなく
”アズトランのアサーッ!”とCDジャケットのような鳥が鳴いているんだよ、きっと。
さーって どうだったかな ~ 酉年の朝にて ~
昔々『産業ロック』なんて日本のヒネくれロック評論家筋から揶揄されるロック
グループ群がありました。ポップで親しみやすいメロディーのロック・サウンドで
ウケてるグループ達を指して、ヤッカミ半分でそう呼ばれていました。80年代に
商業的に大成功をしたJourneyもその代表の一つとされていましたね。
そのJourneyが、今年 E .L.O、パール・ジャム、イエスやJ・バエズらと共に
『ロックの殿堂』入りをしたんだ。お祝いを兼ねていってみよう!
エスケイプ Escape / ジャーニーJourney (1981)
サンタナを源流とするジャーニーの演奏は優秀ですね。ニール・ショーン(ギター)は、
卓越してるし、好き嫌いは別としてスティーブ・ペリーのハイ・トーンも侮れないものだ。
“愛に狂って” Don't Stop Believin' (全米9位 )や
“クライング・ナウ” Who's Crying Now (全米4位)、
“オープン・アームズ” Open Arms (全米2位) の3曲の大ヒットを生んだ。
一番好きな曲は、邦題が考えすぎで玉に瑕の『愛に狂って』。いい歌だな~と思う。
ここからは、私信です。 “愛に狂って” ・・・といえば、
ウチの娘が、昨年末に(愛に狂って?)婚姻届を出した。
Don't Stop Believin’
Hold On!
幸せになってほしいものです。 ~立春の朝にて~