うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

斎場御嶽ドライブ

2009年04月11日 20時49分36秒 | うちなー日記(沖縄編)
沖縄本島南部、南城市に斎場御嶽(せいふぁうたき)という遺跡があります。
世界遺産にも指定されているこの遺跡ですが、言わずと知れた沖縄最高位の御嶽です。
最近では、スピリチュアルスポットとしても人気で、多くの観光客が訪れています。
そんな斎場御嶽へ、研究室の後輩のI君を連れてドライブしてきました。

昼過ぎ、大学を出発し、我が愛車で一路南城市を目指しました。大体30kmの道のりで、およそ40分ほどで目的地に到着しました。
しかし、ここでとんでもない事実に気付きました。
なんと、事前の情報では「無料」で見学可能のはずだった斎場御嶽が、最近ビジターセンターが出来、200円の入場料を取るようになっていたのです。
あいにく、私は所持金が無く、後輩も研究室に財布を忘れてきていたため、途方に暮れてしまいました。取りに帰り、再度戻ってくるのも勿体ない話です。
そんな折、そういえば我が研究室の指導教官のお宅がこの辺だったことを思い出しました。一度お宅を拝見してみたかったこともあり、とりあえず行ってみることにしました。

以前に、一応場所の目星は付けていて、先生にも近所の環境の情報などは聞いていたのですが、いざ近くまで来てみると、どの道を入ってよいか分からず、しばらくうろうろしてしまいました。
携帯電話のアプリの地図帳を開き、よくよく場所を確かめて、住宅地の方へ入っていくと、ついに先生のお宅の前に辿り着きました。
しばらく中の様子をうかがっていると、なにやら賑やかな声が家の中から聞こえ、どうやら来客中らしいことが分かりました。
後輩と、「どうする?」、「やっぱ帰りましょうよ」などと話していると、ちょうど娘さんが外に出かけるところに出くわしてしまいました。「こんにちは」とにこやかに挨拶したのですが、こうなると、下手に帰るとかえって怪しくて失礼にあたると思ったので、勇気を出してインターホンのボタンを押しました。
奥様と思われる声が応対に出られ、「琉球大学○○研究室の学生です」と名乗ると、先生自ら玄関先まで降りてきてくださいました。
事情を一通り説明すると、
「よくこの家の場所がわかったね」とまずびっくりされたので、
「いやあ、以前先生がご近所の様子について語っておられましたので・・」
と咄嗟にお茶を濁しました。
「つまり、お金を貸せということだよね(苦笑)」と、あまりに核心に迫った質問にはタジタジで、
「え、いやあ、そういうわけではないんですけど・・」とおののいていると、
「いやいや、別に構わないよ。じゃあ、今度(月曜日)のミーティングのときに返してね」と、五千円札を貸してくださいました。
いやはや、本当に恐縮です。と同時に、私がもし将来自分の研究室を持ったときに、同じような状況になったらと思うと、先生の心の広さに感謝せずにはおられませんでした。

こうして、なんとか現金をゲットした我々は、再度斎場御嶽に向かいました。
ほんの3分ほどで御嶽に着き、今度はスムーズに料金を払って見学に入ることができました。



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