ご無沙汰しております。
申し訳ないことに、しばらく更新を滞らせてしまいました・・。近頃、それほど激務が続いたわけでもないのですが、家に帰ってパソコンを起動すると同時に寝てしまう日々が続いていたのです。
少しだけ近況を書いておくと、この10月からいよいよ博士後期課程に進学し、ますます本格的にアカデミックな道に入り込みつつあります。研究についても、夏休み明けから行った実験が予想以上にうまくいったので、以前のデータと併せて論文化のための考察を進めているところです。博士課程1報目の論文は、来年の年明けには投稿に漕ぎ着けたいと思っています。順調にその論文が受理されれば、北大の博士課程の修了要件が早々にクリアできるので、その後は色々と自分の好きな研究や留学も出来るはずです。
・・・って、なかなか野心的なことを書いていると自分でも思いますね。私は根っこの部分は全然変わっていませんが、少しは野心家にならないと研究者の中で勝ち抜いていけないのです。とにかく、博士課程1報目(通算3報目)の我が論文を世に出すことを、今は最大の目標に据えて頑張ります。
さてさて、冒頭から熱い文章を書いてしまったのですが、先週に予告し、今週はじめに写真だけアップしていた「北の京 芦別」の記事を以下に記すことにします。この「北の京」ですが、今年5月に鉄道研究会の「高倉健の駅ベスト3」の取材途中に立ち寄りました。部員3名(全員男)で訪ねたのですが、想像以上のディープさに恐怖感さえ覚えました。
では、早速写真で紹介していきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/98/94cf73428ee8c953a7fa5771c3b81b1e.jpg)
今年5月下旬の週末、我々鉄道オタク3人はレンタカーで高倉健ゆかりの駅を巡っていました。留萌本線増毛駅から根室本線幾寅駅へ向かう途中、部員の一人が芦別駅に寄ることを提案したため、ここで小休止しました。
芦別は昔石炭産業で栄えた街で、芦別駅構内にも広大な貨物線跡が残っています。炭鉱閉山以降は例の如く人口が激減し、駅の規模も2面2線+待避線のごくごく普通の駅に落ち着きました。
駅前広場には、何故か五重塔の模型(電話ボックス)が建っています。恐らく、この後紹介する「北の京」の五重塔ホテルに因んでいると思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/d1/95c7e3da0dcd56979f22b0cba6251d3d.jpg)
芦別駅のホームに設置されている観光案内板です。一番上に「北の京」が書かれていて、その紹介文には何やら香ばしい施設が列記されています。実は、去年の10月に日本最長普通列車に乗車して芦別駅を通過した際にこの案内板に気付き、以来「北の京」に興味津津だったのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/c3/5f71ee84e0104cfc8c037b1f80f6bbeb.jpg)
この後南富良野の幾寅駅まで行かねばなりませんでしたが、まだ日没まで余裕があったので、この機会に少し「北の京」を訪ねることにしました。
「北の京」は、芦別市街地から空知川を挟んだ対岸にあります。写真の斜張橋で空知川を渡ります。ちなみに、この橋は国道452号線(夕張国道)の一部ですが、国道452号線の芦別以北区間は未成線になっていて、この先10kmほどで終端となっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/6e/cb199d775782a92d0b155939e91b0b8f.jpg)
さて、「北の京 芦別」駐車場に到着しました。未舗装です・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/0c/be57acaa0f7b61bdfb73b3e12bc02974.jpg)
少し左手を見ると、何やら和風の建物が並んでいます。公式ホームページによれば、手前の横長の建物が「ホテル三十三間堂」、奥の塔が「ホテル五重の塔」だそうです。早くもパラダイスの薫りが漂っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/40/b2126dda025759d36e733752937c3da5.jpg)
レンタカーを駐車場に停め、玄関前まで来ました。人の気配がありません。本当に営業しているのか心配になりながらも、徐々に間合いを詰めていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/66/43bbb636fd82aca9bbd51a64b6c34904.jpg)
正面玄関への階段は、和風の「わ」の字も感じられない洋風の造りです。どことなく、「そごう」を彷彿とさせます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/a2/52c13dcd5fddb746b2570fa9b0a0846f.jpg)
中に入ると、玄関のすぐ左手に受付カウンターがあり、女性従業員が1人で対応していました。「北の京」は通常入館料600円ですが、土日は400円の割引キャンペーンを行っており、この日は400円で入館できました。
「北の京 芦別」は元々「芦別レジャーランド」として1970年に開業した施設で、本来は健康ランド的な場所だったようです。そのため、現在も地下にはギリシャ神殿大浴場や日本庭園大浴場が存在し、一応温泉施設らしさは残されています。(今回は入浴しませんでした)
ロビーは休憩室も兼ねているらしく、先客のおじいさんが一人でテレビを観賞中でした。
壁面に飾られた絵画群や、ソファーの感じが昭和テイストを醸し出しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/35/bdeba8904e501761861bec6e26e8ad60.jpg)
