気ままな思いを

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綴る雑日記です 

山中伸弥博士の「iPS細胞」

2017-09-12 | 言葉の意味は


朝日新聞記事「あなたへ 往復書簡」は、山中伸弥博士と「つんく♂様へ」との
やり取りが掲載されていました。

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つんく♂さんの「僕はずっと育てられている」という言葉にはっとしました。
思い返せば、私も色んな人に育てられてきたな、と。初めて研究室を持った
とき、iPS細胞の開発を目標としましたが、数十年かかると思っていました。
しかし、若い研究者やスタッフのひらめきと努力で、5年少しで達成できました。

当初の研究仲間は小さな研究室のメンバー。それが今では500人を超える研究者や
研究支援者、学生らが一緒に「iPS細胞の医療応用に向かって頑張ってくれています。
iPS細胞を使って、どう今の医療の限界を超え「今治せない病気やケガの人を将来
治せるようにする」のか。少しiPS細胞についてお話しさせてください。

iPS細胞は皮膚や血液の細胞から作る細胞で、いくらでも増え、体のあらゆる細胞に
なれます。病気やケガで失われたり、働かなくなったりした体の細胞を、iPS細胞から
作って移植することで症状を治そう、というのが一つの応用です。

2014年に加齢黄斑変性という目の病気の患者さんに、iPS細胞から作った網膜の
細胞が移植さえました。世界で初めてiPS細胞技術が人に使われた例です。
今のところ患者さんに大きな副作用はなく、放っておいたら免れない視力の低下が
食い止められており、患者さんは喜ばれていると聞いています。脊髄損傷や心疾患、
パーキンソン病などがこれに続こうとしています。

iPS細胞は薬の開発にも使えます。患者さんからiPS細胞を作り、さらに患部の細胞を
作ると、体内の病気の様子を実験室で再現でき、病気のしくみを調べられます。
病気の細胞はいくらでも作れるので、それらにたくさんの種類の薬の候補をふりかけて
みる。効果があるものは将来薬になるかもしれません。

新しい治療法を一日でも早く患者さんに届けたい。実験室での研究が人に応用される
ようになってきた今が勝負どころと感じています。

モーニング娘。さんの息の長いご活躍の秘訣には、環境に対応しながら変化する柔軟性
があるのですね。時代を読んで新しい形にしていく、つんく♂さんの手腕には脱帽です。

記事より抜粋にて

2012年にノーベル生理学、医学賞を受賞した山中伸弥博士です。
「山中伸弥極秘の研究が始まった。IPS細胞に続くか!?。」昨夜のNHKTV
「プロフェッショナル」の番組のタイトルです。
見ることができませんでしたが、山中伸弥博士の医療界に対するご活躍を期待します!!。



ウオーキング道路にての「ハゲイトウ」です。