MCCスマートフォーツーは、狭くて作業性が悪いので、
手順を間違うと面倒な事になります。
先ずは、フロントカウル、ボンネット、サイドカバーを全て外します。
交換作業は、運転席側の方がしやすいので、初めて分解する方はこちらから作業をする事を勧めます。
車は、ジャッキスタンドを使い左右共に上げます。
両方のタイヤが上がった状態でないと、コンロッドのボルトが抜けません。
さらに、
両方のタイヤを上げていないと、スタビライザーが、作業中自由に動かないので、交換作業が出来ません。
ショックの一番上のナットを、ヘキサゴンレンチ7番と19番メガネレンチでここのナットを外します。
外すボルトナットはかなり固いので、先にCRCをたっぷり掛けておくのが絶対です。
ショックアブソーバーのナットを上下2箇所外します。
上のコンロッドのボルトは、真中に共廻り防止の5mmの六角の穴が有ります。
外す時は、CRCを掛けて泥を掃除してインパクトドライバーで一気に外すと外れます。
スタビライザーエンドのナットも外します。
必要な時に、スタビライザーエンドを持ち上げてナックルが自由に動くようにします。
スタビライザーエンドを外すと、ナックルがぶらぶらになります。
ブレーキホースが切れないように注意して下さい。
ショックを縮めるスプリングコンプレッサーは、
ツメが幅広物を用意します。
小さいとツメが横滑りをして外れてしまいます。
スマートの場合、
狭いのでスプリングコンプレッサーで
スプリングを縮めたら、
針金で縛っておきました。
作業がしやすいのでおすすめです。
100均の針金で十分です。
このスプリングコンプレッサーは、駄目な方の写真です。
こいつのせいで、時間を無駄にしました。
ゴミですね(笑)
スプリングを縮めたら、
ショックの軸棒を上から押さえて、少しづつ横にずらします。
ショックの上のゴムの部分を
下からさげたりして、引っ張り出します。
平たい小型バールがあると重宝します。
ヘタったサス程この作業は楽です。
タイヤハウスの外まで出せたら、
スプリング等は上から抜き外します。
ここからが大変な作業となります。
ショックアブソーバーがナックルから、
全然抜けないのです。
固着しているのかと思いきや、
締まり癖が付いていると思います。
バールでナックルの切れ目を開いてみたのですが、固くて全然駄目です。
CRCをかけて下から、ハンマーで叩くしかないと思います。
初めは、余りに抜けないので、ショックアブソーバーに小さな穴を開けて、オイルを抜いて、サンダーで切りました。
穴は下に開けましょう。
俺は、横に開けて全身オイルまみれになりました。
さて、やっと組立です。
またまた問題発生です。
今度はショックアブソーバーが入って行きません。
ここで、2つの前処理が必要です。
下から叩いた時にホルダーの縁が傷んでいるはずです。
この部分にバリが出来ているので、きちんと削っておきます。
このまま、ショックを差し込むと、ショックの表面に大量な線傷が。(笑)
そして、ホルダーをバールで少しでも広げるます。
かなり固いので多少広がる程度です。
ノギスで計測したら0.5mm程度でした。
諦めて、ショックを定位位置まで叩き込みます。 定位置になったら、
スプリング類を元通りに組込みます。
ショックの軸棒を押しながら中に入れます。この時に平たいバールが重宝します。 定位置にサスペンションがセット出来たら、スプリングコンプレッサーを再度取り付けて、針金をカネはさみで切ります。
危険な作業ですから慎重に。
ショックアブソーバーの一番上のボルト2個の増し締めは車を降ろしてからやります。
以上でフロントサスペンションの交換終了です。
古いショックアブソーバーは、スカスカで、
これでは小さな段差でも凄い衝撃が来たのも納得です。