ロビーには、謎のコスプレ衣装が用意されていました。ここでも和風なんだか洋風なんだか分からない品揃えですが、とりあえず私はコスプレ好きなのでナイスな設備だと思いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/09/556f890db007391e702a82baf3bb42fe.jpg)
というわけで、ちょっとコスプレしてみました。服装もさることながら、背景の公衆電話や日本人形が何か不思議ですね・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/74/4058ad71de0f9e6b2d47e67d89caaeb5.jpg)
玄関から左手に、屋外への通路が続いていたので、そちらへ行ってみることにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/16/0a8c8231948cdaeb2608ac698c92b8d1.jpg)
通路の途中で、ホテルへの廊下が分岐していました。廊下に欄干がある・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/67/5e17eb2f3f9a5a08cf016f70a86916ba.jpg)
日本庭園入口にやってきました。屋外に出てみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/2c/de68f215eb52ea7a3da8e29637658e9c.jpg)
外に出ると、日本庭園と「ホテル五重の塔」が目に飛び込んできました。
公式ホームページによれば、奈良の法隆寺五重塔をモチーフに建てられた建物で、高さ56.5mあるらしい。れっきとした政府登録国際観光旅館だそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/4f/1ff8dcbb4f7c459dda09cc9310371034.jpg)
ちなみに、本物の奈良・法隆寺五重塔がこちら。
・・・まあ、あえてここで似ているかどうかは書かないことにします・・。
(そもそも、五重塔をホテルにすること自体が無茶だった気が・・)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/91/572a46b66faf05699ea693d786340533.jpg)
本館と「ホテル五重の塔」の間に広がる日本庭園です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/93/83b53b14c5566fb4516ed165ceede80e.jpg)
本館入口を振り返ってみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/dc/f106d44da44f416c9adf34cde2d0992c.jpg)
この本館入口の階段に人工芝が敷かれているのですが、苔が生えてまるで天然芝みたいになっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/85/b5de51bf72203e384d5a5b52f24519e5.jpg)
さてさて、日本庭園をさらに奥へ進むと、「十二支苑」入口に辿り着きました。いよいよ宗教施設的な様相を呈してきましたぞ・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/3a/10b660384529592ab88b3379cb772be0.jpg)
「招福之門」には金剛力士像らしきものが置かれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/0a/af33fe008d6c9bf54b6073a890cdf0d3.jpg)
ちなみに、奈良・法隆寺中門の金剛力士像がこちら。うーん、なんとも・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/cc/fff69a106bf40dde9ee460edd547522e.jpg)
門をくぐると、今度は大量の鳥居が出迎えてくれました。まるで異世界への入り口のよう。
あれ・・、五重塔や金剛力士像があったのに、何故に鳥居・・?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/6a/b1cb92f23f06b58b8a5934c79e1a36d1.jpg)
鳥居はそれぞれ十二支に対応しており、全てをくぐり終えると、右手に聖徳太子堂がありました。やはり、全体的に法隆寺をモチーフにしているようです。一応、お参りしておきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/4d/ab6ab158a0e5049ee6bf1959d8c73a3d.jpg)
さらに奥へ進むと、こんな場所に出ました。ここが「十二支苑」で、なんでも奈良・新薬師寺の北の礼拝所とのこと。新薬師寺は日本最古最大の十二神将像が安置されていることで有名な寺で、各神将は十二の方角を守っていることから、十二支の守護神としても信奉されているのです。(本来は、新薬師寺本尊の薬師如来とそれを信仰する人々を守る役割を持ちます。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/21/3b5103f52e08bc03b91247f819b5f139.jpg)
