2000年代前半、リーバイスは通常の5ポケットジーンズの形を踏襲した、立体裁断ジーンズを発表します。
リーバイスはこのデザインを「エンジニアード・ジーンズ」という形で販売し、エドウインも同様の形で提供するなど、反響は多いものでした。
この立体裁断ジーンズは現在でも熱心なファンがいるものの、リーバイス・ヴィンテージクロージングに代表される、通常のラインアップには収まっていません。
ただ、およそ25年前の品ですが、中古市場では実にフレンドリーな価格設定で、しかも日本製でありながら僕の小遣いでも軽く入手できます。
既に一着所有していますが、異なる形でもう1着見つけたので購入しようか迷っていますが、
時代を先取りしたのではなく、しすぎた
そのため、ラインアップから消えることになる
というのは、作り手からすると残念な出来事です。
1998年フランス・ワールドカップ、実はこの大会では「フィラ」のスパイクを着用する選手たちがいました。
その代表例が
日本代表の中田英寿
アルゼンチン代表のファン・ヴェロン
彼らはグループリーグHの初戦で対戦する形になる
というものでした。
フィラがイタリア企画で自社の命運をかけた「ファッシノ」は、アッパーに鉄よりも堅い「ケブラー繊維」を用いることで、他社と差別化を図り、横には黄色の「F」が刻まれる、印象深い形でした。
しかし、ケブラーは重量があるのか、連戦で疲労をため込む選手たちからすると、もっと軽量のスパイクが欲しかった、というのが本音の様子でしたね。
実は1993年、プーマはアッパーにケブラーを採用しますが、短期でやめています。
ケブラーは魅力的な繊維なのでしょうが、サッカーという競技の特性には合致しなかった、フィラとしては良い考えと思った事柄が、実がそうではなかった、というわけです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます