20年間の趣味の中心はロッククライミングでったが、冬の岩場は城ケ崎か城山、二子と限られた来る。
①城ケ崎では、登りたい13abまでは登り切って、残るはスプラッシュ13dのみ。
12台も3本程残っているが、ケガしている人も多いルートなので気が進まない。
②城山は、13aまではコンプリート状態。13dのリキッドフィンガーは登りたいが。
③二子はまだやりたいルートはたくさんあるが、あの寒さには閉口してします。
こんな状態で、クライミングのモチベーションはダダ下がり。
ちょっとスキーでも今年はやるかと、会社のスキー部に冷やかしで入ってみた。
わが社のスキー部は、大回転を主な活動とするスキー部でした。
もともと、若いころバイクのレースで全日本で走っていたから、
スピードには慣れていて、スキーでもスピード出すのは好きなので、渡りに船でした。
スキー部の合宿に行ってみたら、みんな大回転用のGSの板で飛ばしまくり。
木島平
木島平
初めてポール練習をしたが、やはり20年も使っている上にノーメンテナンスのオールラウンドの板ではターンスピードが違い、GS用の板には立ち打ち出来ません。(笑)
スリックタイヤとスポーツラジアル位違いますね。
まあ、GS用の板は買えばいいだけなので、会社の人のアドバイスを参考に即購入。
初めて買うGS用の板で、180cm超えでR25は使いこなせない不安もあり、少しスペックを落とし、175cmR17にしました。
この板は、普段使うには少し重いですが、
実に、滑りやすいんです。
長いし、硬いからコブは出来ないかと思ったらぜんぜん滑りやすくてびっくりでしたよ。
R17だから小回りもいいのですが、重さがネックかな。
切り返しに脚力が必要です。
スキー部にいる人は、女子の若い人を除き全員が1級以上の資格者でした。
無級な上に、検定の科目内容も知らない私は、素人扱いですよ。(笑)
ここの人たちは、大学時代バリバリのスキー部だった人たちですからね。
ベースワックス、エッジ研磨などメンテナンスにも精通しています。
話をしていると、本当に色々なことを教えてくれました。
世話好きなおじさんたちです。
大半は40-50歳なので年下ですがね。
大会用のレースウェア類も貸してくれるし、メンテナンス道具のお古も安く売ってくれます。
ここで本題の1級検定の事です。
スキー部の合宿で1級バッジテストを受けてみたいと飲みながら話してみたら、
「60歳で合格はかなり難しいよ」というようなネガティブなアドバイスばかりでしたね。
皆さん、若いころの苦労話に花が咲いていました。
友人に聞いても、皆さん苦労したとの事ですね。
これから1級を受験する方に朗報です。
これら、おじさんのネガティブな意見は過去の遺物です。
そもそも、自分の滑りを簡単に動画にできない時代の人たちの意見です。
今では、簡単に自分の滑りを動画でチェック出来ますのでね。
検定の参考動画もYouTubeでいくらでも見れますからね。
だから、50から60歳の昔話はあてになりません。(笑)
そもそも、スキーはイメージのスポーツだと思うんです。
自分でこんな風に滑りたいと、頭にイメージが無いと、当然いい滑りは出来ません。
人の滑りを見て、あれはいいターンしているとか、駄目だとかわからないと、自分自身の滑りも上達出来ないんです。
自分の滑る動画を見ても、どこが悪いか分からないと上達出来ないと思います。
わからない場合は、人に動画を見てもらい悪いところいいところを把握しましょう。
まずは、YouTubeで検定の滑りの動画をたくさん見ましょう。
ここで、間違っても検定関連以外の動画を見てはいけません。
各種デモンストレーションの滑りでは、検定に合格出来ないのです。
検定に合格するには、検定に向いた滑りがあるんです。
今回、スキー検定を受けようと思ったのが、お正月休みのラオスクライミングツアーから帰って来てからです。
この20年くらいは、シーズンに1~3回程度しか滑っていませんでした。
この時点では、シュテムターンがどんなターンよく知りませんでした。
足を揃えるて滑る小回りを「ウェーデルン」と言っていたぐらいですから。
「ウェーデルン」がもう死語になっていたのにびっくりです。
検定を受けるのに、まずは滑りこまないといけない思いマイゲレンデをどこにするか考えました。
横浜からだと、沼田、湯沢方面は遠くて通いきれないので、中央道方面で検討してみました。
多少雪質が悪いのはハンデですが、それで滑れるようになれば、良い雪質ならさらに滑れるしね。
良い雪質に慣れてしまうと、ザクザク雪ではボロボロですしね。
検討事項は下記の5点
①自宅からのアクセス
②リフト券の料金
③駐車料金
④練習バーン 中急斜面があり、コブコースもある。
⑤検定を実施している
この条件に合ったのが、
「シャトレーゼスキーバレー小海」でした。
マンスリーパスが、シニアだと1月10,000円、2月8,000円とスポーツジム並みのお値段。
駐車料金は無料、コースは少ないがほぼ中急斜面だけ。コブも初心者用の4mピッチもある。
車泊しても、スキー場に温泉があり便利です。
検定は、今回買ったHEADの板で受ける事にしました。
多少のアイスバーンでも荒れていても、この板は安定性がいいからです。
長さと重さの懸念はありましたが。
特に小回りは不安でしたよ。
1級の合格後にHEADの165cmのSL用R12を買ったら、小回りがめちゃくちゃらくでした。
重いのはGSの板と同じですが、ラディウスが12だからクルクルと板が回ります。
コブは、ラディウスや長さよりも、軽い方がよいのでGSでもSLでも同じですね。
右から
SL用 165cmR12
GS用 175cmR17(検定に使った板)
GS用 186cmR25
20年振りに板を3本も買ってしまった。
2月19日の2級の検定受験をめざし、1ケ月間毎週末に滑りまくりました。
シャトレーゼ小海は、検定するバーンが毎回同じ事が分かったので、
シュテムターン、小回り、大回りを検定のバーンで練習しました。
やはり、斜面や風景に慣れていると検定当日の緊張感が少しやわらぎます。
さらに、検定が行われているときにどの程度滑れれば合格するか人の検定を見て研究できますしね。
■2級検定
2級では、確実なスピードコントロールをし正確なターン動作を出来るように心がけました。
暴走したり、暴走風に見えないようにします。
①全てのターンので共通が、
滑り出しの時に、しっかりとしたポジションで滑りだすのが重要です。
「スネの角度と背中の角度が平行になり、かかとと頭を結んだ線が地面と直角になる姿勢」
でスタートします。
滑りだしてからは、このポジションにはできないんです。
このポジションを作ってから、スタートしましょう。
つま先をスキーブーツの中で上に持っち上げと
正しいポジションが作りやすいです。
②次にリズムです。
シュテムでは、「いち、に、さん」と口に出してターンをします。
小回りでは、「いち、に」とリズムをとります。
大回りでは、「いち、に、さん、よん」です。
自分で多少早めとか遅めに数えるとかで調整するといいと思います。
重要なのは、数を数えながら滑ると左右均等になりやすいです。
声に出しながら滑りましょう。
全て60点で合格。
全ての種目で右ターンで肩が入りやすいと、酷評をいただきました。
これを1級受験迄に修正します。
あくまでもクセなので完全には修正出来ないので、検定の時に左右差を目立たなくするのが合格の近道ですよ。(笑)
■1級検定
注意点は同じですが、2級よりもスピードのある滑りが必要です。
共通ですが、リズムもすべてのターンで数えました。少し早口でね。
①小回りは、昔ながらの「犬のしっぽ振り」はでは、合格出来ません。
「犬のしっぽ振り」板のお尻を左右にずらしているだけなので、ターンではないんです。
検定では、しっかりとした小回りターンをしましょう。
板のテールをずらして、向きが変わっているのと
板のラディウスを使いターン弧を描いて向きが変わるのの違いを研究するといいと思います。
※サイドカーブ・ラディウス(radius)は、
スキー板の先端から末端にかけてのカーブを指します。
カタログなどではRで表記され、数値が小さいと小回りがしやすく、数値が大きいと大回りのターンが安定します。
②大回り
早めの踏みかえで山足に乗り、きれいなターン弧で滑れるようにします。
ニュートラスポジションを正確に作り、
山足に速めに乗り込み、板の弧を使いターンを開始すると思います。
③総合滑走では、スピード変化がポイントと言われました。
シャトレーゼ小海の場合ですが、
大回り3ターン⇒小回り山3~4ターン⇒大回りがおすすめです。
スピードの速い大回りから、正確な小回り、大回りとし、余計なことはやらない方が無難です。
④コブは、バンクターンで十分です。
暴走しない事がポイントです。
少し、密脚が出来ていなくても、安定して滑れるといいと思います。
切り替えしの時だけでも、膝を締めて密脚風に見せれるといいかもです。
スタートの時に十分に膝を曲げて、コブポジションでスタートしましょう。
検定1回目は、2級検定の2週間後の3月5日に受けました。
今年は、雪解けが早くザクザクの雪でしたので、GS用の板では少し板を廻しずらく緊張していたら
1種目目の小回りでリズムを数えるのを忘れてスタートしてしまい、69点と落第点でした。
他の種目で加点を狙いましたが、全て70点で加点出来ず不合格でした。
受験番号3番です。
検定2回目は、よく2週間後の3月19日(2級合格が2月19日)です。
この日はさらに気温が上がり、検定員の方もザクザクですねと言っていました。
この日は、シーズン最終検定とあり2級11人、1級9人の大勢の受験者でした。
前回 GS用の板で小回りに失敗しているので板を変えるか悩みましたが、
ザクザクの滑りずらい状況なので、安定感抜群のGS用の板で検定を受けることに。
なんと、もう一人HEADの同じ板がいたのにびっくりしましたが。受験番号3の人。
この人が、今回の台風の目でしたよ。
この人は、午前中ビールを軽く飲んできたというツア者で、今回初めての検定との事。
飲み屋で「俺は1級だから今度スキーを教えてあげるよ」と飲み屋で言うために受験するとのことです。
今どきは女の子のを口説くのにボードだろうと思いますが。(笑)
この一人はめちゃくちゃ滑りが速いんです。俺はこの人の次の滑走だから、ついこの人の滑りを見てしまうと俺もスピード出しぎみになってしまうのです。
大廻りの検定は、3番のこの人のからスタートでした。
3番の人のスピードが速いから、
それに、引っ張られて俺もスピードアップしてしまいました。
この二人と受験番号1番(3番の師匠)は、GS用の板です。
これ以外の人は、俺達のスピードに引っ張られ、バランス崩すし、転倒するしの大荒れです。
①小回り
ザクザクで重たい雪で、バランスを崩す人、転倒者続出でした。
HEADの板は、そんな中でもいい仕事しましたよ。
多少、バランスを崩しそうになりましたが、板に助けられました。
②大回り
一番目に滑走した(受験番号3番)が物凄いスピードで滑り切り、そのあとの受験者もそれに引っ張られてしまい。バラランスを崩す人、転倒者続出でした。
デモ用の板では、この雪質であのスピードは辛いですね。
バーンは半不整地ぐらい荒れていましたから。
ここでも、俺のGS用の板は抜群にいい仕事をしてくれました。
いいスピードで滑りきりましたよ。
③総合滑走
大回りで転倒者続出したので、1,3番と俺以外は、消極的な滑りとなってました。
それでも、転倒者が出るほどバーンは荒れていました。
ここでも、HEADの板のおかげ何とかクリア。
④不整地
まあ、気温が高いのでコントロール出来ました。
ここまでくると、リタイヤする人もいたり、転倒したりと荒れた検定でした。
この日は、それでも4人合格者が出ました。
私は、全て70点で無事に合格出来ました。
でも、よくあの滑りで何で合格出来たですかと、
検定員の方に聞いたら、
「あの雪質で、滑る抜いた事を評価しました。」と言われました。
ある意味、板に助けられました。(笑)
もう一人のHEADの人は、GS用の175cmの板で
不整地で72点の加点まで取ってました。スゲー!
まあ、春スキーシーズンは受験しない方がいいようです。
でも、ハイシーズンの雪質がいい時はそれなりに採点が厳しいから
その中間の2月頃はいかがでしょうか?
今回は受験番号4番です。