というわけで、橋を渡って「十二支苑」の中央部にやってきました。2階に十二角堂が建っており、その真ん中に聖徳太子像が安置されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/48/441903fbc258eb86750066dbc0ba260b.jpg)
十二角堂から「十二支苑」を見下ろしてみた図。このように、中央の島に対して放射状に十二支各々の堂が建つ島が配置されています。実は十二角堂の床には、各方角毎にスイッチがあり、参拝者が任意の干支の方角に立つことで中心の聖徳太子像がその方角を向いてくれる仕掛けが施されています。・・が、電池切れなのか、この日はうんともすんとも動きませんでした・・。
また、上の写真の奥には「北の京」最大の名物、「北海道大観音」が見えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/4c/b25a7725a399a9a872b80d39ec075517.jpg)
ここまで、入館して以来我々が出遭った人は、受付の女性とロビーのおじいさんの2人のみ。あまりに人の気配がないので、少し恐怖感が出てきました。(ドラマ「トリック」だと事件に巻き込まれる展開が待っているはず・・)
この後に幾寅駅取材も控えていたので、そろそろ退散することにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/3c/ec65da778d9750669d2114145d89dd81.jpg)
「北の京」の本館施設を退館した後、車で「北海道大観音」の麓に向かいました。実はこの「北海道大観音」は「北の京」の施設でありながら、本館施設と別の敷地にあります。以前は連絡用のモノレールが運行されていて、一体的に運営されていたそうですが、既に跡かたもなく撤去されていました。
この観音像、バブル経済只中の昭和63年建立で、高さ88mもあります。内部は20階建てになっているそうで、最上階からは芦別市街が一望できるとのこと。今回は時間が無かったので入館しませんでした・・。いつか見てみたい気もします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/38/39524128abdba371e4fa3c380a24679a.jpg)
最後は、神々しい観音様のアップ画像で締めることにします。
「北の京 芦別」実に尊い施設の数々でした・・。
------追記--------
2011年10月29日の北海道新聞朝刊記事によると、「北の京 芦別」は10月限りで運営会社が撤退したため、今月(11月)から営業休止に追い込まれているそうです。
「北の京」公式HPでは、12月の月末10日間のみ営業再開する予定と書かれていますが、従業員も10月限りで退職したそうなので、先行きについては非常に厳しいものと思われます。
まさか、ブログに書いた2週間後にこのようなことになるとは考えてもいませんでした。何かしら新しい形であの施設を活用できれば良いのですが・・。
申し訳ないことに、しばらく更新を滞らせてしまいました・・。近頃、それほど激務が続いたわけでもないのですが、家に帰ってパソコンを起動すると同時に寝てしまう日々が続いていたのです。
少しだけ近況を書いておくと、この10月からいよいよ博士後期課程に進学し、ますます本格的にアカデミックな道に入り込みつつあります。研究についても、夏休み明けから行った実験が予想以上にうまくいったので、以前のデータと併せて論文化のための考察を進めているところです。博士課程1報目の論文は、来年の年明けには投稿に漕ぎ着けたいと思っています。順調にその論文が受理されれば、北大の博士課程の修了要件が早々にクリアできるので、その後は色々と自分の好きな研究や留学も出来るはずです。
・・・って、なかなか野心的なことを書いていると自分でも思いますね。私は根っこの部分は全然変わっていませんが、少しは野心家にならないと研究者の中で勝ち抜いていけないのです。とにかく、博士課程1報目(通算3報目)の我が論文を世に出すことを、今は最大の目標に据えて頑張ります。
さてさて、冒頭から熱い文章を書いてしまったのですが、先週に予告し、今週はじめに写真だけアップしていた「北の京 芦別」の記事を以下に記すことにします。この「北の京」ですが、今年5月に鉄道研究会の「高倉健の駅ベスト3」の取材途中に立ち寄りました。部員3名(全員男)で訪ねたのですが、想像以上のディープさに恐怖感さえ覚えました。
では、早速写真で紹介していきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/98/94cf73428ee8c953a7fa5771c3b81b1e.jpg)
今年5月下旬の週末、我々鉄道オタク3人はレンタカーで高倉健ゆかりの駅を巡っていました。留萌本線増毛駅から根室本線幾寅駅へ向かう途中、部員の一人が芦別駅に寄ることを提案したため、ここで小休止しました。
芦別は昔石炭産業で栄えた街で、芦別駅構内にも広大な貨物線跡が残っています。炭鉱閉山以降は例の如く人口が激減し、駅の規模も2面2線+待避線のごくごく普通の駅に落ち着きました。
駅前広場には、何故か五重塔の模型(電話ボックス)が建っています。恐らく、この後紹介する「北の京」の五重塔ホテルに因んでいると思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/d1/95c7e3da0dcd56979f22b0cba6251d3d.jpg)
芦別駅のホームに設置されている観光案内板です。一番上に「北の京」が書かれていて、その紹介文には何やら香ばしい施設が列記されています。実は、去年の10月に日本最長普通列車に乗車して芦別駅を通過した際にこの案内板に気付き、以来「北の京」に興味津津だったのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/c3/5f71ee84e0104cfc8c037b1f80f6bbeb.jpg)
