うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

スウェーデン旅行記 4  ヘルシンキ到着、そしてストックホルムへ・・

2017年07月24日 21時54分07秒 | スウェーデン旅行記
週末を挟みまして、スウェーデン旅行記も4回目の更新です。

前回の記事:スウェーデン旅行記3

前回の内容でフィンランド、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港に到着したところまで書きました。
今回はヘルシンキでの乗り継ぎから、ストックホルム到着までを記したいと思います。


関空から乗ってきた飛行機は沖止め(旅客ターミナルビルから離れた駐機場で降機)だったため、バスでビルまで移動しました。
日本から到着したので当然ですが、この時点では周囲の日本人旅行客の割合が多く、日本語の会話が至るところで聞けるため、まだ海外にやってきた実感があまりありません。


5分ほどで第2ターミナル1階の到着ゲートに到着。
この時点で現地時間15時20分でしたが、ストックホルム行きのAY637便は16時10分出発なので、残り50分しかありません。
果たして間に合うのか・・?


ヘルシンキ空港はフィンランド航空の拠点空港ですが、コンパクトな構造となっており、混雑度も他の欧州の空港よりは低いため、国際線とヨーロッパ域内路線の乗り継ぎ目安時間は僅か35分となっています。
日本の国内線同士の乗り継ぎで考えても、35分間というのはかなり短い数字かと思います。


日本語の看板を頼りに進み、乗り継ぎ通路上で手荷物検査を受けて2階に上がると、入国審査場に出ました。
実は、ヘルシンキ空港では日本のパスポートだと自動化ゲートで簡単に入国できるらしいのですが、私はそんなこととは知らず、事前に自動化ゲート使用手続きもしていなかったので通常の審査ブースに並びました。入国審査場は利用客数に対してかなり余裕のある造りになっているので、すぐに入国審査官の前に進めたのですが、ここの審査でちょっと苦労しました。
以下、審査官と私のやりとり(意訳)
 審査官「入国目的は?」
 私「乗り継ぎです」
 審「え?」
 私「えっ、ストックホルムへの乗り継ぎです」
 審「1ヶ月以上も?」
ええ、私、この入国審査をてっきりフィンランドへの一時的な入国審査だと思っていたのですが、フィンランドはシェンゲン協定加盟国なので、ヨーロッパの大体の国へ出入国審査無しで往来できるのですね。つまり、ここでの入国審査はEU域内への入域審査みたいな位置付けだったのです。実際、このあとスウェーデンでは入国審査はありませんでした。そこのところを完全に勘違いしていたため、審査官とのやり取りがちぐはぐになってしまいました。
以下、続き
 審「OK、ちょっと落ち着こう。"スウェーデンへの滞在目的は?"」
 私「(ここでやっと気付き)観光と学術視察です」
 審「1ヶ月以上もどこ見て周るの?」
 私「カロリンスカ研究所とストックホルム近郊ですかね」
 審「ふーむ。ストックホルムに友人がいるの?」
 私「まあ、友人というか研究者友達がいますね」
 審「うむ。じゃあいいや。(スタンプを押して)はい、どうぞ」
 私「わーい(汗」
という感じでした。
そもそも、機内で飲んだお酒も抜けておらず、既に日本時間では深夜でしたから、半分寝ぼけていたのでしょうね。
以前に海外旅行した際には、家族と一緒でしたし、大概は観光地なので殆ど顔パスで入国できていましたから、まともに審査官と受け応えしたのは初めての経験でした。このヘルシンキでの経験は、半年後のボストン出張でのアメリカ入国審査時に生かされました。


ともあれ、無事に入国審査を通過すると、あっという間に搭乗待合エリアに出ました。
木の内装が北欧らしくて温かみが感じられます。ここに来るまでの間に、他の日本人客とは離れたので、一気に海外に来た実感が湧いてきました。


