その後、また北図書館に行って面白い本を漁ってきました。
さすがに1881年よりも古い本は見つかりませんでしたが、歴史的に興味深い本を見つけたので、また貰ってきました。

今回譲ってもらったのは、こちらの本。
前回紹介した「ZEITSCHRIFT DES VEREINES DEUTSCHER INGENIEURE」の1941年版です。1881年版からちょうど60年後に発行された本です。余り長い題名だからか、この頃には「V.D.I.」と略すようになったみたいですね。
1881年当時のドイツはいわゆる第二帝国時代で、ビスマルク首相が活躍していた頃と前回書きました。では、1941年当時のドイツはどんな時代だったかと言えば、ご存知の通り、ナチス・ドイツの「第三帝国」の時代でした。
1939年にドイツ軍はポーランドへ侵攻しており、既に第二次世界大戦の真っ只中の時代に発行されたのがこの本です。

標題紙。
赤色の厚紙にタイトルが書かれています。右上の図書印によれば、この本は昭和16年4月15日に北大で登録されたようです。歴史的には、この2日前(4月13日)に日ソ中立条約が成立、同年12月には真珠湾攻撃により太平洋戦争が開戦することになるので、まさに開戦前夜に北大へやってきた本というわけです。

標題紙をめくると、巻頭言が書かれていました。この巻頭言の結びの言葉にこそ、この時代を感じさせるキーワードが記されています。
それが、これ↓

まさか学術誌の巻頭言でこの言葉を目にするとは思いませんでしたよ・・。
中に掲載されている論文にも、機関銃の改良の話や、戦場での仮設橋の架け方などが記されており、産業界、学界を含めて戦時体制であったことがよく分かります。
図書館の中で眠っていた一冊の学術本が、その時代を表す鏡でもあったのです。
これはこれで凄い本ですよねぇ。
さすがに1881年よりも古い本は見つかりませんでしたが、歴史的に興味深い本を見つけたので、また貰ってきました。

今回譲ってもらったのは、こちらの本。
前回紹介した「ZEITSCHRIFT DES VEREINES DEUTSCHER INGENIEURE」の1941年版です。1881年版からちょうど60年後に発行された本です。余り長い題名だからか、この頃には「V.D.I.」と略すようになったみたいですね。
1881年当時のドイツはいわゆる第二帝国時代で、ビスマルク首相が活躍していた頃と前回書きました。では、1941年当時のドイツはどんな時代だったかと言えば、ご存知の通り、ナチス・ドイツの「第三帝国」の時代でした。
1939年にドイツ軍はポーランドへ侵攻しており、既に第二次世界大戦の真っ只中の時代に発行されたのがこの本です。

標題紙。
赤色の厚紙にタイトルが書かれています。右上の図書印によれば、この本は昭和16年4月15日に北大で登録されたようです。歴史的には、この2日前(4月13日)に日ソ中立条約が成立、同年12月には真珠湾攻撃により太平洋戦争が開戦することになるので、まさに開戦前夜に北大へやってきた本というわけです。

標題紙をめくると、巻頭言が書かれていました。この巻頭言の結びの言葉にこそ、この時代を感じさせるキーワードが記されています。
それが、これ↓

まさか学術誌の巻頭言でこの言葉を目にするとは思いませんでしたよ・・。
中に掲載されている論文にも、機関銃の改良の話や、戦場での仮設橋の架け方などが記されており、産業界、学界を含めて戦時体制であったことがよく分かります。
図書館の中で眠っていた一冊の学術本が、その時代を表す鏡でもあったのです。
これはこれで凄い本ですよねぇ。
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