A Date With Elvis / Elvis Presley ”デイト・ウィズ・エルヴィス”を聴けば今夜も快調!
米国の女性ELVISファンにとって夢のようなアルバムタイトルですね。
エルヴィスは当時、徴兵で軍隊(1958.3~1960.3)に入り2年近く過ぎ全てのヒットチャート
からも姿を消していた。曲のストックもなくなり守銭奴マネージャー、トム・パーカー大佐の
苦肉の策によりこのベスト盤がリリースされた。(1959年9月発売)
この半年前にも ”For LP Fans Only" なるベスト盤が出ており、なんとも商魂たくましい。
オリジナル・ジャケットは軍服姿の写真満載に、裏ジャケットは1960年ELVISカレンダーに
なっており(除隊予定日の3月24日に赤丸が付いている!)当時のファン心理をくすぐる。
収録曲はRCAへ移籍する前に安く仕入れていたサンレコード時代のシングル盤および入手
しにくいEP盤で発表された曲より編集されている。
去年公開されたオースティン・バトラーがエルヴィス・プレスリーに扮し熱演した映画
『エルヴィス』ELVIS(2022・米)の興奮も甦るエルヴィス本人の若き歌声を楽しもう。
”今夜は快調!” Good Rockn' Tonight
"ミルクカウ・ブルース・ブギー" Milkcow bliues Boogie
”ベイビー・レッツ・プレイ・ハウス” Baby,Let's Play House
オリジナル盤は23分ほどの10曲入り。写真はLPレコード(再発 西独盤で若干収録曲の違う
14曲入り)とCDです。僕は持ってないけど別CDにはボーナス+2曲の12曲入りもあるようだ。
そして、これは珍しい金髪エルヴィスのジャケット仕様で日本独自発売されたもの。
邦題『ロックの真髄!』1970年4月発売
この頃の洋楽LPにはこんなジャケ違いがあって、後にコレクターズアイテムになっていく。
以前発売LPと収録曲は同じでファンを釣る商法は、何ともはやトム・パーカー大佐を笑えない。