塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

時代を先取りしすぎること

2025-02-06 20:23:28 | 日記

 2000年代前半、リーバイスは通常の5ポケットジーンズの形を踏襲した、立体裁断ジーンズを発表します。

 

 リーバイスはこのデザインを「エンジニアード・ジーンズ」という形で販売し、エドウインも同様の形で提供するなど、反響は多いものでした。

 

 この立体裁断ジーンズは現在でも熱心なファンがいるものの、リーバイス・ヴィンテージクロージングに代表される、通常のラインアップには収まっていません。

 

 ただ、およそ25年前の品ですが、中古市場では実にフレンドリーな価格設定で、しかも日本製でありながら僕の小遣いでも軽く入手できます。

 

 既に一着所有していますが、異なる形でもう1着見つけたので購入しようか迷っていますが、

 

 時代を先取りしたのではなく、しすぎた

 そのため、ラインアップから消えることになる

 

 というのは、作り手からすると残念な出来事です。

 

 1998年フランス・ワールドカップ、実はこの大会では「フィラ」のスパイクを着用する選手たちがいました。

 

 その代表例が

 

 日本代表の中田英寿

 アルゼンチン代表のファン・ヴェロン

 彼らはグループリーグHの初戦で対戦する形になる

 

 というものでした。

 

 フィラがイタリア企画で自社の命運をかけた「ファッシノ」は、アッパーに鉄よりも堅い「ケブラー繊維」を用いることで、他社と差別化を図り、横には黄色の「F」が刻まれる、印象深い形でした。

 

 しかし、ケブラーは重量があるのか、連戦で疲労をため込む選手たちからすると、もっと軽量のスパイクが欲しかった、というのが本音の様子でしたね。

 

 実は1993年、プーマはアッパーにケブラーを採用しますが、短期でやめています。

 

 ケブラーは魅力的な繊維なのでしょうが、サッカーという競技の特性には合致しなかった、フィラとしては良い考えと思った事柄が、実がそうではなかった、というわけです。

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