プロサッカーの世界において、プーマはアディダスと並ぶ人気銘柄であり、契約選手から多くの信頼を集めています。
しかし、自動車産業と同様にプロスポーツも北米を重要視する傾向は1980年代からあり、サッカーが根付いていない米国では、バスケットボール、野球用品を開発する必要がありました。
実はプーマはこの1980年代から
ラルフ・サンプソン ヒューストン・ロケッツ
アイザイア・トーマス デトロイト・ピストンズ
セドリック・せバロス フェニックス・サンズ
など、選手の数は多くないものの、NBAに参入しています。
特にセドリック・せバロスに供給したバッシュ「フォーカス」は、プーマの看板機能であるディスクシステムと、衝撃吸収素材のトライノミックを採用しましたが、契約は短期で終えています。
恐らく十八番のサッカースパイクでも、ここまで機能を盛り込んだ商品はなく、いかに北米市場で苦戦しているかが想像できます。
1998年にはトロント・ラプターズに入団する有望株、ヴィンス・カーターとの契約に成功します。
しかし彼はなんと
プーマの靴は自分に合わないと、履くことを突然中止
NBAオールスターの人気企画、「スラムダンク・コンテスト」には、AND1の靴で参戦し鮮やかに優勝
という、プーマには最悪の形となりました。
FIFAワールドカップだけでなく、F1の世界でも認知されているプーマは、JAYーZを副社長に迎えかつての反省点を活用しながら、現在は北米市場で健闘しています。
プーマの経営判断は今後もサッカーを軸に展開するでしょうが、ある種の積み重ねが大事ということはよくわかりますね。