ときどき晴れ

クライミングの事は書きません。
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など限定です!

目指せ6000m峰vol.7 ウュニ塩湖

2017年02月27日 | Huayna Potosí
一度は行ってみたい絶景で有名な『ウュニ塩湖』に行って来ました。
高度順応の為です。
ラパス4000mよりウュニは3700mで高度が低いので。

ウュニの町は、かなり寂れていて何もありません。
ウュニ塩湖のツアーの為の町ですね。

■交通
ラパスから飛行機で一時間でウュニの空港です。
ウュニの空港から町までは、2.6km程度の距離です。
タクシーも定額なので、安心です。

日本からネットで航空券の手配が出来るのは、BOAとアマゾネスです。
今回我々はアマゾネスで予約していたのですが、ラパス空港で支払いがされてないと言われてしまいました。
Paypalの支払い明細のページを見せても、支払いはされてないとの一点張りですよ。
アマゾネスで予約する場合は再度確認した方がいいです。
予約した時間と違う時間のメールがきたりしましたし。
アマゾネス航空はヤバイですね。
予約時は、問い合わせメールに直ぐに返事が来たのにクレームに対しては一切返事なしです。

■ツアー会社
ウュニ塩湖へのツアー会社は、ウュニの町の一角にかたまってありました。
当日でも前日でもいつでも申し込み出来ます。
日本人に人気の「HODAKA」も直ぐにわかります。
日本人同士の方が、意思の疎通が出来るので面白い写真を撮影したいならHODAKAがいいかもしれません。
どこのツアー会社の車も7人乗りのトヨタのランクルです。(笑)
なのでツアーは7人が一組です。
申し込み時に、ツアー会社が言う金額は、7人集まった場合の金額ですよ。
6人しか集まらない場合は、追加が発生します。
まあ、現地のツアーに申し込みするのは、学生か若いバックパッカーだけなので、ツアー会社は、ノーリスクの殿様商売です。
しかも、一見さんが大半だし。
今回のツアーは、120ボリビアーノと言われていたのに、1人キャンセルが出て追加20ボリビアーノ支払いました。

■服装
2月のウュニ塩湖は、日が出ているとかなり暑いのでTシャツすが、雲が出て少しでも日が陰ると、上着が必要です。
夕方や夜のツアーは、極寒だと言ってました。
日焼け止めは、必須ですよ。

■撮影
ドライバーが撮影してくれます。
写真の出来映えは、ドライバーのセンス次第ですね。
今回のドライバーは、細かく指示を出してくれたから、写真は満足の出来映えです。
俺は、ウュニ塩に関して全く調べていなかったので、女子大生達とドライバーのいうなりで動いてました。
一緒の女性達は、かなりのりが良い子ばかりで楽しかったです。
まあ、一日中学芸会をやってたような感じです。(笑)

ボリビア ワイナポトシ 登頂 / 目指せ6000m峰 vol.6

2017年02月26日 | Huayna Potosí
吹雪の中にワイナポトシ6088m登頂

ボリビアには、6000m峰が13座あります。ワイナポトシは、取り付きまでのアクセスが一番良いので人気の山です。
日本で言えば、南アルプスは取り付きが大変ですが、北アルプスの白馬岳や八ヶ岳などアクセスがいいですよね。
そんな感じです。
しかし、ワイナポトシの登頂率は約30%らしい。
日本人に限っては20%位らしいです。

山としては、冬の八ヶ岳程度なので、けして難易度は高くないと思いますけど、空気が半分というところがポイントです。
5000mで平地と同じ体調を維持する事が大変です。
54才の俺は、ただいるだけで体調が悪くなります。
高度順応して、頭痛や息苦しさはなくなるのですが、少し負荷が掛かる動きをすると、本当に辛いです。
今回の登山はただただ親父の意地だけで登ったようなものです。

