盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

18歳の投票

2019-07-21 08:49:38 | にゃんころ
またNHK絡みの話ですが、ニュースで「18歳の投票率が低下してといる」と何度も伝えられています。
投票は法で定められた「権利」ですから、別に自分の権利を放棄してもかまわないわけですが、だったら国や自分の選挙区の政治に文句をいわないこと。

それはそれでいいんですけど、「投票に行かないと7万円損をする」という説を繰り返していたのが気になります。

これはどこかの教授が算出したものだそうですが、その算出の根拠がまるっきりわからないし、それを追試(利害関係のない第三者が同じ計算をして正しいと検証すること)したという事実もない。
そもそもどこで何を7万円損するかが、まったく伝わってこない。

これでは例の「老後の2千万円」と同じではないですか。
人の暮らし方は千差万別なのですから、数字を出すならあくまでモデルケースとしてどのような生き方をしたらいくら、別の生き方ならいくら、平均するとだいたいいくら、と提示しなければならないはずです。

まあそんなわけで、7万円なんてどうでもいい。
18歳、19歳のみなさん。
投票は権利であり、あなたたち自身の生きる社会を作る行為です。
それを踏まえて投票に行くかどうか、行くなら誰に投票するか、自分の頭で考えて決めてください。
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NHK

2019-07-20 17:13:35 | にゃんころ
明日は参院選の投票日ですね。

選挙といえば、政見放送。
昔は「政見放送といえば赤尾敏か東郷健」だったのですが、彼らが登場しなくなってからはありきたりの内容ばかりで嘘八百を並べる大政党ばかりになってしまいました。

そこに登場してきた最近のダークホースが「NHKから国民を守る党」。
NHKのスタジオで「NHKをぶっ壊す」を連呼するのですから、これは皮肉がきいていて楽しいですよ。

 https://www.youtube.com/watch?v=iRi4od_Thus

いっていることは、しごく真面目です。
NHKの放送にスクランブルをかけて、受信料を払った人だけが観られるようにする、というのが主な公約です。
そしてスマホやネットに受信料をかけるのはおかしいとか、ホテルの全室分の受信料を払わねばいけないのは理不尽だとか、とてもまともなことをいっています。
そして「政治家が馬鹿だからNHKのいいなりになっている」と、当たり前のことを主張しています。

まあおそらく誰も当選はしないでしょうが、彼らの主張には賛同できる部分が少なからずあります。
私たちのパソコンやスマホに受信料などかけられてはたまりません。

「テレビ番組はテレビでリアルタイムで観るもの」という前提で作られている「放送法」、あるいはそれを基に算出される視聴率などは、すでに意味のない時代になっています。
今回の選挙を機会に、あなたもテレビ放送というものを改めて考えてみませんか。
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栄養ドリンク

2019-07-19 16:10:06 | にゃんころ
いつものことながら、まったく食欲がありません。
拒食症ではないのでしょうが、本能であるはずの食欲がわかないのです。

とにかく1日1食は何か食べないと、本当に死んでしまいます。
料理はそこらの主婦よりうまいと自負していますが台所が狭く調理をする気にならず、スーパーの弁当や惣菜パン、ケータリングの料理(これがまたまずい)などをお茶や牛乳で無理やり飲み込んでいます。

で、こういう患者のために、医薬品で「エンシュア・リキッド」という栄養ドリンクがあります。
缶に入った甘い牛乳のようなもので、医者の処方箋がないと手に入らないものです。
1缶で250kcal、少ないながらこれを飲めばほぼ軽い1食分に相当します。

数年前からクリニックで「どうしても食べられない時のために」と、3週間ごとに4本処方してもらっていました。
しかし最近、自覚症状はないのですが見た目がさらにやつれ細ったようで、クリニックの医者に「ちょっと危ないわね。これからエンシュアを毎日飲みなさい」といわれてしまいました。

いや、飲むぶんはかまわないのですよ。飲めて食事がわりにできるのはありがたい。
問題は、3週間分21缶をどうやって薬局から持ち帰るかです。

1缶は250mlだからさほど多くはありません。
しかしよりによって缶がアルミではなくスチールなので、思った以上に重いのです。
しかたがないので7缶ずつ3回に分けて薬局から持ち帰ることになりました。
片道約25分、自転車がないので徒歩で3往復です。きょうもこれから行かねばなりません。

