うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

北大理学院受験についての補足 青年は如何にしてその心情に至ったか

2009年09月06日 10時19分37秒 | うちなー日記(沖縄編)
昨日、改めて去年の秋くらいからのブログ記事を見直していたのですが、北大を受験した経緯が実はあまり詳しく語られていませんでしたので、補足いたします。

Q1. あれ、奈良先端科学技術大学院大学はどうなったの?
A1. 当ブログの、今年の春頃の記事では、奈良先端科学技術大学院大学をまず受験する旨が書かれています。実は、春の時点では北大と奈良先端大の併願を考えており、奈良の方が7月に入試・合格発表があり、入試の難易度もやや簡単かと踏んでいた(奈良先端大は大学院しかなく、学部からの内部進学者がおらず、受験生の境遇が公平)ので、先に奈良を受験して、まずは一つ合格を得て、心に余裕を持って、北大に挑むつもりでした。
しかし、奈良先端大出願期間の6月になると、卒業単位の取得が忙しく、既に出席日数がぎりぎりの講義が出てきていたため、受験のために何日も沖縄を離れるのが難しいと判断したのと、奈良先端大の場合、入学は必ず4月からになるので、今年度中なら、いつ受験しても入る時期は変わらないので、ならば北大がもしもダメだった場合に、10月の二次募集で受験しようと考えたのです。
そんなわけで7月の奈良先端大入試は受けませんでした。

Q2. なぜ北大なのですか?
A2. そういえば、去年以来のブログで、今年6月に至るまで、はっきりと北大を受験するとは書いていませんでした。
しかし、実は去年の夏頃から北大理学院の受験を考え始めていました。琉球大学の私の同期生で、隣の研究室だった友人が、去年に東京大学、東北大学、北海道大学の大学院を受験しており(元々彼は北大志望だったのですが、研究室の指導教官が東大出で、東大受験を勧められたそうです)、彼は結局(入試日程的に)先に東大に受かり、そちらに行ってしまったのですが、その経緯を私も見ていたので、北大受験を身近に考えるようになったのです。
元を辿れば、大学受験の際に、奈良県民だった私は、日本の北か南の端に住んでみたいと考えており、北大と琉球大を念頭においていました。結局、琉球大学を選んだ(毎日海が見てみたかったのと、成績の都合もあって)のですが、その後も、いずれは北海道に住むことを考えていました。
また、私の卒業研究でタンパク質の構造について考える際に、「構造生物学」の教科書を参考にしたのですが、その教科書の編者が北大の教授で、その人のもとでなら、もっとタンパク質について実践的に学べると思い、今回北大を受験するに至りました。

Q3. あれ、10月入学?
A3. そうなんです。10月から大学院に入学するんです。
普通の大学院は4月入学ですが、北大の場合、受験資格さえ揃っていれば、10月から入学することが可能です。
多分、海外の大学を卒業した学生を念頭においた制度なのでしょうが、卒業が半期遅れた私にとっては、時間を有効に使えるため、嬉しい制度です。
ただし、これまで日本人でこの制度を利用して北大理学院を受験した人はいなかったそうで、つまり私が初めてのケースだそうです。
実際、受験番号も私だけ他の受験生と異なっていましたし、今年(平成22年度入試)の英語の筆記試験の表紙には、昨年度までの過去問にはなかった、「平成21年度10月入試と共通」との文言が追加されています。
なにか、「日本人で初」という響きは良いですね。まあ、入学してからが人一倍大変でしょうけど・・。

以上、長々と書きましたが補足でした。