この後南富良野の幾寅駅まで行かねばなりませんでしたが、まだ日没まで余裕があったので、この機会に少し「北の京」を訪ねることにしました。
「北の京」は、芦別市街地から空知川を挟んだ対岸にあります。写真の斜張橋で空知川を渡ります。ちなみに、この橋は国道452号線(夕張国道)の一部ですが、国道452号線の芦別以北区間は未成線になっていて、この先10kmほどで終端となっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/6e/cb199d775782a92d0b155939e91b0b8f.jpg)
さて、「北の京 芦別」駐車場に到着しました。未舗装です・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/0c/be57acaa0f7b61bdfb73b3e12bc02974.jpg)
少し左手を見ると、何やら和風の建物が並んでいます。公式ホームページによれば、手前の横長の建物が「ホテル三十三間堂」、奥の塔が「ホテル五重の塔」だそうです。早くもパラダイスの薫りが漂っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/40/b2126dda025759d36e733752937c3da5.jpg)
レンタカーを駐車場に停め、玄関前まで来ました。人の気配がありません。本当に営業しているのか心配になりながらも、徐々に間合いを詰めていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/66/43bbb636fd82aca9bbd51a64b6c34904.jpg)
正面玄関への階段は、和風の「わ」の字も感じられない洋風の造りです。どことなく、「そごう」を彷彿とさせます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/a2/52c13dcd5fddb746b2570fa9b0a0846f.jpg)
中に入ると、玄関のすぐ左手に受付カウンターがあり、女性従業員が1人で対応していました。「北の京」は通常入館料600円ですが、土日は400円の割引キャンペーンを行っており、この日は400円で入館できました。
「北の京 芦別」は元々「芦別レジャーランド」として1970年に開業した施設で、本来は健康ランド的な場所だったようです。そのため、現在も地下にはギリシャ神殿大浴場や日本庭園大浴場が存在し、一応温泉施設らしさは残されています。(今回は入浴しませんでした)
ロビーは休憩室も兼ねているらしく、先客のおじいさんが一人でテレビを観賞中でした。
壁面に飾られた絵画群や、ソファーの感じが昭和テイストを醸し出しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/35/bdeba8904e501761861bec6e26e8ad60.jpg)
ロビーには、謎のコスプレ衣装が用意されていました。ここでも和風なんだか洋風なんだか分からない品揃えですが、とりあえず私はコスプレ好きなのでナイスな設備だと思いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/09/556f890db007391e702a82baf3bb42fe.jpg)
というわけで、ちょっとコスプレしてみました。服装もさることながら、背景の公衆電話や日本人形が何か不思議ですね・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/74/4058ad71de0f9e6b2d47e67d89caaeb5.jpg)
玄関から左手に、屋外への通路が続いていたので、そちらへ行ってみることにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/16/0a8c8231948cdaeb2608ac698c92b8d1.jpg)
通路の途中で、ホテルへの廊下が分岐していました。廊下に欄干がある・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/67/5e17eb2f3f9a5a08cf016f70a86916ba.jpg)
日本庭園入口にやってきました。屋外に出てみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/2c/de68f215eb52ea7a3da8e29637658e9c.jpg)
外に出ると、日本庭園と「ホテル五重の塔」が目に飛び込んできました。
公式ホームページによれば、奈良の法隆寺五重塔をモチーフに建てられた建物で、高さ56.5mあるらしい。れっきとした政府登録国際観光旅館だそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/4f/1ff8dcbb4f7c459dda09cc9310371034.jpg)
ちなみに、本物の奈良・法隆寺五重塔がこちら。
・・・まあ、あえてここで似ているかどうかは書かないことにします・・。
(そもそも、五重塔をホテルにすること自体が無茶だった気が・・)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/91/572a46b66faf05699ea693d786340533.jpg)
本館と「ホテル五重の塔」の間に広がる日本庭園です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/93/83b53b14c5566fb4516ed165ceede80e.jpg)
