東京★秩父★函館ノマド生活 末端社長!森田博の公式ブログ

趣味の世界と零細企業末端社長としての近況報告。
書きたいことを書き、たまにアッと驚くことを発表する。

経営者は常に要望者であれ

2011-05-06 13:13:00 | ラスト
「何より価値のある教育の成果は、必要とあらば、課せられた義務を好むと好まざるとにかかわらず行う能力である。これがまず第一に学ばなければならないことだ」(英医師:トマス・ハックスリー)

 --------------------------------------------------------------------
  
 ここのところが最近の教育に欠けている点ではないか。最近かも微妙だが。
 
 --------------------------------------------------------------------


●NHKと日経BP社が共同製作したDVD「ザ・メッセージ」が廃盤となった。

私はこの商品に登場する松下さん(パナソニック)や吉田さん(YKK)盛田さん(ソニー)、塚本さん(ワコール)などが大好きで何度くり返して観たかわからないほど。
もしまだご覧になっていない方はamazonなどで流通している商品を入手されると良いだろう。

松下さん86才の時の講演、「中小企業は強い」・・1980年5月28日 大阪中小企業振興フォーラムにて、こんな話をされている。

・・・富士のすそ野のように中小企業が強くて広がっている国は強い。
大企業に負けない中小企業はまだまだ限りなく発展するもの。それがなければ各業界の発展はない。中小企業はもっと自信をもってほしい。

「石油が4倍になって困った」とか、「中小企業やからもうあかん」、「そんな競争できへん」とさじを投げるようなことをあえてしているのではないか。

 松下電器も今は皆さんのおかげで多少大きくなりましたけども、元は中小企業でありました。
以前は5人、6人、10人というような状態でやってました。
しかし、そのときのほうが思う存分に仕事ができました。
「こういうことをやったほうがええな」と思うと、あしたからできた。
今そう思ってもなかなかできません。下までおりていくのにも暇がいります。そのように考えてみますと、中小企業の間は、なつかしいですよ、私は。非常にご飯もおいしかった。

このごろはご飯を食べるのにも、のどに通らんと思うようなことがあります。これは本当でありますから、私は中小企業は一番いい、一番愉快である、楽しみであると思うんです。
・・・

●その他、こんな演題の講演が続く。

・「喜びの連続が繁栄を生む」 幸之助86才
・「長たる者は自己観照せよ」  〃
・「不景気は人がつくり出す」  〃 89才
・「衆知による経営を」     〃 88才
・「不景気は商売の師匠」    〃 88才
・「経営者は常に要望者であれ」 〃 87才

●これでお値段 15,750円 は本当にお買い得だと思うがいかがだろう。


●「確たる信念をもっている人は、不景気のときほど儲ける」と松下さん。
氏が昭和51年につくったのが「不況克服の心得十ヵ条」というもの。

一気にご紹介しよう。

第一条 「不況またよし」と考える
   不況に直面して、ただ困った困ったと右往左往していないか。
   不況こそ改善、発展へのチャンスであると考える前向きの発想から、新たな道もひらけてくる。

第二条 原点に返って、志を堅持する
   ともすれば厳しさに流されて判断を誤りやすい不況時にこそ、改めて原点に返り、基本の方針に照らして進むべき道を見定めよう。そこから正しい判断も生まれ断固とした不況克服の勇気と力が湧いてくる。

第三条 再点検して、自らの力を正しくつかむ
   ふだんより冷静で念入りな自己評価を行い、自分の実力、会社の経営力を正しくつかみたい。誤った評価が破綻を招くのである。

第四条 不退転の覚悟で取り組む
   なんとしてもこの困難を突破するのだという強い執念と勇気が、思いがけない大きな力を生み出す。不況を発展に変える原動力は烈々たる気迫である。

第五条 旧来の習慣、慣行、常識を打ち破る
   非常時ともいえる不況期は、過去の経験則だけでものを考え行動してもうまくはいかない。これまで当然のこととしてきた習慣や商売の仕方を、徹底的に見直したい。

第六条 時には一服して待つ
   あせってはならない。無理や無茶をすれば、深みにはまるばかりである。無理をせず、力を養おうと考えて、ちょっと一服しよう。そう腹を据えれば、痛手も少なくなる。終わらない不況はないのである。

第七条 人材育成に力を注ぐ
   「苦労は買ってでもせよ」というが、不況とはその貴重な苦労が買わずとも目の前にあるときである。好況のときにはできない人材育成の絶好の機会としたい。

第八条 「責任は我にあり」の自覚を
   業績低下を不況のせいにしてはいないか。どんな場合でも、やり方いかんで発展の道はある。うまくいかないのは、自らのやり方に当を得ないところがあるからである。

第九条 打てば響く組織づくりを進める
   外部環境の変化に対する敏感な対応は、よい情報も悪い情報も社員からどんどん上がってくる、お互いの意思が縦横に通いあう風通しのよい組織であってこそ可能となる。

第十条 日頃からなすべきをなしておく
   不況時は特に、品質、価格、サービスが吟味される。その吟味に耐えられるように、日ごろからなすべきことをなしていくことが必要である。


がんばろう日本! 頑張ろう中小企業! 自分にも渇!

人生は語れないが、経営は勉強すれば語れるかもしれない。