栄養があって運動にもなる、一石二鳥かもしれません。
しかし体力の衰えている体には、両肩にかかる7缶の重さがずっしりと食い込み、帰宅した時にはへとへとになります。
私に食欲が戻ってくるのは、いつなのでしょうか。そもそも本当に戻ってくるのでしょうか。
せめてあと10kgは太らないと、もう献血もできません。

さて、しかたがない。行ってくるとしましょうか。
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エンディング

2019-07-18 12:45:49 | にゃんころ
番組にはたいてい、オープニングとエンディングがあります。
そこにキャストやスタッフなどのテロップを入れるわけですね。

「ジョジョの奇妙な冒険」というアニメ作品があって、私は原作も知らないしアニメをおもしろいとも思いませんが、アニマックスをBGVに作業をしていると、たまたま観ることがあります。
そして気づいたこと。

エンディングの音楽に、イエスの「ラウンドアバウト」が使われている?

イエスといえばキング・クリムゾン、エマーソン・レイク&パーマーなどと並んで1970年代のプログレッシブロック時代全盛期を築いたバンドです。
その中でも特にイエスは全員が超絶技巧、しかもボーカルのジョン・アンダーソンを中心にした美しいコーラスで聴衆を魅了しました。

私はイエスに特別な思い入れがあります。
というのも、高校生の時にイエスのコピーバンドをやっていたのです。

半端な技術で耳コピーできるものではありませんから、イエスのコピーバンドは全国を見渡しても非常に少なく、それを高校生がやっているというので雑誌に紹介されたこともあります。
私はドラム担当で、3枚組ライブアルバム「イエスソングス」の曲はすべて叩けました。

イエスをコピーするには、いくつか大きなハードルがあります。
ひとつは、ボーカルのキーがとても高いこと。
アンダーソンのハイトーンボイスを歌える男が誰もいなかったので、ボーカルは女性が担当しました。

次に、キーボード。
当時はまだシンセサイザの黎明期で、リック・ウェイクマンのように「音色ごとにキーボードを山のように積み上げる」なんぞ、貧乏高校生にできるはずがありません。
しかたがないのでオルガンで何とか音色を似せて、ピアノと2台でどうにか対応しました。

そして、イエス初期の特徴である、変拍子。
これは特にドラムが問題になりますが、私はなぜか変拍子が大の得意なので、逆に他のメンバーのほうが苦労していました。

そんなわけで、文化祭で演奏したり、大学の学園祭に誘われたり結構注目されましたが、メンバーの大学受験などもあり実質的な活動は1年半ほどで自然解散しました。
そのまま続けていたらもしかしたらプロになっていたかもしれないし、逆にしょせんはコピーバンド、ちょっと話題になって終わっていたかもしれません。

もう40年以上前の話ですが、思わぬ番組からそんな過去があったことを思い出しました。
でも「ジョジョ」って若者向けの作品でしょ。誰かイエスなんて知ってるのかなあ。
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プリンタ・その後

2019-07-17 12:00:31 | にゃんころ
確か以前に「DVDのレーベル印刷のためにプリンタを買った」という話をしたと思います。

エプソンのカラリオEP-711A。アマゾンのレビューで星5と星1が拮抗しているロシアンルーレット機種です。
さて、実際に使ってみて、どうなのか。
300枚ほどレーベルを印刷してみて感じた感想など、途中経過を。

まず、ルータと無線で接続する作業。
レビューでは「ルータのWPSボタンを押してもつながらない」と悪評でした。私もつながらなかった。
しかしマニュアルの「手動で設定」の手順で暗号キーを打ち込むと、一発でつながりました。
みんなマニュアル読まないのかな。

試しに紙にテストパターンや文書を数枚印刷してみると、汚れやカスレはなし。
紙なら再印刷できますが、DVDのレーベルは本番一発勝負なので、これは重要です。

次にエプソンのページからレーベル印刷ソフトをダウンロードすると、「このソフトはエプソン純正のドライバでないと印刷できません」との表示。
さっきの試し印刷は、アップルのドライバで認識していたようです。
これもダウンロードして解決。