■ワイナポトシに登頂するには。
①高度順応の準備

ラパス到着1日前から、ダイヤモックスを飲んで高山病に備える。
高山病になってから、ダイヤモックスを飲んでもなかなか回復しない。
ダイヤモックスは4日間服用すると、薬の服用を止めても効果があります。
逆に服用を続けると副作用で下痢になったり食欲が落ちてしまう。
②パートナー
一人で行くと、現地で知らない人とパートナーを組まされる。
この、パートナーがへたばるとそこで下山です。
また、パートナーが強すぎるとハイペースななり、自分がへたばってしまう。
登頂したいなら、日本からパートナーを組んで行った方がいい。
または、一人でガイドを雇う。
まあ、俺は完全に自分のペースを崩さす、いくらガイドが行こうとしても1分間に4~6mの高度以上のペースにはしなかった。
さらに、辛くなるとレストを要求して休んだ。
このペースでも、他のパーティーより全然早いのですよ。(笑)
③天候
天候は運だか、2泊3日でアタックした方が、山頂アタックのチャンスが2回出来る可能がある。
④ガイド
これも、いいガイドに当たるかどうかは運だ。
登頂を成功させたいなら『Irineo(イリネオ) Aruquipa』さんに連絡してみて下さい。
メールはスペイン語ですが、Google翻訳で大丈夫ですよ。
日本人に一杯宣伝してくれとの事です。
https://m.facebook.com/irineo.aruquipa.9
私達の時は、5300m付近から吹雪いていたので、全くルートの目印は無かった状態でした。
夜間にホワイトアウトしている状況で何故イリネオさんは登って行けたのだろう?
当然ルートを間違って登っているパーティーがいました。
イリネオさんは、遠くに見えるヘッドライトを見つけて、あいつら間違ってるよと言ってました。
5000mを超える高度で、ルートを間違えられてしまうと、我々の体力の消耗がヤバイですよね。
頂上直下の6040m迄きてルートに行き詰まって下山したパーティーがいました。
本当にかわいそうです。
我々のヘッドライトがかなり左側に見えたと言ってました。

■装備
全て現地でレンタルできる。
①登山靴
レンタルの登山靴は、プラスチックブーツでかなり歩き辛いと言っていた。
自分のを持って行くのをお勧めします。
厳冬期用の登山靴でなくても大丈夫でした。
②アイゼン
これも、持って行きましょう。
途中でぶっ倒れているやっの足元の雪団子が凄くてビックリです。
スノープレートが付いてないのかも!
よくあれで歩けるなというレベルです。
雪団子を取らないと、辛いよと教えてあげたけど、わからなかったようです。
③ウェア
あんなウェアではモチベーションが上がりませんね。
④手袋
持って行きましょう。
レンタルは予備にしましょう。(笑)
⑤アンダーウェア
持って行きましょう。
今回用意した装備は、
*極厚ヒートテック半袖
*極圧ヒートテッククルーネック
*中圧長袖
*フリースのベスト(登りでは着てません。)
*フリース(登りでは着てません。)
*スキー兼用のアウター

*中圧サポートパンツ
*極圧ヒートテックパンツ
*裏起毛膝上パンツ
*スキー兼用のアウターパンツ

*mont-bellの一番厚いメノリウール靴下
*薄い防寒靴下。

*mont-bellメノリウール薄い手袋。
*裏起毛のウールの手袋。
*親指、人差し指、残りの指タイプのアウター手袋。

ホカロンは、空気が薄くてなかなか暖かくなりませんでした。
⑥ヘッドライト
オプションになります。
持って行きましょう。
⑦レンタルしてもいいかなの装備
シェラフ、ピッケル、ハーネス、ヘルメット
⑧その他
テルモスは350ml程度の小さなので大丈夫です。余り飲みません。
行動食は手袋のまま食べれる小さな羊羹とグミを食べました。
そもそも、空気が地上の半分ですから、食欲がないのです。
飲み物にたっぷり砂糖を入れてカロリーを上げるのもいいかも。

■スケジュール
①Day0
ラパス到着してすぐに、4日後スタートのツアーを申し込みしました。
サンフランシスコ寺院の左側の坂を登ると、沢山のツアー会社があります。
朝8時なのに、ほぼオープンしていました。
金額は、800~950Bs/人位が目安です。
我々は900Bsを800Bsに値切りました。

②Day1
8:30にお店に集合。
レンタル装備品がある場合は、その時に棚から借ります。
我々は全ての装備を日本から持って行きました。
お店のスタッフが少し驚いてました。
9時過ぎに迎えのタクシーが来て、ベースキャンプ迄1時間半のドライブです。
道はかなり悪いです。
ベースキャンプに付くと、ガイド(イリネオさん)と初顔合わせです。
荷物を二段ベッドに広げ、少し横になっていたら、ランチが出来たと声をかけられガイドと3人で食事です。
俺は、ダイヤモックスの副作用で全く食欲がないし下痢だったので、ランチは食べずにすぐにベッドで休んでました。
13時頃に、ガイドがトレーニングに行くから用意しなさいと指示された。
ベースキャンプから、ハイキャンプの方に50分位登った雪渓でアイゼン歩行が出来るかテストされた。
当然、問題がなかったのだがこれがよくなかった。
ガイドが調子に乗り、どんどん雪渓を上がって行ってしまう。しまいには、15m位のアイスクライミングまでさせられた。
アイスクライミングは、やってたし普段からロッククライミングしているから、チョロい壁だと思ったが、空気が薄くてアックスを持つ手がすぐにパンプするのにびっくりした。
下の方で他のパーティーがチョロチョロやっているのが見えた。
ガイドがリードしている間に、雪渓のクレパスに下痢を垂れ流しまくりです。

