狂牛病が蔓延した要因に、本来草しか食べない牛に、早くいい肉を取りたい欲望から肉(肉骨粉)を食べさせます。この時、狂牛病の肉が混ざったものでしょう。
この肉骨粉を製造する工場を“レンダリング・プラント”といい全米では228ヶ所あるそうです。
その原料は牛だけではなく、野良犬・猫、豚,羊、鶏などの死んだ(dead),病気の(diseased),死にかけの(dying),障害のある(disabled)動物です。これらを4Dと呼ぶそうです。
原因不明の病死をとげた家畜や、腐りかけの肉、安楽死させた犬や猫とさまざまな動物たち。この中には病理研究などで使われた大量のマウスなども使われているのではないのでしょうか?
食品衛生法と環境保護法によって禁止された物質、あるいは法の許容量を超えた物質が含まれる原料、もしくはその物質を処方された原料。言い換えると、死骸に高レベルの薬物や殺虫剤が入っていると、この原料はレンダリングされるのです。さらにレストラン等から出る油やゴミも一緒に処理されます。そして機械がこれらごたまぜの原料をゆっくりと砕いていきます。細かく砕いた後だいた104℃から132℃の間で20分から1時間加熱処理します。そうすると脂肪や獣脂が上に浮いてくるので、これらを取り出します。この脂肪や獣脂が、ほとんどのペットフードに含まれる動物性脂肪のもとになります。残った原料は、加圧して水分を搾り出します。こうして肉骨粉が手に入るのです。そこに何の基準もない着色料、着香料で見た目をよくしているのです。
しかし、肉を煮込んだりすることで脂分がなくなるので、犬はこの脂の匂いがないと食いつきが良くないのです。そこに煮込んだ際に浮いて出た脂を最後にふり掛けて味を調整し最高のレベルに仕上げるのです。
ペットフードの生命線は"食いつき"なのです。
どのCMを見てもガツガツ、バクバク食べる映像だけを強調していますよね。
しかし、現実ドッグフードにはそんなものが入っているのです。大事な犬に食べさせて大丈夫なのでしょうか?
このレンダリング・プラントは日本にもあるというのです。それは日本で言うところの
“動物愛護センター”とか“動物指導センター”というものだそうです。
そういえば私たちは、そこに持ち込まれる年間、数万匹とも数十万匹ともいわれる動物たちが処分された行き先を知りませんでした。
これらのレンダリング・プラントのお得意さまが、「飼料会社」「ペットフード会社」というのです。実にムダのないシステムが完結していたのです。
狂牛病が集中したイギリスで、焼却処分されたはずの牛が、また肉骨粉となって世界に流通してしまっていたというのです。その量は8万トンと推測されるそうです。
イギリス政府は、酪農の農民が生き残るために狂牛病死体をレンダリング・プラントに送り、動物性飼料として闇輸出することを黙認したというのです。
この時期(‘90~‘93)日本もイギリスから333トン輸入してしまっているのです。この中に狂牛病肉が混ざっていたのは確かなようです。
このことが原因で、一時沈静化したように見えたものが、世界的な第二次狂牛病パニック(2000年)につながっていったのです。
しかし、狂牛病の牛の潜伏期間は、5年間とされていますが、人間の場合は10~20年で何とピークはこれからだというのです。ある専門家は2015年といいます。
ここで、レンダリング・プラントが200ヶ所以上あるアメリカに、狂牛病の発症者がほとんどいないというのはどういう訳かと疑問を持つ人は多いと思いますが、実は近年アメリカにアルツハイマー患者が急増していて、その患者数は400万人といいます。そのアルツハイマー患者の症状は、狂牛病にそっくりだということです…
参考「犬の気持ち」他