盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

成功!

2018-11-11 15:18:11 | にゃんころ
こうのとりのカプセルが、無事に回収されました。

まだカプセルが回収されただけなので、中身が破損していないかどうかを確かめねばなりませんが、ずっと期待していたのでフライングで「成功!」といわせていただきます。

多くの日本人は、有人宇宙飛行にアレルギーを持っています。
おそらく戦争での有人特攻兵器を連想してしまうのでしょう。

確かに宇宙に「行く」時は、大量の燃料を積んだ筒の先端に人間が乗るのですから、地球の重力を振り切るだけの膨大な燃料を必要とします。
しかし地球に「帰る」時であれば、iSS からであれば単に落ちればいいだけですし(実際には複雑な制御がいりますが)、月からであればわずかな燃料で地球帰還軌道に乗れます。

今年だ来年だは無理としても、日本はまず iSS からの帰還に特化して動物実験を繰り返し、「生き物を地球に送り返す」ノウハウを積み重ねるべきでしょう。
そして人間の帰還、人間の打ち上げに進んでいく。
先は長いですが、確かな一歩を踏み出したのは事実です。


その一方、はやぶさ2に搭載したミニ探査機の多くが、うまく動かないようです。
メインミッションとは関係ないし、あと数ヶ月で復活してくれればよいのですが。
私の卒業した大学の探査機も動かないようで、後輩たち、がんばってくれよ。

リターン

2018-11-10 19:33:48 | にゃんころ
今回 ISS から分離された今回の「こうのとり」には、地表に戻ってくるコンテナが搭載されています。

これまでのこうのとりは、無人で物資を ISS に運び、帰路は廃棄物を積んで大気圏に突入し燃え尽きました。
今回は JAXA とタイガー魔法瓶が共同開発した、地表(海上)に戻ってくるコンテナを無事に回収できるかの実験です。

日本はこれまでも初代はやぶさで大気圏突入回収に成功しているので、基礎技術はすでにあるわけです。
ただしはやぶさも今回も運ぶのは無機物(無生物)なので、断熱に真空技術を使っています。
大きくしたらそのまま有人宇宙船になるわけではありません。
しかし成功したら、将来の「日の丸有人宇宙船」に向かって大きく前進するでしょう。


スペースシャトルが廃止され、いま ISS と地球を往復する手段はロシアのソユーズだけになりました(中国は成功した時しか発表しないので除外)。
しかしこれから何十年もソユーズだけに頼るわけにもいきません。

物資輸送においては、すでにこうのとりが世界最高の信頼性を得ています。
次の有人宇宙船はどの国の何になるのか。
単なる宇宙旅行ツアーはもうすぐ実現する見通しですが、ISS は物見遊山ではないので 100% にひたすら近い信頼性が求められます(別にツアーだから爆発していいという意味ではありませんが)。

来世紀にもなれは、人類は宇宙ステーションや月に住み、火星にも足を踏み入れるでしょう。
現在の空港のように、訓練もしない人間が平服で行けるようになるにはまだ時間がかかりますが、宇宙がいまより身近なものになるのは間違いありません。


その頃、私はもうこの世にいません。
私は幽霊や霊魂やゾンビはまったく信じていませんが、生前の強い「念」が死後もこの世界に残ると考えています。
もしそうだったとしたら、そして意思を持って空間を移動できるのなら、どこか他の星にでも行ってみたいものです。

フィクション

2018-11-09 00:12:56 | にゃんころ
「本屋大賞」に今回からノンフィクション部門が設けられたそうです。

ノンフィクション、文字通り事実を取り上げた書物や映画、演劇などのことですが、世の中には「ノンフィクションは、人が題材に取り上げた時点でフィクションになる」ということばがあります。
事実を羅列しただけであっても、何をどう並べるか取捨選択する時点で作者の意図が入るし、まして誰かが何かをした記述も、たとえ本人であってもなぜその行動をしたかは作者の主観なしに表現できないのです。

別にそれが悪いといっているのではありません。
「ノンフィクションはすべてが事実ではない」と自覚して鑑賞すべきだ、ということです。


それはそうと、フランシス・レイがあっちに行ってしまいました。
「男と女」「ある愛の詩」など、名曲をたくさん残してくれました

彼の代表曲のひとつ「白い恋人たち」は、グルノーブル冬季五輪の記録映画の曲です。
IOC では、五輪を開催したら記録映画を作ることを定めています。
1964 年の東京五輪での監督は市川崑。2020 年は河瀬直美が手がける予定です。

