「しんぶん赤旗」2024年11月5日
「新しい政治プロセス」のなかで、政治腐敗の打開など実現可能性の高まった緊急課題の前進と同時に、日本共産党の独自の取り組みも問われます。
二つのゆがみ
総選挙で日本共産党は国民の要求から出発し、共産党躍進の意義を訴え抜きました。
田村智子委員長はどこでも、暮らし応援の物価高対策として最低賃金一律1500円の実現を訴えました。中小企業支援のため、巨大企業の内部留保に時限的課税を行い10兆円の財源を生み出す提案で論戦をリード。平和の問題では、集団的自衛権の行使で米国の戦争に参加するための大軍拡が進む現状を告発。平和外交優先の政治へ転換を訴えました。
共産党の主張の根本には、大企業の利益最優先、アメリカ言いなりという自民党政治の二つのゆがみをただす綱領路線があります。
「新しい政治プロセス」のはじまりにたって、二つのゆがみの大本からの転換、日本共産党綱領の立場を広く国民のものとする対話が必要です。
2007年参院選での第1次安倍政権の惨敗をうけて、「新しい政治プロセスが始まった」と提起したとき、緊急課題での政治の中身の転換とともに、綱領を語る国民的大運動に取り組みました。いま、アベノミクスによる巨大企業の利益拡大の一方で進んだ暮らし破壊、米国とともに「戦争する国」づくりで引き起こされた立憲主義の破壊など、その害悪は異常な段階に達しています。
資本主義問う
さらに、深く問われるのは資本主義がこのまま継続していいのかという問題です。
世界で進む貧困と格差の異常な拡大。熱波、干ばつ、水害、海面上昇など深刻な気候危機は人の健康や生活環境、農業生産への深刻な脅威となっています。
巨大な生産力の下で人の労働が搾取されるだけでなく、人間らしい生活を営む「自由な時間」も膨大に搾取され続けています。
いま、資本主義を乗り越える「未来社会」への模索も広がっています。日本共産党は、資本主義を乗り越え共産主義社会へと段階的に発展する展望を語り抜きます。
緊急課題と日本共産党の独自の課題―それぞれを前進させるために求められるのが強く大きな共産党をつくることです。
日本共産党の志位和夫議長は10月29日、「新しい政治プロセス」の扉を開いたのは共産党だと強調し「このプロセスを前に進め、自民党政治を変える仕事をやるためには強く、大きな共産党をつくることが必要です。党の力を強める仕事に新たな決意で取り組みます」と訴えました。(おわり)
明朝から氷点下の予報です。
収穫もこの機に止めましょう。
そんなわけで、今日は小さななすびやキューリなど食べられるものは全部収穫してきました。ジュースにするミニトマトも。
明日は用事があって札幌です。