■”がんの情報”が必要になるときの「自分」を知ろう
《どんなときに「がん情報」を探しますか?》
有名人ががんになった、友人ががんになった、家族ががんになった、
人間ドックで再検査になった、がんの疑いがあると言われた、がんと診断された・・・
知りたいこと、「今」知るべきことは何か、
抱えている悩みや疑問は、答えがあるものなのか、ないものなのかを考えてみましょう。
《「情報を得る」ことは、いいこと?》
情報を得ることで、治療の選択が変わったり、療養生活が変わったり、
自分が納得した医療を受けられるかが変わってくる可能性があります。
基本的には、情報を得ることで、健康・QOL(生活の質)向上の効果を期待できる
と言われていますが、一方では、情報提供されるとQOLが下がるとする報告もあります。
情報提供が両刃の剣的な色彩を持つことにも注意が必要です。
《Web上からの情報収集における問題・課題》
Webの活用は、短時間に多くの情報を得ることができ便利ですが、
その情報量の多さなどから混乱も招きがちです。
これには、一方向性による情報提供の限界があり、
双方向性による情報提供の補完が必要です。
■日本のがん情報提供体制の基盤づくり「がん情報提供ネットワーク」
《がん関連組織・サービス》
以下の機関をご存知でしょうか?
●国立がんセンター
●がん対策情報センター(国立がんセンター がん対策情報センター)
●がん診療連携拠点病院(全国に351施設)
●相談支援センター(がん診療連携拠点病院には必ずあります)
《がん対策基本法(平成19年4月施行)》
がん対策推進基本計画の(3)がん医療に関する相談支援及び情報提供 には、
「がん医療に関する本人だけでない、家族も含めた相談支援・情報提供の強化」が
謳われています。
《Web「がん情報サービス」》
「がん情報サービス」はこちら ⇒ http://ganjoho.ncc.go.jp/
(提供:国立がんセンター がん対策情報センター)
■「がん情報」を探す力をつけよう
《がん情報さがしの10ヵ条》
1.情報が、あなたの療養を左右することがあります。活用しましょう。
2.あなたにとって、いま必要な情報は何か、考えてみましょう。
3.主治医とよく話してみましょう。
4.セカンドオピニオン(別の医師の意見を聞くこと)を活用しましょう。
5.医師以外の医療スタッフも活用しましょう。
6.がん拠点病院の相談支援センターなど、質問できる窓口を活用しましょう。
7.インターネットを活用しましょう。
8.手に入れた情報が本当に正しいのか考えてみましょう。
9.健康食品や補完代替医療の広告には注意しましょう。
10.得られた情報を判断する前に、周囲の意見を聞きましょう。
《メディアに惑わされないようにしよう》
1.記事の内容は完全・不変ではない
・その時点で正しい情報は、後の研究で正しくなくなることもある
・情報を見るときは、「新しい情報」から見る
2.記事の扱いは相対的なものである
・必ずしも「大きい記事が重要」、「小さい扱いが重要ではない」というわけではない
・他社がつかんでいない『特ダネ』研究成果であれば、扱いは大きくなる
《情報と向き合う”自分の哲学”》
・自分にとって、納得できる情報なのか
・どういう治療を受けたいのか
・どう生きたいのか・・・
↑
私たちの大事なスタッフが、現在、闘病中。一刻も早く元気になって欲しい。
できるだけの後方支援をしてますので。