下に降りたら、日本人が二人いた。
一人は違うツアー会社に申し込みしたが、同じベースキャンプでした。
二人とも単独での参加でした。
ベースキャンプに戻り、ガイドと雑談を少しして、夕食も当然食べずに一人就寝です。
さすがに、拓久郎は体力があり強かったですよ。

③Day2
朝7時から朝食。
パンとスープとバナナ、お菓子等ごちゃごちゃあった。
飲み物は、暖かいコカ茶かコーヒーが飲み放題です。
8:30ベースキャンプ(4650m)からハイキャンプ(5130m)に移動。
ガイドのペースで登ったら1:39でした。
最後はガイドと拓久郎にぶっちぎりされました。(笑)
別のパーティーに聞いたら2:25との事。
登山道は北アルプスの登山と変わら感じです。
でも、空気が薄いからただただ辛いです。
空気が薄いとこんなにも辛いと思い知らされます。
登山道やハイキャンプでは、今朝頂上にアタックして敗退した人が残念そうに下山して行きました。

ハイキャンプの二段ベッドは、早い者から好きな場所を使います。
ランチは、ガイドが作るのでパーティーによりバラバラです。
我々のガイドは、食べるのが好きな人だったので、ライスとリャマ肉とポテト、ケーキ等お菓子が沢山でした。
せっかくのランチも1/3程度しか食べられませんでした。
午後は、ベッドに横になったり他の登山者と雑談して過ごします。
午前中に、ハイキャンプの雪も止み夕方には溶けてました。
ワイナポトシの山頂が一瞬見えた時もありました。
ガイドが、明日の天気が良くなるように、お祈りお祈りと、皆にお祈りさせてました。(笑)
「お祈りお祈り」だけ日本語だったので笑ってしまいますよ。

夕方に各パーティーがミーティングを開始します。
起床時間、スタート時間、最終注意等です。
皆が一番気にしていたのが、スタート時間です。
我々のガイドは、
1時起床。
2時出発と言って来ました。
「さすがに、それは遅いのではない?」と言ったら、
「早く出ると、ラッセルが大変だからね‼」と言うような事を言って、笑ってました。
別の日本人のパーティーのミーティングにでたら、
22:30時起床。
23:30時出発と言われてました。(笑)
さすがに、それは早いよと彼達がクレームつけたら、30分だけ遅くなったようです。
スープとパンの簡単な夕方を取って就寝。

③Day3
各パーティーが、出発時間に合わせごそごそ起床です。
我々は、一番最後の出発なのでゆっくりです。
ガイドが、残念ながら外は吹雪いていると言ってきた。
ハイキャンプの外は、一面雪景色です。
イリネオさんが、
「今日の登頂は難しいかもしれない、スケジュールに余裕があるなら、今日が駄目でも、明日もう一度アタックしてもいいが、どうする?」
なんて、いいガイドなんだ。
一応1日は予備日があったので、リベンジのトライのお願いをしておいた。

