アイヌの「先住権」は憲法14条違反ではないか

アイヌの問題はいつか触れたいと考えていた。ただ軽々に触れると火傷するので少し勉強してからとも考えていた。ここに来て毎日新聞が気になる記事を書いていたので、先延ばしも限界かと考え、少し触れることにした。

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「なぜアイヌが自由に獲れぬ」 "違法サケ漁"先住民男性の権利保護訴え 毎日新聞 2019年10月17日 08時00分(最終更新 10月17日 16時17分)

　「違法です。今すぐ漁をやめてください」――。川岸から遠ざかる丸木舟に向かって北海道庁の男性職員が声を張り上げた。9月1日の早朝。紋別市内の藻別川で、丸木舟に乗った紋別アイヌ協会会長の畠山（はたけやま）敏さん（78）は、制止する声を聞き入れず、静かに丸木舟を川の中央まで進めていった。

　前日のうちに網を仕掛けていた場所だ。かかったサケを畠山さんは次々と取り上げた。本来必要なサケ捕獲の許可は取っていない。岸にはもう一人、道庁の男性職員がおり、その様子の動画をカメラで撮影した。畠山さんを支持する人々が「先住民族の権利だ」と大声で道職員に反論し、押し問答が続いた。

　約2時間の漁を終え、岸辺に戻った畠山さんは職員らをじっとみつめ、許可制のサケ漁について「和人が勝手に作った法律だ」と切り捨てた。自分の行為は「先住権に基づいている」と語った。

　畠山さんは捕獲したサケを、アイヌ伝統の儀式「カムイチェプノミ」で使った。カムイチェプはアイヌ…(以下有料)
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記事の有料部分を読めるサイトがあるのでそれによれば、北海道庁はこの違法行為を所轄署に刑事告発し、家宅捜索と任意での事情聴取まで行われた。書類送検されたかはわからない。書類送検されても検察は起訴しないかもしれない。

｢先住権｣とは何なのだろうか。法律を無視できるほど強い権利なのか。

～～引用ここから～～
日本国憲法(衆議院ホームページ)

第十四条　すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
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アイヌという人種または門地によって｢先住権｣という特権を持つことはこの日本国憲法14条に違反するのではないか。

日本国憲法はGHQが｢勝手に作った｣憲法だ。形式的には帝国議会の憲法改正手続きを経ているが、強制以外の何物でもない。ハーグ陸戦協定や自然法に違反する。しかし1948年の施行より71年もこの憲法でやって来たのでクーデターでも起こさない限り憲法廃止はできまい。

そもそも｢アイヌ｣の定義からして定かではない。アイヌを血を一滴でも引いていればアイヌ、あるいは自らをアイヌと自認すればアイヌというのは暴論だ。｢民族｣の定義はわからないが、前二つのそれではアイヌとは認められまい。

政府はアイヌを先住民族と認め、国会で議決までした。

だが｢先住民族｣としては｢隼人｣や｢熊襲｣などもいたとされる。朝廷に従わない｢まつろわぬ人々｣であったので滅ぼされたが。生き残りは大和民族に同化したのかもしれない。

また北海道や東北地方に住んでいた｢蝦夷｣も朝廷からは異民族の扱いだった。奥州藤原氏が東北を支配した辺りから朝廷と東北地方の関係は良好なものになるのだが。蝦夷とアイヌが同じ民族なのか別種の存在なのかも明らかではない。

連合国は沖縄県民まで先住民族と認めるよう勧告している。沖縄県は米軍基地の問題があるのでこれ以上問題を複雑化させたくない政府は断固拒否しているが。

そもそもアイヌを｢先住民族｣と認めた意義がわからない。｢畠山敏｣という名前は日本人に思えるのだが。混血、同化が進み純粋なアイヌなど残ってはおるまい。それをわざわざ｢先住民族｣と認めるなど国内を分断したいとしか思えない。

同和問題もそうだが、アイヌ問題にも少なからぬ補助金が出ている。やはりそこに利権の臭いを感じざるを得ない。

アイヌ問題も下手に触ると｢差別主義者｣扱いされ、社会的に抹殺されるから全く容易くない。


(参考サイト)
「アイヌ新法」と「憲法１４条」(テレビとうさん)