フィンランドといえばムーミン。ムーミングッズショップが通り道にありました。
日本に帰国する際にはここでお土産を買ってかえろうと、少し見物してから先を急ぎました。


到着ゲートに着いてから僅か20分でストックホルム行きAY637便が出発する19番搭乗口に着きました。
既に搭乗が始まっていたので、早速機内に入りました。


恐らく乗り継ぎ客を待っていたのか、定刻から遅れて16時24分にゲートを出発、10分後に離陸しました。


ヘルシンキからストックホルムへは僅か50分程度のフライトですが、ちゃんとドリンクサービスがありました。
これはフィンランド航空名物のブルーベリージュースです。隣のスウェーデン人の夫婦が飲んでいて美味しそうだったので、私も注文したところ、「君もこれが好きなのかい?」と聞かれました。


ストックホルムまでの乗機は、エアバスA319(OH-LVC)でした。日本ではLCCでお馴染みのA320の短胴型です。
フィンランド航空ではヨーロッパ域内の短距離線で多用しているようです。


ストックホルム・アーランダ国際空港には現地時間16時22分に到着。フィンランドとスウェーデンには1時間の時差があり、出発時刻よりも早い時間に到着しました。


ここでもムーミンさんが出迎えてくれました。
余談ですが、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンはフィンランド人ですが、スウェーデン語話者だったため、原作の初版はスウェーデン語で出版されています。


"ムーミンショップ"の隣には、ちゃんとスウェーデンらしいお土産屋さんもありました。


上でも書きましたが、ヘルシンキ~ストックホルム間は国内線と同じ扱いなので、入国審査や税関も無く、すぐに到着口に出ました。
関空で預けた荷物も無事に受け取り、さてストックホルム市街へ向かおうと思ったのですが、事前情報殆ど無しにここまでやってきたため、一度きちんと移動方法を調べる必要がありました。


空港ビル内の通路を歩いていると、eduroam(研究教育機関向け国際WiFi認証規格)の電波が入りました。
これで無料でネットが使えます。早速スマホでストックホルムの今夜の宿までの道順を調べました。
ちなみに宿は今朝方、実家でスマホのアプリを使って予約しました。


Googleマップで調べたところ、ホテルはストックホルム市街の南部にあるようで、最寄駅からは1km以上離れているとのこと。
ストックホルム中央駅まで電車で出て、駅前から路線バスで向かうのが最短ルートでした。
早速、ストックホルム中央駅に向かいます。
アーランダ国際空港からストックホルム中心部までは40km以上離れていて、ちょうど大阪市内から関空、札幌市内から新千歳空港のような感覚です。空港からストックホルム中央駅まではアーランダエクスプレスという高速アクセス列車(最高時速200km)が走っていて、8~30分間隔で、僅か20分の所要時間で移動可能です。
写真は駅への入口ですが、簡単な自動券売機が脇にあるだけで、改札などはありませんでした。
車内でも切符は買えるそうですが、ちょっと割高になるそうなので、先に券売機でチケットを購入しました。


空港地下にある駅に向かいます。かなり深いところに駅があるようです。
アーランダ空港にはnorth駅とsouth駅があり、ここはsouth駅でした。


ちょうどこの時間は列車が頻繁に運行されている時間帯だったらしく、すぐにアーランダ・エクスプレスがやってきました。お値段は280スウェーデンクローナ、4000円弱と、旅行客向けの結構お高い値段設定です。以前の記事で書きましたが、高速バスや通勤電車を使えば100クローナ前後で移動できます。


車内はこんな感じ。この日は最高で160km/h程度で走っていました。
車窓から見える景色は夜景ということもあり、案外札幌近郊と変わらないもんだなと思いながら眺めていました。


現地時間17時30分、日本時間で翌日午前1時半、ストックホルム中央駅に到着しました。
ここからホテルまでの移動で、また少し苦労があったのですが、それはまた次回のお話にします。

その5に続く。

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