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佐川国税庁長官が辞任、元凶は安倍だ!

2018年03月10日 | 社会・経済

【スクープ】
   加計問題でも「公文書改ざん」疑惑が浮上

   日刊ゲンダイ 2018年3月9日

 「ゼロ回答どころかマイナス回答だ」――。8日の参院予算委は、森友問題をめぐる財務省の決裁文書改ざん疑惑で空転。野党が集中審議への出席を拒否し、テレビ中継が入る中での異例の「空回し」となった。財務省の往生際の悪さには“呆れるを通り越して怒り”しかないが、公文書改ざん疑惑は森友だけじゃなかった。日刊ゲンダイの調べで、愛媛・今治市の加計学園の獣医学部新設をめぐっても公文書改ざん疑惑が浮上したのだ。

 ■今治市が作成した国家戦略特区WG出席の報告書

  改ざん疑惑が見つかったのは、今治市の職員が2015年6月5日に国家戦略特区のワーキンググループ(WG)委員によるヒアリングを受けるため、内閣府へ出張した内容を記した「復命書」。市の職員服務規程(出張)によると、〈出張者が帰庁した場合は、速やかに復命書を提出〉とあり、同8日付で菅良二市長あてに出張内容を報告する「復命書」が作成された。

   16年秋に今治市民が、この「復命書」を情報公開請求し、一部が開示されたのだが、昨年の通常国会で加計問題に注目が集まると、市は一転して「復命書」を含む関係文書を黒塗りして非開示扱いにした。

  本紙は一部開示された当時の「復命書」と、その後、黒塗りで非開示扱いとなった「復命書」を入手。2つの文書を比べたところ、明らかに不自然な点が見つかったのだ。

   まず、一目で分かるのは、副市長や部長、課長などの印鑑が押された「供覧」の部分だ。2つの文書には印鑑の名前こそ同じだが、押されている場所や印影、数は全く違っていた。そして、出席人数も一部開示された方が少なく、肝心の「議事要旨」についても明らかに一部開示の方が黒塗りよりも記載内容が短かったのだ。

  市の公用文に関する規程には〈「復命書」等〉とあり、復命書は紛れもなく公文書だ。どちらも情報公開請求を受けて開示しているから「途中経過」や「決裁前」の文書はあり得ない。なぜ、一部公開と黒塗りで異なる2つの「復命書」が存在するのか。起案した市企画課に質問書を送ったが、「担当者がいない」などとノラリクラリで、締め切り時間までに回答は得られなかった。

 ちなみに加計問題の国会審議を振り返ると、この時のWGのヒアリングには愛媛県や今治市の職員のほかに加計学園の関係者3人も参加していたことが判明しているが、WGの議事要旨には加計学園の記載がなく、野党が「加計ありきを隠したのではないか」と追及する要因にもなった。

 「今治加計獣医学部問題を考える会」共同代表の武田宙大氏がこう言う。

  「役所が情報開示した公文書が2種類ある時点でアウトでしょう。おそらく、一部開示の方は意図的に何かを隠したのではないか。そうとしか考えられません。現在、弁護士と有印公文書変造の罪などで市担当者に対する告発状を提出できないかを検討しています」

  安倍案件の公文書改ざんは当たり前――なんて事態になれば、もはや法治国家じゃない。こんな悪辣政権は一刻も早く総辞職に追い込むべきだ。

 

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重大政局前夜の様相 安倍辞任と霞が関総懺悔以外に道なし

日刊ゲンダイ 2018年3月9日より一部抜粋

   森友学園が設立を目指した小学校は、もともと「安倍晋三記念小学校」として開学する予定だった。その名称で寄付金も集めていた。そこで名誉校長を務めていたのが昭恵夫人であり、1年前の国会で安倍が「私や妻が国有地の払い下げに関わっていたら総理大臣を辞める」と逆ギレしたことが、すべての発端だ。

 民主主義とは似て非なる国

  それにしても気の毒なのが、7カ月も拘置所暮らしを強いられている森友学園の籠池前理事長夫妻である。彼らに証拠隠滅の恐れがあるのか。証拠隠滅というのなら、財務省や官邸の方がよほど悪質だ。

  「財務省の決裁文書問題は、首相夫妻と森友学園の関わりを隠すために改ざんや隠蔽が行われてきたということでしょう。官邸の圧力か官僚の忖度かは分かりませんが、他の省庁でも改ざんや隠蔽が問題になっている。首相夫妻を守るために、いつの間にか、霞が関の官僚が犯罪集団になっていたのです。国家を破壊するテロが進み、民主主義国家とは似て非なる日本にされてしまった。政権を守るために国民を欺くなんて、どこの独裁国家ですか。この由々しき状況を正常化するには、安倍首相が辞任し、霞が関も幹部を一掃するくらいの総懺悔をする以外にありません。安倍夫妻の問題である以上、首相が居座っているかぎり、収束しない。自民党内では憲法改正の議論が進んでいますが、もはや安倍首相に憲法改正なんてできるわけがない。法律も守れない政権が憲法に手をつけるなんて、国民感情としては許しがたいと思います。まずは膿を出し切って、腐った政府の大掃除をしないと、何も前に進められません」(本澤二郎氏=前出)


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