終わりました・・、中間発表。
ええ、自分でも信じられないくらい良い出来でしたよ。
前日の予行練習では、噛み噛みで35分(通常制限時間は8分)も掛ってしまいましたが、パワーポイント自体は指導教官も良い出来だと褒めてくださったので、本番には自信を持って臨めました。
平成20年度卒業研究中間発表会本番は、昨日の昼1時から理学部本館の528号室で行われました。いつも講義で使われる部屋で、私としては共通教育棟にある我がフロアのゼミ室よりも緊張感無く発表できる部屋でした。
予想外に多くの教授陣が来てくださり、教室はいっぱいになりました。
もう一人の発表者であるS袋君の発表時間は20分(発表12分、質疑応答8分)の制限時間となっていましたが、私はどう頑張っても容量的に30分は必要と訴え、制限を30分に伸ばしてもらいました。
先に、進化・生態学大講座のS袋君が外来植物である、アメリカハマグルマの生態についての研究発表をしました。75年の沖縄海洋博覧会の際に人間が沖縄へ導入した植物なのですが、現在では沖縄本島全域に繁殖しており、既存の自生種を脅かしているそうなのです。その侵略性の原因を生態学的に検討してみようという内容でした。
S袋君の発表の内容も、通常の中間発表に比べたら、かなり深い内容だったと思います。彼は5つくらいの繁殖要因に関する実験を行っていましたが、下手をしたら、5つを別々の学生が実験して、卒論にするなんてこともありえますから・・。
彼の発表は順調に10分程度で終わり、その後10分ほど質疑応答がありました。
そして、いよいよ私の発表の番となりました。
パワーポイントの枚数で32枚。一般の生物学生には馴染みの薄い、タンパク質の構造に関する研究ですから、研究の前提、意義、既存の研究との位置関係、手法、結果、応用例、今後の展望を可能な限り丁寧に詰め込んだため、通常の中間発表のパワポの4倍近い大作となってしまいました。
しかし、発表をいざ始めてみると、とても舌のまわりが良く、珍しく一度も噛まないで堂々と発表し続けることができました。聴衆の反応も上々で、しっかりとメモを取ってくださる教授方も見受けられました。
途中、解析に使ったデータファイルを実際に開いて説明したり、作った膨大なデータベースのエクセルファイルを示したり、試作品の構造予測ソフトを使ったりして、なるべく理解しやすいように具体例を示しながら発表しました。
結局、少し早口で喋ったこともあり、練習よりも10分早い、25分で発表を終えることができました。
質疑応答では、さすがに進化・生態学の先生方からの質問はありませんでしたが、我が研究室の隣の研究室のI先生(かの「細胞学」の担当の准教授です)が良い質問をして下さりました。曰く、「解析対象の代表的な蛋白質1644鎖を選んだといいましたが、どうやって選んだのでしょうか?」とのことで、実はこれについては当初パワーポイントに織り込んでいたものの、時間を削減するために、質問されたときのみ説明することにしていたところでした。解説の図表も事前に用意していたので、きちんと選定条件、使用したネットサービスなども答えられました。
その他にも、I先生は熱心に聴いて下さっていたようで、いくつも質問していただいたのですが、全て応えきることができました。
また、無脊椎動物の研究をされているH瀬先生も質問して下さり、それは「タンパク質の構造によってアミノ酸組成が異なることを説明するのなら、やはり各構造間で検定を行うのが望ましいのではないか」とのことでした。私もその必要性は感じており、今後検定を行いたいと回答しました。まあ、簡単な検定ならエクセルでほぼ一発でできますので・・。
また、我が研究室の指導教官、O先生も最後に質問してくださり、正直これが一番答えにくかったのですが、「発表を聴いていて思ったことだが、β-sheetを構成するβ-strandは、それぞれの位置関係が平行であったり逆行であったりするとのことだが、その違いによって組成的な違いは出てくるのか否か」との内容でした。私は、恐らく大きな違いはないと思うのですが、平行か逆行かで区分して統計を取った例を知らないので、やってみるのも意義はあるかもしれないと答えました。
3人の質問に答え終わると同時に、30分の制限時間終了の合図の鐘がなりました。
発表、質疑応答ともに、これまでのゼミ発表などが信じられないくらい上手くいき、自分でも驚きました。
今回は、いつものゼミとは違い、きちんと前日までにパワポを仕上げ、よく睡眠を取ったのが勝因だと思います。
終わった後の講評でも、指導教官のO先生は「下手な修士や博士論文の発表よりも良かったよ」とべた褒めで、天にも昇る思いでした。
無事に発表も終了したので、昨晩は祝勝会に那覇新都心の食べ放題に研究室の皆で行きました。3時間半に渡って飲み食いした後、帰りに近所の電器屋でマッサージ機に座って15分間の極楽を味わったのですが、ただただ、「無事に終わって本当に良かった」という思いしか湧いてきませんでした。
いやはや、本当に良かったです。
ええ、自分でも信じられないくらい良い出来でしたよ。
