うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

あきさみや~(えらいこっちゃ)!

2006年01月09日 20時02分13秒 | うちなー日記(沖縄編)
今朝は三線の自主練習をしていました。
実は、昨日の夕方から那覇の師匠のところへ習いに行く予定だったのですが、まだ課題曲の歌詞を完全に覚えておらず、しっかりと覚えてから行こうと思い、一日先延ばしにしていたのです。
ようやく昼前に練習を終え、さて那覇に行こうと思ったのですが、何故か新聞を確認したくなり、いつもならテレビ欄から見るところ、社会面を真っ先に開きました。すると、見開きの真ん中あたりに火事の写真が載っています。記事をよく読むと、・・・なんと三線の師匠の家ではないですか!目を疑いました。
師匠は、とある施設に勤めておられ、その施設の建物と同じ敷地内に家があり、そこに住んでいました。
出火の原因は電気ゴタツをつけっぱなしていたこと、出火は昨日の午後6時半ごろ(まさに私が行こうと思っていた時間!)で、消防車が12台もかけつけたことなどが記事に書かれていました。これは大変です。居ても立ってもいられず、三線を置いて那覇に急行しました。
師匠の家に到着すると、見事に焼け落ちていました。師匠の三線も、工工四(楽譜)集、そして家財道具なども全てが焼けてしまい、木の骨組みだけが黒々と焼け焦げて残っていました。幸い、隣接する建物には、延焼はせず、被害も軽微なものだったようです。
施設の建物の方で片付けが始まっていたので、私もできるかぎり手伝うことにしました。煤が溜まった床の雑巾がけ、畳替え、消化の際に使ったビニールシートの撤去、天井拭き、焼けて使えなくなった机などを運び出したりと、結構働きました。(結局6時間ほど働きました)それにしても、片づけをしている間も火事場特有のやにくさい臭いが漂っていて、普通ならとても笑えないような状況なのですが、施設の関係者やかけつけた人々は、時折ジョークを交えながら、テキパキと作業をこなしていて、少々意外でした。(沖縄らしいとも言えますね)
新聞では電気ゴタツから出火と書かれていましたが、その後の調査でどうやらタコ足配線が原因だったことが分かったそうです。私の寮でも、以前タコ足配線が原因で火災が起きているので(1フロアが全焼したそうです)、改めてその恐ろしさを思い知りました。私も気をつけなければ・・・。
一通り今日の片付けも終わり、帰り際、師匠を見舞ったのですが、けがはなかったのですが、出火した責任や身の回りのもの全てを一瞬にして失ってしまったショックが大きく、布団で寝込んでいました。食事もなかなか喉を通らない様子で、いつもはあっけらかんとした性格のおじいが、痛々しいほど衰えて見えました。見舞いに居合わせた人と一緒に少しの間話しましたが、なんとか元気を出して、また私に三線を教えてください(一応今は私が一番弟子)と私が言うと、少し表情が明るくなりました。師匠は、これからしばらくは施設の建物内の宿直部屋で寝起きするそうで、73歳にして、また一から生活をやり直すそうです。なんとか、また元気なおじいの三線の演奏を聴きたいものです。

今回の火事は、私の身近で起きたので、非常にショッキングです。本当に火事は怖いです。「地震・雷・火事・おやじ」と言いますが、地震や雷は免震技術や避雷針で被害を避けることは出来ても、火事だけは一度燃え広がると、様々なものを燃やしつくしてしまいます。自分の大切なものが消えてしまうという恐ろしさは、抜きん出ています。本当、気をつけないとですね・・・。

写真は、以前三線の練習の時に師匠の家で撮ったポットの写真です。これも今回焼けてしまいました。本当は、ポットに張ってあるシールを突っ込もうと思って撮ったものでしたが、今となっては師匠の家の思い出の写真になってしまいました。


沖縄科学技術大学院大学の開学が延期に

2006年01月09日 02時26分47秒 | うちなー日記(沖縄編)
沖縄科学技術大学院大学は、2008年に開学予定の大学院のみを設置する大学なのですが、生物の先端分野の研究がメインになるそうで、2009年に大学卒業予定の私には有力な進学先だと考えていました。
ところがです、なんとここにきて、準備が整わず、開学が2012年にずれ込む公算が大きくなったのです。沖縄らしいといえば、らしいですが、突然4年も延期になるものでしょうか、普通・・・orz。
どうしたものでしょうか・・・。