これらの場合、競技場のどこにカメラを据えるか、どのシーンやカットをどうつなげるかによって、五輪というノンフィクションが監督の意図によるフィクションになるのです。
鍛えられた筋肉のきしみのアップか、勝者と敗者の表情の対比か、あるいは選手村の和気藹々の交流か。
それによってノンフィクションは「物語」というフィクションになるのです。


フランシス・レイに改めて深く感謝し、心から冥福を祈ります。
グルノーブルの映画は、いちどご覧になることをお勧めします。

ねじれ

2018-11-08 00:05:11 | にゃんころ
おそらく世の中の多くのブログは、きょうの記事でこれを取り上げているでしょう。
私は軽ーく触れるだけ。

アメリカには「大統領令」という、議会も何も吹っ飛ばして独断で決めていい強力な制度があります。
だからトランプも、ロシア疑惑、国境の壁、オバマケア廃止などの問題は厳しくなるでしょうが、外交などはいままで通り強気でいけるわけです。

アメリカの景気はよくなり失業者も減りましたが、貿易赤字を何とかしたいでしょうから、日本にも圧力をかけてくると考えられます。
日本は「同盟国」であるのか、安倍政権とどこまで協調するのか、自国本位の貿易を推し進めるのか。

まあしばらくは国内の痛手の調整で忙しいと思うので、当面は様子見ですね。


なんか巷で「シナモンが抜け毛予防によい」という、またいつもの流言飛語が流れたらしく、店頭からシナモンパウダーが消えているそうです。
ハゲはどうして往生際が悪いんでしょうかねえ。
ジャック・ニコルソンのようにかっこいいハゲは、世の中にたくさんいるというのに。

そういえば「納豆がダイエットにいい」のデマでも、スーパーから納豆が消えましたねえ。
なぜそういうことになるのかなあ。

人はなぜワイドショーの情報を信じるのでしょうか。
本当に科学的裏付けがあるなら、先にニュースで流れるはずです。

テレビってのは、観たいものがない時は、消すものなんですよ。
漫然とつけっぱなしにするものではありません。

おそらく

2018-11-06 16:02:55 | にゃんころ
治ったのでしょう。

いちどだけ解熱剤を飲みました。
これでいちど36.5度を下回り(私の平熱はもっと低い)、また改めて超えたらまだ免疫が戦っていることになりますが、いまのところ揺り戻しもなく平熱を保っています。
油断はできませんが、もう大丈夫でしょう。

ご心配いただいた人たち、ありがとうございました。
心配しなかった人、まっとうに生きてください。


さて、レッドソックスが優勝して今年度の MLB シーズンも終わりましが、これからも NFL、NBA、NHL、各国サッカーと注目スポーツが目白押しです。
ところが困ったことに、NHK は野球は生中継(現地の夕方から=日本の朝から)してくれますが、ほかのスポーツは午前0時や1時からの中継なので、どうしても夜更かしにならざるをえません。

私は定期的に午前中に通院しているので、深夜枠は観られないのです。
かといって観ればすぐ消すだけの目的で、DVD レコーダを無駄に酷使したくもありません。
スポーツ観戦の好きな私には、文字通り「冬の時代」です。


となると他のことに注目するわけで、日本時間のきょう午後8時から、アメリカの中間選挙の開票が始まります。
上院は共和党で決まりとして、問題は下院です。

下馬評の通りに民主党が奪還すれば、株式市場にはすでに織り込み済みと考えられるので、株価の極端な乱高下はないと思われます。
しかし共和党が勝ってしまうと、どうなるのか私には予想がつきません。
日本市場にも大きな影響があるでしょう。

明日はちょうど通院日なので、結果が出る頃は外出中です。
激選区のはらはらどきどきはできませんが、ねじれ国会になった時にトランプが何をいい何をするか、いまから楽しみです。

意外にしぶとい

2018-11-04 21:42:16 | にゃんころ
もう形勢は決して、あとはそろそろ免疫の残党狩りも終わるはずですが、まだたまに体温が37度をわずかに超えます。