前日の予行練習では、噛み噛みで35分(通常制限時間は8分)も掛ってしまいましたが、パワーポイント自体は指導教官も良い出来だと褒めてくださったので、本番には自信を持って臨めました。
平成20年度卒業研究中間発表会本番は、昨日の昼1時から理学部本館の528号室で行われました。いつも講義で使われる部屋で、私としては共通教育棟にある我がフロアのゼミ室よりも緊張感無く発表できる部屋でした。
予想外に多くの教授陣が来てくださり、教室はいっぱいになりました。
もう一人の発表者であるS袋君の発表時間は20分(発表12分、質疑応答8分)の制限時間となっていましたが、私はどう頑張っても容量的に30分は必要と訴え、制限を30分に伸ばしてもらいました。
先に、進化・生態学大講座のS袋君が外来植物である、アメリカハマグルマの生態についての研究発表をしました。75年の沖縄海洋博覧会の際に人間が沖縄へ導入した植物なのですが、現在では沖縄本島全域に繁殖しており、既存の自生種を脅かしているそうなのです。その侵略性の原因を生態学的に検討してみようという内容でした。
S袋君の発表の内容も、通常の中間発表に比べたら、かなり深い内容だったと思います。彼は5つくらいの繁殖要因に関する実験を行っていましたが、下手をしたら、5つを別々の学生が実験して、卒論にするなんてこともありえますから・・。
彼の発表は順調に10分程度で終わり、その後10分ほど質疑応答がありました。
そして、いよいよ私の発表の番となりました。
パワーポイントの枚数で32枚。一般の生物学生には馴染みの薄い、タンパク質の構造に関する研究ですから、研究の前提、意義、既存の研究との位置関係、手法、結果、応用例、今後の展望を可能な限り丁寧に詰め込んだため、通常の中間発表のパワポの4倍近い大作となってしまいました。
しかし、発表をいざ始めてみると、とても舌のまわりが良く、珍しく一度も噛まないで堂々と発表し続けることができました。聴衆の反応も上々で、しっかりとメモを取ってくださる教授方も見受けられました。
途中、解析に使ったデータファイルを実際に開いて説明したり、作った膨大なデータベースのエクセルファイルを示したり、試作品の構造予測ソフトを使ったりして、なるべく理解しやすいように具体例を示しながら発表しました。
結局、少し早口で喋ったこともあり、練習よりも10分早い、25分で発表を終えることができました。
質疑応答では、さすがに進化・生態学の先生方からの質問はありませんでしたが、我が研究室の隣の研究室のI先生(かの「細胞学」の担当の准教授です)が良い質問をして下さりました。曰く、「解析対象の代表的な蛋白質1644鎖を選んだといいましたが、どうやって選んだのでしょうか?」とのことで、実はこれについては当初パワーポイントに織り込んでいたものの、時間を削減するために、質問されたときのみ説明することにしていたところでした。解説の図表も事前に用意していたので、きちんと選定条件、使用したネットサービスなども答えられました。
その他にも、I先生は熱心に聴いて下さっていたようで、いくつも質問していただいたのですが、全て応えきることができました。
また、無脊椎動物の研究をされているH瀬先生も質問して下さり、それは「タンパク質の構造によってアミノ酸組成が異なることを説明するのなら、やはり各構造間で検定を行うのが望ましいのではないか」とのことでした。私もその必要性は感じており、今後検定を行いたいと回答しました。まあ、簡単な検定ならエクセルでほぼ一発でできますので・・。
また、我が研究室の指導教官、O先生も最後に質問してくださり、正直これが一番答えにくかったのですが、「発表を聴いていて思ったことだが、β-sheetを構成するβ-strandは、それぞれの位置関係が平行であったり逆行であったりするとのことだが、その違いによって組成的な違いは出てくるのか否か」との内容でした。私は、恐らく大きな違いはないと思うのですが、平行か逆行かで区分して統計を取った例を知らないので、やってみるのも意義はあるかもしれないと答えました。
3人の質問に答え終わると同時に、30分の制限時間終了の合図の鐘がなりました。
発表、質疑応答ともに、これまでのゼミ発表などが信じられないくらい上手くいき、自分でも驚きました。
今回は、いつものゼミとは違い、きちんと前日までにパワポを仕上げ、よく睡眠を取ったのが勝因だと思います。
終わった後の講評でも、指導教官のO先生は「下手な修士や博士論文の発表よりも良かったよ」とべた褒めで、天にも昇る思いでした。
無事に発表も終了したので、昨晩は祝勝会に那覇新都心の食べ放題に研究室の皆で行きました。3時間半に渡って飲み食いした後、帰りに近所の電器屋でマッサージ機に座って15分間の極楽を味わったのですが、ただただ、「無事に終わって本当に良かった」という思いしか湧いてきませんでした。
いやはや、本当に良かったです。
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