出発前に食欲は無かったが、バナナを一本だけ無理やり食べた。
2時に出発予定だったが、他のパーティーがいいどんどんスタートしたので、1:39には登山開始。
ハイキャンプを出て最初は、岩場を15分程登ります。
古いハイキャンプ後付近で、アイゼンを装着。
ここから、スキー場のような斜面をひたすら登ります。
ワイナポトシの登山中の写真が、ネットで探しても全然無いのは、
まず、空気が薄くてそんな余裕がない。
そして、真っ暗で写真を撮っても意味がないからなんでしたね。
5300m付近で、1つのパーティーをパスしました。
こいつらが、アイゼンぬ雪団子パーティーです。
さらに、15分程で2つ目のパーティーに追い付きました。
ベースキャンプが一緒の日本人です。
パートナーが調子が悪く、5分歩くとぶっ倒れていました。
その先に、もう一つパーティーがいました。
このパーティーはガイドと二人だけのパーティーです。
我々は、このパーティーもパスしてしまいました。
頼むから、パスしないでと祈っても無駄でしたね。
5500m位からは、20分位歩くと足がパンプしてしまい、「take a break」
「Can Rest!」の連発です。
そうすると、3~5分ちゃんとガイドは休んでくれました。
こんな休みながらなのに、また一つパーティーをパスしました。
こいつら、どんなスピードで登っているんだ?
5600m付近にFixロープが張られた、15m位の壁があります。
ここで、また先行パーティーに追い付きました。
この壁の後は、傾斜もきつくなり辛さは4倍増です。
風も強くなってます。
先行に2つのパーティーの光が見えました。
一つは、日本人のいるパーティーで頂上直下6040m迄行ったパーティーです。
もう一つのパーティーと5900m付近迄一緒だったのですが、
ガイドが「このままでは、風が強すぎて登頂出来ない。」
「俺は風が弱いルートを知っているから、そこに向かう。」との事。
まずは、岩と雪壁のミックスのルートを20m程クライミングです。
イリネオは、なにで確保支点しているのだろうと見たら、岩の切れ目だけなんですけど!
あの~。多分その支点効いてないと思いますけど、、。
その後は、ヤバイトラバースです。
ガイドガイド落ちたら、多分俺達も落ちると思いますけど、、。
今の俺では止められないです。
必死でガイドに付いて行き、今度は切れたリッジです。
風が強くて立てない。
なんとかリッジを渡り切ったら、ガイドが突然に
「ここが、ワイナポトシの山頂だぞ‼」と言った。
ガイドは、下に向かって何度も奇声をあげてる。
俺達は、登頂の成功の余りの感激に泣いてしまった。
「Your great guide!」と言いながら3人でバグしあった。
「カメラを出せ、写真を取るぞ」
しかし、雪が痛くてポーズ出来ない。
ガイドはハイテンションで写真を撮ってるし。
ガイドは「俺達だけしか、登頂していないぞ!」と何度も何度も叫んでいた。
そんな中、拓久郎はあまりの寒さなので早く下山したいと震えていた。
多分、5~6分位の時間だったのだろうけど、長かったです。
下山は、最初は拓久郎がトップでスタートしたが、なかなか急な斜面を降りれず、トップ交代で俺が行った。
下山でも、数パーティーをパスして、8:45にハイキャンプに到着。
途中旧ハイキャンプ後でアンザイレンを解除しアイゼンを外してからは、もうバラバラに下山です。
ガイドにも拓久郎にも付いて行けませでした。
ハイキャンプに戻ると、拓久郎はスープを持ったまま寝ていた。
俺もベッドに倒れてしまった。
一時間程して、ガイドに起こされ他のパーティーと一緒にベースキャンプに下山。
これも、地獄の八甲田山死の行進と同じでした。(笑)

ガイドが俺達を信用してくれて、あのルートを行ってくれたから、登頂出来たのだと思う。
今でも、登頂の事を思い出すと目頭が熱くなる。
でも、二人共にもう登山はやりたくないと思いました。(笑)
ベースキャンプに戻ってから、拓久郎がGPSデータをスマホに取り込んで、本当に登頂したか、確認していた。(笑)
ともかく登頂出来て良かった。
山頂で出せなかった、日本の国旗を出して記念撮影してたら、他のパーティーが皆祝福してくれた。
夢の6000峰登頂したので、これが人生最後登山です。
















目指せ6000m峰 vol.3 つらい

2017年01月26日 | Huayna Potosí
久しぶりに赤岳に登頂した。
美濃戸口から日帰りだから疲れた。
もう、くたくたですよ。
しかも、-20℃の世界はさすがに寒いです。
7時半に出発して昼前に登頂して14時過ぎには下山した。

今回は装備品のテストなので-20℃はある意味よかったよです。

*ユニクロの防風ズボンは透湿性が無いから、ズボン内結露が酷くて絶対に止めた方がいいことがわかった。
*おにぎり等々の水分がある物は全て凍ってしまった。
100円のようかんは、手袋したままで食べれたから採用です。
バームクーヘンも凍らなかった。
たまごのコッペパンも食べれた。
*新しいアウター手袋はうわさ通り使いやすかった。インナーはニット系の物に変更しないと駄目です。
スキー用グローブだと指が痛くなってしまった。
*靴下も組み合わせを考えないと駄目だ。
*新しい登山靴とアイゼンもOK。
*今回使ったマムートのザックは、寒さで固くなったし、
バックルも寒さで駄目だった。
不採用です。
ブラックダイヤモンドのアタックザックに変更です。
*スキー用のヘルメットには、ヘッテンが付かなかった。
改造が必要です。

装備品のテストが終わって少し安心した。
まだ、八ヶ岳のピストン出来る体力がかろうじてあったのもよかったよ。(笑)