![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/31/1f32b4bf1b9a195410614704d86b91ae.jpg)
こんばんは、もとすけです。
いやー、決まりましたね!2020年東京オリンピック!東日本大震災の復興、景気対策、世界情勢、近い将来起きるとされる数々の地震などなど、問題山積でなかなか先行きの明るい話が出にくい昨今でしたが、久々にぱっと明るい未来の話が舞い込んできた感があります。
私もこの前の日曜日は午前5時過ぎから起きてドキドキしながらテレビを見ました。
もちろんオリンピックが決まったからといって、我が国にのしかかる数々の課題がすぐさま解決するわけではありませんが、将来への希望を示すことで人々の課題克服への意気を上げることもできると私は思います。
久々の日本でのオリンピック、是非成功してほしいものです。
さてさて、今回は夏休み記事の補完的な内容です。
帰省の往路に利用した新日本海フェリーの新造船、「すいせん」について紹介したいと思います。
新日本海フェリー「すいせん」は、帰省の記事でも書いたとおり、去年の夏に就航した新造船です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/1f/90aa26b189b118420d74b00cc45d9765.jpg)
こちらは去年夏に退役した先代「すいせん」。2010年の4月に利用した際に撮影した写真です。
元々この船は姉妹船「すずらん」とともに小樽~敦賀航路に就航しており、時速60km近い、29.4ノットの高速を生かし、以前に同航路に就航していた船よりも所要時間を3分の2に短縮し、関西と北海道の距離をぐっと縮めた韋駄天フェリーでした。その後、小樽~舞鶴航路にも新造高速フェリー「はまなす」・「あかしあ」が導入され、「すずらん」・「すいせん」は苫小牧~敦賀航路に配置転換され、北海道の太平洋側と関西を短時間で結ぶ役割を担うようになりました。
冒頭の新造船「すいせん」と旧「すいせん」を見比べて明らかですが、新造船は一回り大きくなりました。
全長は25m伸び、幅も1m大きくなり、車両の搭載台数及び旅客定員も増えています。
なにより、まだ就航から15年ほどしか経っていない旧船を早々に退役させての大型新造船投入は、ここのところ元気のない国内旅客フェリー業界の中ではかなり強気な投資だと思います。
で、この大型化により旅客スペースも広くなったため、色々と船内設備も改善されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/5e/398e6c7703d8ded6be34f83f614aa9e1.jpg)
まずは外観から。。
上から順に、旧「すいせん」、新造船「すずらん」(「すいせん」の同型姉妹船)、小樽~舞鶴航路の「あかしあ」の写真を並べています。
旧船からの大型化が良く分かるとともに、新造船は「あかしあ」の改良型であることも見て取れます。
全長・全幅は同じで、最大速力こそ「あかしあ」の方が速いのです(小樽~舞鶴航路の方が苫小牧~敦賀航路よりも距離が長いため)が、外見は新造「すずらん」の方がより洗練されたフォルムに見えます。また、旅客定員は「あかしあ」の746名に対して「すずらん」は613名と少なくなっており、その分船内のオープンスペースが広くなっているのが特徴といえるでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/db/394f63fbe9d8224fb3c4c6bd250c533c.jpg)
新造船「すいせん」のエントランス。
壁には「すいせん」のエンブレムが掲げられ、乗船の際には船旅への期待を高めてくれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/4d/b0984e5c00e1f1a8017c82d183922a44.jpg)
エントランスから続くロビーは3層吹き抜けの大空間となっています。
本来、フェリーは狭い船内空間を有効活用するため、吹き抜けを設けなかったり、あったとしても開口の小さな空間であるものなのですが、新造船は大型化の恩恵を受けて、とても贅沢な空間構成を行なっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/6d/13e4cb77a20d3719f2298ba43e4c5cf5.jpg)
ほぼ同型船の「あかしあ」ではこのように吹き抜けの開口は小さく、しかも真ん中にどどーんと折り返し階段が鎮座しているため、あまり開放的ではありませんでした。
新造船では階段の配置や船内各施設の配置を工夫することで、とても大きな空間を実現しました。
ちなみに、この大胆な空間構成は旧「すずらん」・「すいせん」ゆずりだったりします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/e6/15632128e69ecd60a1762e0d30e686d5.jpg)
旧「すいせん」の階段(エントランスから)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/b7/d9cc6cdb6d54401bf3ef55810a192417.jpg)
旧「すいせん」の階段(上から)。
フェリーの常識を打ち破る、3層を貫く直階段は陸上のホテルを彷彿とさせる豪華さで、初めて乗船した際には惚れ惚れとしたものです。
ただ、やはりこの大胆な階段の配置は船内空間を犠牲にしていたようで、お風呂が狭かったりなど、船内設備は他の新日本海フェリーの船よりも相対的に貧弱でした・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/94/55baab8861739906c68fc4a47995dbd4.jpg)
新造船「すいせん」の船内は、全フロアとも絨毯敷きです。
これも、一般的なフェリーではまず見られない光景でしょう。見た目も良いのですが、絨毯を敷くことで足音は大幅に軽減され、客室環境の向上に貢献しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/57/980207be68bcdd234f7f8ddd17885bcc.jpg)
船室側の廊下も広々としていて、ぱっと見では船内とは思えません。
この船の場合、1~3階までが車両甲板で、客室は4~6階の3層となっています。
4階は2等相当のツーリストキャビン及びエントランス及びキッズルーム・ペットルーム、5階が1等相当のステートルーム及びカフェテリア、レストラン、グリルなどの飲食施設群とフォワードサロン、プロムナードデッキや後部オープンデッキなどの休憩スペース、そして6階がデラックスやスイートの上級船室及び展望浴室、シアター、スポーツルーム、ゲームセンターなどの娯楽施設群という、分かり易い船内配置です。
次の記事から、船内の各設備について紹介していきたいと思います。
いやー、決まりましたね!2020年東京オリンピック!東日本大震災の復興、景気対策、世界情勢、近い将来起きるとされる数々の地震などなど、問題山積でなかなか先行きの明るい話が出にくい昨今でしたが、久々にぱっと明るい未来の話が舞い込んできた感があります。
私もこの前の日曜日は午前5時過ぎから起きてドキドキしながらテレビを見ました。
もちろんオリンピックが決まったからといって、我が国にのしかかる数々の課題がすぐさま解決するわけではありませんが、将来への希望を示すことで人々の課題克服への意気を上げることもできると私は思います。
久々の日本でのオリンピック、是非成功してほしいものです。
さてさて、今回は夏休み記事の補完的な内容です。
帰省の往路に利用した新日本海フェリーの新造船、「すいせん」について紹介したいと思います。
新日本海フェリー「すいせん」は、帰省の記事でも書いたとおり、去年の夏に就航した新造船です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/1f/90aa26b189b118420d74b00cc45d9765.jpg)
こちらは去年夏に退役した先代「すいせん」。2010年の4月に利用した際に撮影した写真です。
元々この船は姉妹船「すずらん」とともに小樽~敦賀航路に就航しており、時速60km近い、29.4ノットの高速を生かし、以前に同航路に就航していた船よりも所要時間を3分の2に短縮し、関西と北海道の距離をぐっと縮めた韋駄天フェリーでした。その後、小樽~舞鶴航路にも新造高速フェリー「はまなす」・「あかしあ」が導入され、「すずらん」・「すいせん」は苫小牧~敦賀航路に配置転換され、北海道の太平洋側と関西を短時間で結ぶ役割を担うようになりました。
冒頭の新造船「すいせん」と旧「すいせん」を見比べて明らかですが、新造船は一回り大きくなりました。
全長は25m伸び、幅も1m大きくなり、車両の搭載台数及び旅客定員も増えています。
なにより、まだ就航から15年ほどしか経っていない旧船を早々に退役させての大型新造船投入は、ここのところ元気のない国内旅客フェリー業界の中ではかなり強気な投資だと思います。
で、この大型化により旅客スペースも広くなったため、色々と船内設備も改善されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/5e/398e6c7703d8ded6be34f83f614aa9e1.jpg)
まずは外観から。。
上から順に、旧「すいせん」、新造船「すずらん」(「すいせん」の同型姉妹船)、小樽~舞鶴航路の「あかしあ」の写真を並べています。
旧船からの大型化が良く分かるとともに、新造船は「あかしあ」の改良型であることも見て取れます。
全長・全幅は同じで、最大速力こそ「あかしあ」の方が速いのです(小樽~舞鶴航路の方が苫小牧~敦賀航路よりも距離が長いため)が、外見は新造「すずらん」の方がより洗練されたフォルムに見えます。また、旅客定員は「あかしあ」の746名に対して「すずらん」は613名と少なくなっており、その分船内のオープンスペースが広くなっているのが特徴といえるでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/db/394f63fbe9d8224fb3c4c6bd250c533c.jpg)
新造船「すいせん」のエントランス。
壁には「すいせん」のエンブレムが掲げられ、乗船の際には船旅への期待を高めてくれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/4d/b0984e5c00e1f1a8017c82d183922a44.jpg)
エントランスから続くロビーは3層吹き抜けの大空間となっています。
本来、フェリーは狭い船内空間を有効活用するため、吹き抜けを設けなかったり、あったとしても開口の小さな空間であるものなのですが、新造船は大型化の恩恵を受けて、とても贅沢な空間構成を行なっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/6d/13e4cb77a20d3719f2298ba43e4c5cf5.jpg)
ほぼ同型船の「あかしあ」ではこのように吹き抜けの開口は小さく、しかも真ん中にどどーんと折り返し階段が鎮座しているため、あまり開放的ではありませんでした。
新造船では階段の配置や船内各施設の配置を工夫することで、とても大きな空間を実現しました。
ちなみに、この大胆な空間構成は旧「すずらん」・「すいせん」ゆずりだったりします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/e6/15632128e69ecd60a1762e0d30e686d5.jpg)
旧「すいせん」の階段(エントランスから)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/b7/d9cc6cdb6d54401bf3ef55810a192417.jpg)
旧「すいせん」の階段(上から)。
フェリーの常識を打ち破る、3層を貫く直階段は陸上のホテルを彷彿とさせる豪華さで、初めて乗船した際には惚れ惚れとしたものです。
ただ、やはりこの大胆な階段の配置は船内空間を犠牲にしていたようで、お風呂が狭かったりなど、船内設備は他の新日本海フェリーの船よりも相対的に貧弱でした・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/94/55baab8861739906c68fc4a47995dbd4.jpg)
新造船「すいせん」の船内は、全フロアとも絨毯敷きです。
これも、一般的なフェリーではまず見られない光景でしょう。見た目も良いのですが、絨毯を敷くことで足音は大幅に軽減され、客室環境の向上に貢献しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/57/980207be68bcdd234f7f8ddd17885bcc.jpg)
船室側の廊下も広々としていて、ぱっと見では船内とは思えません。
この船の場合、1~3階までが車両甲板で、客室は4~6階の3層となっています。
4階は2等相当のツーリストキャビン及びエントランス及びキッズルーム・ペットルーム、5階が1等相当のステートルーム及びカフェテリア、レストラン、グリルなどの飲食施設群とフォワードサロン、プロムナードデッキや後部オープンデッキなどの休憩スペース、そして6階がデラックスやスイートの上級船室及び展望浴室、シアター、スポーツルーム、ゲームセンターなどの娯楽施設群という、分かり易い船内配置です。
次の記事から、船内の各設備について紹介していきたいと思います。
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