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安いニッポンを飛び出す若者たち

2023年11月05日 | 生活

最低時給2000円!9割の親世代が驚愕「これが令和のワーホリなのか!」

YAHOOニュース11/5()

by東洋経済オンライン

最低時給2000円のオーストラリアに、安いニッポンから飛び出す若者が増えている

カフェの皿洗いのアルバイトで月収40万円?  カップルでワーホリ?  現地で大学進学?  エンジニアとして就職?  結婚して永住?  昭和生まれの親世代からすると、令和の時代のワーキングホリデー(ワーホリ)は、驚くべきことになっています。オーストラリア・シドニーで多くの若者たちに取材を重ねて『安いニッポンからワーホリ!』を上梓した上阪徹氏が、令和のワーホリのリアルを解説します。

■オーストラリアの最低賃金は日本の2倍! 

 ワーキングホリデー(ワーホリ)と聞いて、あなたはどんなことを思い浮かべるだろうか。

 ワーホリは、国と国とが契約を結び、お互いの国の若者たちが一定期間、現地で過ごすことができ、かつ働くことができるという制度。私のような昭和世代では、「お金持ちの子息が社会に出るまでにモラトリアム的に海外に行くときに使う制度」というイメージを持つ人が少なくないのでは、と思う。当時は制度がスタートしたばかりでもあり、利用者もそれほど多くはなかった。

 しかし、いまやまったくそれは変わっていたのだ。「令和のワーホリ」は、いろいろな点でスケールが違っていたのである。

 202321日、NHKの『クローズアップ現代』で「“安いニッポンから海外出稼ぎへ”~稼げる国を目指す若者たち~」というタイトルで放映された番組があった。

 紹介されたのは、オーストラリアにワーホリでやってきて、日本人の若者たちが稼ぐ衝撃の金額だった。

●農場での実働6時間のブルーベリー摘みアルバイトで、月収50万円。夕方からはビーチでサーフィン。

●カフェでのアルバイト収入は週給10万円。月収にすると、アルバイトの収入だけで40万円以上に。

●残業なしの介護アシスタントで月収80万円。日本を離れてわずか9カ月で貯金は270万円。

 オーストラリアの最低賃金は時給21.38豪ドル、日本円で約2000(番組放送時。現在は23.23豪ドルとさらにアップ)。これが最低賃金(時給)なのだ。日本の約2倍。だから、カフェのアルバイトでも月収が40万円、50万円にもなるという。

■安いニッポンよりも貯金ができる

 オーストラリア、カナダ、ニュージーランド……。コロナ禍が明けた今、日本を飛び出し、海外に目を向ける若者たちが増えている。実はNHKの番組放映の前年夏から、若者たちの間ではSNSで話題になっていたのだ。

 というのも、実際に「稼いでいた」若者たちがSNSを使って、自分たちの稼ぎをレポートしていたからである。中には給与明細をアップしている若者もいた。

 それにネットメディアが飛びつき、さらに民放の人気番組やニュース番組が飛びつき、とうとうNHKまでもが取り上げることになったわけだ。

 ワーホリが若者にとって「稼げる場」になっていたのは理由がある。日本の“安さ”である。この30年間、世界の国々では経済成長に伴って、働く人々の賃金が上がっていった。アメリカやイギリスでは、約1.5倍に。ドイツやフランスでも約1.3倍になっている。

 ところが、日本の実質賃金の伸び率は0.1%。30年間、ほとんど増えていないのである。OECD諸国の中でも、日本の賃金水準は今や下から5番目の水準になってしまっている。そこに加えて、ここ数年は急激に円安が進んだ。円の価値が下がり、相対的に海外で稼ぐことが大きな魅力になったのだ。

 もちろん、海外は賃金水準と同じように物価水準も高いのも事実。オーストラリアも物価は高い。だが、家賃や食費などをうまくやりくりすれば、“安いニッポン”にいるよりも、はるかに貯金ができる。

 実際、1年間で200万円以上貯めた、300万円貯めた、といったワーホリの若者たちもいる。それほどまでに“賃金が高い”ことは魅力なのだ。

 ただ、実際のところはどうなのか。今の若者たちの「本当のリアル」を知りたく、国内で、またオンラインで、さらにはオーストラリア・シドニーで、関係するさまざまな人たちに取材を試みた。