あまり神経質になるのも何ですが、私の平熱はもっと低いので、残党狩りに手間取っていることを意味します。
こういう時ですね、自分は老人であると改めて自覚するのは。

もちろん70代80代に言わせれば、私はまだ青二才でしょう。
しかし老いは必ず、絶対に、そして誰にでも毎日やってきます。


まあ、嘆いてもしかたがない。気楽にいきましょう。
久しぶりに江戸のユーモアを。


若いってのはまあ元気なもんでして、俗に「朝立ち」というものがございます。
これは朝に目覚めると、本人も知らないうちに勃起していることをいいます。

朝、若い息子に父親が、

 「おい、さっきおまえが厠に行ったのを見ていたが、指で支えていたな。
  情けねえな、俺がお前くらいの歳の時は、支えなくても小便が前に飛んだものだ」

すると息子、
 「やだなあお父っつぁん。指で押さえないと小便が顔にかかる」

いきなり

2018-11-03 22:57:28 | にゃんころ
起きたら36.5度。どうなってんだ。子供なら外に遊びに行くぞ。

ひとことでいうと、私の体の中で「風邪による鼻水や痰を薬で食い止めている間に、体温を上げて免疫機能で風邪そのものと合戦をしている」わけです。
その合戦が、かなり勝ち戦に近いようですね。

私はそろそろ還暦ですが、高齢になると上がりづらくなり、疾病が治りにくくなると聞いています。
健康にまったく留意してないし何も運動していないのに、私の基本機能はまだ元気なようです。


それ↑から十数時間。
服薬は続けながら、36度台後半で一進一退が続いています。
いま免疫が風邪の殿(しんがり)と残党を討っているところで、おそらく明日いっぱいには決着がつくでしょう。


いまテレビで日本シリーズを観ながら消音モードにし、radico で FM TOKYO の音楽番組を聞きつつこれを書いています。
しかしカープもホークスの甲斐キャノンを前に、ランナーを進められませんね。
シリーズ通してこれだけ盗塁死って、記録じゃない?

……こちらはきょう決着がつきましたね。
かつての赤ヘル軍団の再来は、なりませんでしたね。
「工藤監督+福岡ドーム=3連勝」の勢いは、広島の真っ赤な応援でも止められなかった。

相撲の世界に「終わってみればやっぱり白鵬」ということばがあります(わたしが作ったんですが)。
序盤中盤で波乱があっても、千秋楽では白鵬が優勝している。
いまのホークスも、「終わってみれば」なのかもしれません。

さて、終わったものは終わったもの。
私の風邪も明日で終わってほしいものです。

月のワルツ

2018-11-02 19:40:08 | にゃんころ
相変わらず39度台をうろついています。

現代の医学では、病気で発熱するのは免疫機能が菌やウィルスと戦っているからで、むやみに体温を下げようとするのはよくないとされています。
だから処方されたのも、痰を切ったり鼻水を抑える薬ばかりで、頓服薬(解熱剤)は「どうしても我慢できなくなったら1日2錠まで。それ以上飲んだら知らないよ」と脅されました。

これまでは39度を超えると頭や関節がものすごく痛くて一睡もできなかったのですが、今回はそれがありません。
単に体全体がだるい、食欲がない、脳味噌がもやもやする感じです。

といっても早い話、脳味噌が戦闘中でろくな文章も書けません。
ベッドで横になっていたとき、ここ 10 年くらいはまったく頭に浮かばなかった曲を思い出しました。

 https://www.youtube.com/watch?v=YtkOM23p1uY

いま思えば、これが「みんなのうた」で流れていたこと自体が NHK の英断というか無茶というか、あなたもいちど聞くと脳味噌に刻み込まれますよ。

いかんいかん

2018-11-01 19:27:34 | にゃんころ
数年ぶりに風邪をひいてしまいました。

熱が出ると体の関節が痛むのですぐわかるのですが、今回は何の痛みもないので油断していました。
鼻はつまる、喉は痛む、頭もぼんやりしてきて、まさかと思って体温を測ってみると、39 度を余裕で超える強力版。

近くの病院に行って薬を処方してもらい、これから5日間は朝昼晩の服用生活です。
私はメンタルクリニックに通い、同時に骨折のリハビリと骨粗鬆症の治療もしているので、熱が下がらなくても明日は形成外科に行かねばなりません。
5日間だけとはいえ、3つの病院に行き 11 種類の薬を服用するのは、もう自分は若くないことを否応でも自覚してしまいます。

私の家には猫がいるので、彼女より私が早く死ぬわけにはいきません。
また両親は 90 代でまだ存命で、親より先に死ぬことを「逆さ仏」といい、一番の親不孝とされています。

たかが風邪、されど風邪。
みなさんもご注意を。