本館入口を振り返ってみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/dc/f106d44da44f416c9adf34cde2d0992c.jpg)
この本館入口の階段に人工芝が敷かれているのですが、苔が生えてまるで天然芝みたいになっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/85/b5de51bf72203e384d5a5b52f24519e5.jpg)
さてさて、日本庭園をさらに奥へ進むと、「十二支苑」入口に辿り着きました。いよいよ宗教施設的な様相を呈してきましたぞ・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/3a/10b660384529592ab88b3379cb772be0.jpg)
「招福之門」には金剛力士像らしきものが置かれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/0a/af33fe008d6c9bf54b6073a890cdf0d3.jpg)
ちなみに、奈良・法隆寺中門の金剛力士像がこちら。うーん、なんとも・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/cc/fff69a106bf40dde9ee460edd547522e.jpg)
門をくぐると、今度は大量の鳥居が出迎えてくれました。まるで異世界への入り口のよう。
あれ・・、五重塔や金剛力士像があったのに、何故に鳥居・・?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/6a/b1cb92f23f06b58b8a5934c79e1a36d1.jpg)
鳥居はそれぞれ十二支に対応しており、全てをくぐり終えると、右手に聖徳太子堂がありました。やはり、全体的に法隆寺をモチーフにしているようです。一応、お参りしておきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/4d/ab6ab158a0e5049ee6bf1959d8c73a3d.jpg)
さらに奥へ進むと、こんな場所に出ました。ここが「十二支苑」で、なんでも奈良・新薬師寺の北の礼拝所とのこと。新薬師寺は日本最古最大の十二神将像が安置されていることで有名な寺で、各神将は十二の方角を守っていることから、十二支の守護神としても信奉されているのです。(本来は、新薬師寺本尊の薬師如来とそれを信仰する人々を守る役割を持ちます。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/21/3b5103f52e08bc03b91247f819b5f139.jpg)
というわけで、橋を渡って「十二支苑」の中央部にやってきました。2階に十二角堂が建っており、その真ん中に聖徳太子像が安置されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/48/441903fbc258eb86750066dbc0ba260b.jpg)
十二角堂から「十二支苑」を見下ろしてみた図。このように、中央の島に対して放射状に十二支各々の堂が建つ島が配置されています。実は十二角堂の床には、各方角毎にスイッチがあり、参拝者が任意の干支の方角に立つことで中心の聖徳太子像がその方角を向いてくれる仕掛けが施されています。・・が、電池切れなのか、この日はうんともすんとも動きませんでした・・。
また、上の写真の奥には「北の京」最大の名物、「北海道大観音」が見えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/4c/b25a7725a399a9a872b80d39ec075517.jpg)
ここまで、入館して以来我々が出遭った人は、受付の女性とロビーのおじいさんの2人のみ。あまりに人の気配がないので、少し恐怖感が出てきました。(ドラマ「トリック」だと事件に巻き込まれる展開が待っているはず・・)
この後に幾寅駅取材も控えていたので、そろそろ退散することにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/3c/ec65da778d9750669d2114145d89dd81.jpg)
「北の京」の本館施設を退館した後、車で「北海道大観音」の麓に向かいました。実はこの「北海道大観音」は「北の京」の施設でありながら、本館施設と別の敷地にあります。以前は連絡用のモノレールが運行されていて、一体的に運営されていたそうですが、既に跡かたもなく撤去されていました。
この観音像、バブル経済只中の昭和63年建立で、高さ88mもあります。内部は20階建てになっているそうで、最上階からは芦別市街が一望できるとのこと。今回は時間が無かったので入館しませんでした・・。いつか見てみたい気もします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/38/39524128abdba371e4fa3c380a24679a.jpg)
最後は、神々しい観音様のアップ画像で締めることにします。
「北の京 芦別」実に尊い施設の数々でした・・。
------追記--------
2011年10月29日の北海道新聞朝刊記事によると、「北の京 芦別」は10月限りで運営会社が撤退したため、今月(11月)から営業休止に追い込まれているそうです。
「北の京」公式HPでは、12月の月末10日間のみ営業再開する予定と書かれていますが、従業員も10月限りで退職したそうなので、先行きについては非常に厳しいものと思われます。
まさか、ブログに書いた2週間後にこのようなことになるとは考えてもいませんでした。何かしら新しい形であの施設を活用できれば良いのですが・・。