■世界中から英語を学びにやってくる

 南半球にあるオーストラリアの気候は、日本とちょうど真反対になる。20236月、ムシムシとした梅雨空の日本から向かったシドニーで待っていたのは、ひんやりカラッとした快晴の青空だった。

 シドニーは人口約500万人を数えるオーストラリア随一の大都市。国際空港から車で40分ほど走り、降り立ったのは、タウンホールと呼ばれるエリア。大企業や金融街、ホテル、デパートなどが集まっているシドニー中心街だ。

 美しい街だと聞いていたが、想像以上だった。たしかに英国調の街並みとモダンな高層ビルは見事なバランスだ。しかも、ちょっと足を延ばせばハイドパークと呼ばれる大きな公園があり、緑がとても豊か。シドニーといえば、写真によく登場する海沿いのオペラハウスも、歩いて十数分で行ける。

 そして行き交う人々を見ていると、オーストラリアという国が本当に移民の国だということがわかる。人種のるつぼという言葉は過言ではない。東南アジア、インド、中国、韓国、中東、アフリカ、中南米……。まさに、本当にいろいろな国の人たちが、ここに集っている印象だ。

 加えて、経済がしっかり成長している国のなせるわざか、また若者が多いエリアだったからか、なんとも明るく開放的な雰囲気を感じた。誰も下を向いて歩いている人はいない。また、到着したばかりの「ガイジン」をジロジロ見るようなこともない。

 日本ではまだ多くの人がマスクをしていたタイミングだったが、誰もマスクをしていないことも印象的だった。

 ビジネス、ローカル、買い物客、観光客など、人でひしめくエリアに来たのは、理由がある。この街に、数多くの語学学校があるからだ。母国語が英語であるオーストラリアには、世界中から英語を学びに人々がやってくる。

 日本人も同様である。近年、日本から若者がワーホリでオーストラリアにやってくる理由として、英語を学びたいから、というケースは少なくない。そして多くの若者たちは、このエリアにある語学教室から滞在をスタートさせるのである。

■オーストラリアのワーホリの仕組み

(省略)

■人生は自分で切り拓いていける

 シドニーで、またオンラインで、多くの若者にインタビューした。たしかに稼ぐことができるが、実は「あくまで結果的にそうだっただけ」という若者たちも少なくなかった。

 彼らが求めていたのは、実はお金ではなかった。閉塞する日本を離れ、新天地に身を置くことで、新しい人生、日本では得られない人生を拓こうとしていたのだ。そして実際に、かけがえのない体験を得て、人生を大きく変えていった若者も少なくなかった。

 ワーホリを終え、現地の専門学校に入る。大学に進学する。就職する。起業する。永住権を獲得した人たちもいた。彼ら彼女らが得たのは、「人生は自分で切り拓いていける」という事実だった。

 海外での「稼ぎの大きさ」への驚きから始まった取材の旅の結論は、これである。

 「若者たちよ、今こそ海外へ出よう」

 筆者は国内外でさまざまな取材をしてきたが、こんなにワクワクする取材は久しぶりだった。ワーホリでいかに自分の人生が変わったか、こんな世界があって驚いた、自分が本当にやりたいことが見つかった、と嬉々として語ってくれた若者たちの表情の素晴らしさ。

 もっと多くの若者が海外に行けばいいのに、と真剣に思った。働くもよし、仲間を作るもよし、旅行するもよし。ワーホリなら、それほど費用をかけずに、本当にいろんなことができるのだ。そして改めて世界の広さを、人生の面白さを、その可能性を思った。

 稼げるから、ではない。日本で普通に暮らしていたのではなかなか起こることのない、大きな「マインドチェンジ」が起こせる可能性が高いからだ。人生観を変えられる、生きる価値観を変えられるからだ。

 じっとしていても、何も変わらない。日本を嘆いていたところで、誰も人生を変えてはくれない。だったら、思い切って、飛び出してみることだ。

 どこでも生きる力が身に付けば、もう未来にビクビクすることはなくなる。それを世界は教えてくれる。自分次第で、未来は明るいものにできる、ということも。人生を楽しまないで、どうするか……。

 海外に出た若者たちからは、そんなメッセージを受け取った。


この手の記事は何度も紹介してきた。
YouTubeでニッポン凄いを見てる場合ではないのだ。
残念ながら、今の日本は遅れまくっている。

初霜・初氷
今季初めての氷点下となった。


頑張っています。

ぶどう雪囲い前にネズミ対策。