うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

はやぶさ、帰還の日

2010年06月13日 00時06分08秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
日付が変わりまして、6月13日午前0時のMHKニュースをお伝えします。
本日深夜、小惑星探査機の「はやぶさ」が、7年ぶりに地球に帰還します。
探査機本体は大気圏突入時の熱で燃え尽きる見込みですが、小惑星の砂が入っている可能性のあるカプセルは事前に切り離され、オーストラリアの砂漠に落下する予定です。

日付変更と同時に、Google日本版のトップページも、「はやぶさ」帰還仕様に切り替わっています。


小惑星探査機「はやぶさ」は、2003年5月に当時の宇宙科学研究所のM-Vロケットによって打ち上げられ、2005年夏に小惑星「イトカワ」(近日点では地球公転軌道の内側、遠日点では火星軌道の外側を公転する)に到達、同年秋には着陸に成功、小惑星の試料採取に挑んだ後、数々の機械トラブルに見舞われながらも、満身創痍の状態でこの度地球へ帰ってきました。総飛行距離は60億キロにも及ぶそうです。
また、この「はやぶさ」、様々な世界初の偉業を成し遂げています。
・マイクロ波放電型イオンエンジンの運用
・宇宙用リチウムイオン二次電池の運用
・イオンエンジンを併用した地球スイングバイ
・地球と月以外の天体からの離陸
・地球以外の天体における、着陸した姿のままでの離陸
・世界で初めて、宇宙機の故障したエンジン2基を組み合わせて1基分の推力を確保
(Wikipediaからの引用)
そして、現在「はやぶさ」は月軌道付近を地球に向かって飛行中ですので、上記に加えて、
・月以外の天体からの地球帰還(固体表面への着陸を伴う天体間往復航行)
も成功しつつあります。

本日午後8時頃に小惑星回収サンプルが入っている(はずの)カプセルを探査機から分離、午後11時頃には、大気圏へ突入する予定となっています。
60億キロ、7年もの大航海の終止符が、今日打たれるわけです。一時は、通信も制御も出来ず、帰還は絶望的とも言われましたが、こうやって再び地球に帰ってくる。私は、今日の夜、「はやぶさ」に向かって(残念ながら日本からは見えませんが)、「オカエリナサイ」と言ってやるつもりです。


ちなみに、某巨大掲示板では、こんなAA(アスキーアート)も登場していました。すごく可愛らしいですが、「イトカワ」を丸ごと持って帰ってきちゃっているあたり、かなりデンジャラスです。