先日、長野県野辺山の野菜農家の方から、レタス・キャベツ・白菜・そしてピーターコーンがどっさりと送られてきた。
昔、かれこれ20年以上前だが、私が作詞家を目指し、某電器メーカーを辞め上京した一年後、四畳半一間の下宿で、生活費も家賃も何もない、残り数百円というとき、覚悟を決めてこの野菜農家で3ヶ月住み込みで働かせてもらった。コレクトコールとフロムAである。
今では世の中ワーキングプアだの、非正規雇用だの騒ぎ立てる時代だが、夢を追う者にとってそんなことは言ってられなかった。職を捨て、夢目指すのと、単にフリーターとでは丸っきり意味もモチベーションも楽しさも違う。バンカラな中に生活の味があった。日々悩み、発見しそしてペンを走らせていた。
全く経験のない高原野菜農家での住み込み生活は、私にとって大切な経験であり、今でも自分が贅沢をせずとも楽しめるのは、あの下宿時代の貧乏生活が染み付いているのであろう。
結構楽しかった。親兄弟はあきれていただろうが。
20数年の時を経て、あの頃、スイートコーンに勝てる品種をと作っていたピーターコーンだったと思うがいやあ、猛烈に甘い!驚いた。
今は組合長でなお農家を続けておられて、先日も教育番組の取材をさせていただいたが、何せ自然との闘い。忙しいだけではない。
♪雨が続くと仕事もせずに キャベツばかりをかじってた♪
この歌がにあうかと思えば、全然違う。
雨が続くとキャベツもできない。
これからも、この味のいい野菜を作り続けて欲しいものだ。
そのためにも温暖化対策は都市でできる、農家救済のひとつでもある。