里の家ファーム

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「食べ物を捨てる」

2018年05月05日 | 食・レシピ

BLOG

竹下友里絵  神戸大学農学部4年 

 2018年05月02日

「食べ物を捨てる」という行為はなぜ社会問題なのか。フードロスを語る上で最も大事にしているたった1つの質問。

 「フードロス」、それは「まだ食べられるはずだったのに捨てられた食べ物」。

   先日発表された農林水産省の平成27年度における日本のフードロスの量は、約646万トンだと推計されています。これが世界における食糧援助の倍の量というのは、よく耳にするような事実ですね。

  2017年から日本でもパブリック・ビジネス・ソーシャルセクター問わず(まま、意味わからんーわたし))に声をあげる組織が増えてきたと思います。一部では2017年がフードロス元年と言われていたりしました。

  そういう私自身も、フードロスはすごく大事にしているトピックです。きっかけは高校2年生のときに行ったカナダ留学でした。ある日の晩ごはんを終えた後、ホストシスターがたくさんの食べ残しがのったお皿を持ってキッチンの方に行くと、なんの躊躇もなくゴミ箱に捨てました。母親に「もったいない精神」を教えこまれていた私にはすごく衝撃的で、今でもその光景を鮮明に思い出すことができます。

国際協力にもともと興味のあった私がそこで思ったのは、

「なぜ一方では捨てられるほどの食べ物があるのに、世界のもう一方では食べ物を得られずに死んでいく人がいるんだろう。世界全体で食の分配を実現できたらみんなハッピーじゃないか。」

というなんとも安直な(笑)想いでした。

  特に大学に入ってから「フードロスを解決するんだ!」と言い続けていると、「ゆりえの前ではご飯残されへん(笑)」って言われ始めたりしました。また、「フードロスを解決したい」という同じ想いを持った人がSNSなどを通して連絡してくれるように。

 「フードロスってどうやったら解決できると思いますか?」

 よく聞かれる質問です。実は私はフードロスは1つ1つ原因を紐解いていくと、減らさなければならない量は多いけれども解決は難しくないと思っています(食の安全とのバランスと国際貿易の歪みが難しいポイントだと思っていますがまた別の機会に執筆させていただきます)。

 なので私は解決方法よりも、「あなたはなぜフードロスを問題だ/解決したい思っているのか」という質問のほうが興味があります。

 「食べ物がもったいない」から?

 「ゴミがでるということは環境によくない」から?

 「捨てられた農産物が売れていれば農家さんの収益に繋がる」から?
  (ちょっと意味不明ーわたし)

  フードロスに限った話ではないですが、メディアの発達によって「みんなが問題だと言っているから解決したほうがいい」と思ってしまうのは当たり前で、でもそんな中でも「なぜ自分が問題だと感じているのか」という問いと向き合うことは大事だと思います。

  私がフードロスを解決したい思っている理由は、「世界の食のアンバランスを解消したら世の中の飢餓問題の解消に貢献し、世界がおいしさで満たされるのではないか」という仮説が私の信条だからです。

みなさんは、なぜ「食べ物を捨てる」という行為が社会の問題だと思いますか?

 


 

  2015年の国連世界食糧計画(WFP)の食糧援助量は約320万トン。日本人はその2倍近くの食料を廃棄していることになる。日本国民が1人あたり毎日茶碗1杯のご飯を廃棄していることに相当するという。世界の栄養不足人口は減少傾向にあるものの8億人と推定され、依然として高水準だ。特に成長期の子どもにとっては未来へとつながる重大な問題だ。
 一般家庭の日常においてはそんなに問題にはならないと思うが、日常ではない食事が問題になる。気心の知れた友人なら分けて持ち帰っていただく。

 問題は食ビジネスなのだが、その根本には貧富の格差があり、「食」をビジネスにしてしまう「社会構造」がある。先般の「恵方巻騒動」を見ればわかるはずだ。

 今日も寒い一日。最高気温が8℃とやら。
今日の江部乙

寒いおかげで長い間桜が楽しめそう。



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