で、いよいよレーベル印刷。
DVDを載せるトレーは、けっこう厚くてしっかりしています。
印刷方法は少し変わっていて、たいていはトレーをプリンタにセットしてから印刷コマンドを実行しますが、このプリンタは「印刷コマンドを送信したらトレーを入れる準備を始める」タイプなので、コマンドを実行してからトレーを持ってプリンタまで歩いて行ったら(十数秒)かっちゃんかっちゃん準備をしている状態です。
もう準備ができている時もあれば、プリンタの前で待たされることもある。これは印刷量(文字数)とは関係ないので、ルータとプリンタの間の通信の問題でしょう。

使い回しで使っているRAMに、黒文字でタイトルを印刷してみると、きれいに印刷されていました。
そこで1枚ずつDVDレコーダに入れて中身を確認しながら原稿を作り(ポストイットには書ききれないことがよくある)、取り出してトレイにセットて印刷、を繰り返すこと数百回。

発生したトラブルは、
・送信したデータを受け取らない(2回)→電源の入れ直しで解決
・まだトレイをいれていないのにがちゃがちゃ動き始める(1回)→中止ボタンを押して電源の入れ直しで解決
・等間隔で同じ形のノイズが繰り返し乗る(1回)→ヘッドクリーニングで解決

これだけなので、値段を考えると充分に及第点以上といえるでしょう。

後はインク交換時のトラブルが多いと聞きますが、黒カートリッジがまだ半分以上残っているし、DVDはほとんど印刷してしまったので、いつ交換時期がくるのかわかりません。
ここまで総括すると、本体は星5、レーベル印刷ソフトが古くて少し使いづらいので星4、合わせて4.5というところでしょうか。
何かあったらまたお知らせします。
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日本SF大会

2019-07-16 12:07:27 | にゃんころ
録画してあった「王立宇宙軍 オネアミスの翼」を観ました。
 
もともと「日本SF大会」という、まだ日本では珍しかった「SF」というジャンルを紹介や研究するイベントがありました。
第1回が開催されたのは1962年。
まだ「鉄腕アトム」が毎月新刊で出ていた頃、といえばおわかりでしょうか。
 
紹介や研究といっても単なる真面目な研究会だけでなく、SFのプロやアマチュアが集まっていっしょに騒いだり、山下洋輔トリオに筒井康隆やタモリが加わってライブを行ったり、とお祭り要素もたくさんありました。
ひとときのような盛り上がりは影を潜めたものの、現在でも年に1回開かれています。
 
展示会や研究会のような大会を「コンベンション(convention)」というので、毎回開催都市にちなんで「〇〇CON」という別名がつけられました。
たとえば東京ならTOCON、大阪ならDAICON、神戸ならSHINCON、北海道ならEZOCON、という具合に。
まあ途中からそれもいいかげんになって、長野で「やねこん」(ひらがな!)、千葉で「未来国際会議」、宮城で「みちのくSF祭ずんこん」など、好き勝手にやっているようですが。
今年も今月末にやるらしいですよ。
 
1981年に大阪で行われたDAICON3で、運営スタッフ(主に学生)を中心に作られたオープニングアニメーションは、その後販売されて大きな利益を生み出しました。
その利益とスタッフが新たなアニメーションを生み出し、2年後のDAICON4の開催と「ダイコンフィルム」の誕生につながりました。
 
このダイコンフィルムのスタッフは、いちどそれぞれプロの現場に入って仕事を学び、改めて商業作品の制作を目指します。
そして最初は「王立宇宙軍」は短編のオリジナルビデオにる予定でしたが、バンダイのスポンサードがついたために2時間の劇場版になり、ダイコンフィルムはいちど解散して新たなプロダクションが作られました。
 
それが「GAINAX」であり、後に「新世紀エヴァンゲリオン」を生み出すわけです。
 
 
要するにエヴァンゲリオンは、日本SF大会を開くために大学にも行かず運営に腐心していた大阪の学生たちの成れの果てが生み出したものであり、世の中どこで何が起こるかわからないものです。
演劇の世界でも、野田秀樹と夢の遊民社の母体は東大中退の連中だし、鴻上尚史と第三舞台は早稲田(鴻上は卒業)、つかこうへいは慶応中退です。
 
