(菅原文太さん)
「戦争中は国民がみんな小さくなって発言もほとんどできないで暮らしてたわけだから,これは何のためにこれから使おうとしているかその辺をよく自分なりに考えて判断しないと、これ以上不幸になることはジャーナリストだけでなく国民一人一人がよく考えていかないかんと思って思い切って出てきました。
こういう法律が出てくるなんてことは、私のようなバカでも考えもしていなかった。
戦後初めてでしょう。戦争中、その頃は戦争という異常な時代だから色んな考えられないよう
なことが沢山あったけれども随分と戦後、時が経てば経つほど時代が変形してきていたところへ、どうもこれがもし通ればトドメになるのかなと思うぐらい悪法なんだろうと思ってます」
戦争中を生きてきた人の重い言葉です。憲法「改正」、集団的自衛権の行使、この先にあるも
の、それは戦争できる国づくりでしょう。
先の衆・参議院選挙、1票の格差が問題になっています。各高裁では「選挙無効」の判決が相
次ぎました。20日の最高裁大法廷も「選挙は違憲状態だった」との判断です。こんな違憲状態
の国会で多数を占めた安倍政権が、このような重大悪法を成立させる道理はありません。
閉塞した社会をさらにモノ言えぬ息苦しい世の中にしてしまうでしょう。