少子化なのに大学は増え続け、政府は学費を無償にするとかいっています。
いまでも多い「勉強しない大学生」は、今後もっと増えることでしょう。
そして上記の成功者たちの後ろにいる、数百倍の失敗者も増えていくでしょう。
技術立国・日本は、どうなっていくんでしょうかねえ。
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博多祇園山笠

2019-07-15 13:21:30 | にゃんころ

世間では今年は3連休だそうですが、博多の男衆は毎年7月15日は何曜日であっても仕事をしません。

博多祇園山笠、通称山笠の最終日「追い山」があるからです。

 

山笠をご存知でない人は来年まで待ってください。

というのも、みなさんがこれを読んでいる時には「山笠はとっくに終わっている」のです。

地域によって7ヶ所の「流(ながれ)」という集団があり、5分ごとに舁山(足のついた神輿のようなもの。当然神輿よりはるかに重い)を担いで櫛田神社をスタートするタイムレースなのですが、一番山がスタートするのが午前4時59分。

なぜこんな中途半端な時刻にスタートするのか。

山はスタート直後に櫛田神社に入って柱を半周して市街に出ていくのですが、一番山、つまりその年の最初にスタートする流は櫛田神社で半周するといちど止まります。

そして山に乗った年寄りが宮司に一礼し、彼の音頭でそこにいる全員が「祝いめでた」という歌を歌って奉納します。

奉納が終わると改めて山を担いで出て行く、この儀式のために一番山だけ1分のアドバンテージを設けているのです。

 

よく祭りの山車などに年寄りが乗っていますが、あれはたいていこれまでの貢献をねぎらう名誉職。

しかし山笠で7年にいちど回ってくる一番山に乗る役を、もうボケた老人にさせるわけにはいきません。

その年の山笠全体がうまく締められるかどうかを、まさに自分ひとりが背負っているのですから、その重圧は計り知れないでしょう。

 

 

追い山はコースをだいたい30分で走り切ります。

ということは、七番山がゴールするのはほぼ午前6時。

祭りが午前6時に終わって、九州男児がそれから仕事をするとでも思いますか?

酒を酌み交わしながら、頭の中はすでに来年の山笠のことばかりです。

 

一番山の櫛田入りと祝いめでたに関しては、これ↓が参考になるでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=CN3Zp-L-N18

 

博多山笠は、いまでも女人禁制です。

女性は山を舁けないし、男性の詰所にも入れません。

始まってから追い山まで女性はひたすら裏方に回り、男性の装束や打ち合わせ(という名の飲み会)の世話をします。

実際はしたたかな女性の掌の上で転がされているだけなんですけどね。

九州はみんなそうだといってもいいでしょう、

 

山笠の様子はBSプレミアムをはじめBSで何局か生中継されますので、ご覧になりたい人は来年の7月15日早朝に予約録画でもしてください。

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あらまあ

2019-07-14 16:30:58 | にゃんころ
きのう書き終えていた文章を投稿したら、なぜか編集画面に戻って文章が消えてしまいました。
自動保存もされていません。
1000文字以上書いたのに、無駄足です。
新しいエディタになってから、こういうことが何度も起きて困ります。
 
そういうわけで、困った時の江戸時代。
 
 
大文字楼といえば、吉原でも屈指の見世でございまして、こういうところは引手茶屋から客が送り込まれてきますから、花魁が張見世などで客引きをする必要はありません。
そろそろ客を迎える時刻になり、花魁衆は湯から上がって諸肌脱いで、胸のふくらみなど丸出しにして顔から襟元に白粉を塗って化粧をしている、実にどうもたとえようのない艶やかさでございます。
 
さて、ちょうどその頃、天狗が「飛行の術」を使って空を飛んでいて、たまたま下界をのぞいたときにその光景ですから、ついふらふらっとして術を忘れ、大文字の庭にドシーン!と落ちた拍子に長い鼻が庭に刺さってしまった。
あの長さでございますから簡単には抜けません。若い衆も手助けをするのですが、やはりだめ。
 
その時、化粧を終えたのが、お職をはる花魁。「お職」とはその見世のナンバー1の花魁のことで、やはり貫禄がございます。
人を制し、庭下駄をつっかけてゆっくり天狗のそばに寄り、懐から桜紙を取り出しまして、天狗の鼻のところをひょいとつまんで、
 
 「さぁ、ぬし、抜きなんし」
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休場

2019-07-13 06:25:20 | にゃんころ
大相撲の先場所で10勝して大関に返り咲いた栃ノ心ですが、今場所は初日から5連敗、ついに6日目から休場となってしまいました。

彼は若いうちにいちど小結にまで上がったのですが、右膝に大怪我をして幕下まで番付を下げます。
そこからまた這い上がって幕下優勝、十両優勝、そして幕内優勝も果たし、大関にも上がったのですが、やはり膝は完治しておらず、取り組み相手よりも常に怪我と戦い続けてきました。
大関から陥落して関脇で迎えた先場所は、序盤から連勝を続けて復調を印象づけたのですが、今場所は初日から5連敗。
休場してじっくり治療に専念するのは賢い選択でしょう。

強い時の彼は、上手をとれば相手が三役でも豪快に勝つ実力の持ち主ですが、おそらくその怪力に下半身がついていけないのでしょう。
しかも膝をかばいながらですから、勝ちも多ければ負けも多い。
今場所は特に怪我がよくないようで、取り組みを見ていてもまったく踏み込めておらず、力の半分も出せていないようでした。

ヨーロッパ出身で大関まで上がり幕内優勝もしながら怪我に泣かされた先輩力士といえば、琴欧洲がいます。
ブルガリア出身の、明治製菓の化粧回しをつけていた、あの人です。
彼は栃ノ心ほどの重症ではありませんが、肩、肘、膝に常に持病を抱えていました。
幕下に落ちることはなかったものの、優勝して大関に上がってからはいわゆるクンロク大関で、カド番を迎えてはぎりぎりに勝ち越す繰り返しでした。

こう考えてみると、怪我で休場した翌場所にあっさり優勝してしまう白鵬が、いかに「無事是名馬」であるかがよくわかります。
とはいえ、白鵬もあと10年20年現役を続けられるはずもなく、鶴竜は最後に優勝してからもう1年。
そして三役に「こいつは近いうちに横綱に」と思える人も、どうでしょうかねえ。
かえって幕内下位の炎鵬や照強、十両の石浦など、小兵力士の活躍を観るほうが楽しみです。
「舞の海時代・再び」とでもいえばいいでしょうか。

今場所、大相撲をテレビで観るなら、彼らの出る4時頃がおもしろいですよ。
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2回目の着陸

2019-07-12 11:54:22 | にゃんころ
はやぶさ2が、クレーター付近への着陸に成功しました。

振り返ればリュウグウに到着したのが去年の6月ですから、もう1年以上観測を続けていることになります。
まずリュウグウの地表が予想以上に岩がごつごつ転がっていて、1回目の着陸場所に難儀しました。
イトカワ(初代はやぶさの行き先)のイメージで行ってみたら、渋谷のスクランブル交差点だったようなものです。
地表を念入りに調査してぎりぎり着陸できるスペースを見つけ、見事に成功させました。

地表にクレーターを作る時も、金属の発射装置を切り離し、自分はリュウグウの裏側に避難してから金属を地表に撃ち込んで、飛び散った岩が収まってから元の位置に戻る、この複雑な工程を地球からの操作ではなく自律でやってのけました。
今回の着陸も、高さ30mまで降下してからあらかじめ落としてあったマーカーを認識し、着陸地点を微調整して着陸する、これも自律です。

初代はやぶさはトラブル続きでしたから、今回はよほど周到な準備をしていたのでしょう。
皮肉な話ですが、初代のトラブルがあったからこそそれを教訓にして、今回のすばらしい衛星と運用体制ができたのだと思います。

さて、これで主要なミッションは終わったはずです。
予定では今年の秋にリュウグウを離れ、来年の年末あたりに戻ってくるはずです。
ここまで機器の故障や誤作動がなさすぎて逆に不安ですが、何もなく無事に戻ってくることを願いましょう。
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