面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

売国史観から一歩、いや半歩前進、か

2012-12-27 20:37:26 | 政治
~~引用ここから~~
「村山談話を踏襲」 歴史認識で菅官房長官
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012122702000102.html

 菅義偉官房長官は二十七日未明の記者会見で、近隣のアジア諸国への侵略と植民地支配を謝罪した一九九五年の村山談話を第二次安倍内閣として踏襲する考えを示した。菅氏は「これまで日本政府は先の大戦を踏まえ、すべての犠牲者に慎んで哀悼の意を表してきたし、この内閣もその認識だ」と述べた。

 村山談話は戦後五十年にあたって、村山富市首相(当時)が「痛切な反省と心からのおわびの気持ち」と表明。歴代内閣が踏襲し、民主党政権の菅直人首相は二〇一〇年、韓国に対し、より踏み込んだ「謝罪」の談話を閣議決定した。

~~引用ここまで~~

保守派の期待を背負って、二度目の登板だというのにあっさり村山談話を踏襲してしまった。正直なところこれで安倍ちゃんはもう駄目だと思った。しかし、「河野談話」に関しては違う対応が見受けられる。

~~引用ここから~~
慰安婦問題 「河野談話」見直しも
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012122702000224.html
 菅義偉官房長官は二十七日午前の記者会見で、従軍慰安婦問題で旧日本軍による強制性を認めた河野談話について「前の安倍内閣で閣議決定した経緯も踏まえながら、有識者で検討されるのが望ましい」と述べた。第二次安倍内閣としては河野談話をそのまま踏襲せず、見直すこともあり得るとの考えを示したものだ。

 河野談話は一九九三年八月、当時の宮沢内閣の河野洋平官房長官が、調査結果を基に、慰安婦募集などでの旧日本軍の関与を認定。「あまたの苦痛を経験し、心身に癒やしがたい傷を負われた方々に心からおわびと反省の気持ちを申し上げる」と謝罪した。

 これに対し、二〇〇七年三月、第一次安倍内閣は政府が発見した資料には日本軍による強制連行を直接示す記述は見当たらないとしながらも、謝罪と反省を含む河野談話は継承するとした政府答弁書を閣議決定していた。

~~引用ここまで~~

有識者に丸投げであるし、見直すと明言しているわけでもない。一言で言って先送りだ。しかし単純に「河野談話」を踏襲するわけではないようだ。

内閣官房長官の記者会見での発言が「先送り」であれば、国会答弁で左翼系の国会議員が河野談話を踏襲させるよう執拗に迫るだろう。朝日新聞などの左翼系新聞も同様だ。支那、韓国だけではなく最悪米国も踏襲を迫ってくるだろう。そのときの対応で評価できるかは決まる。内外の圧力を受けても「踏襲」せずにいられるか。そこが第二次安倍内閣を評価するか否かがわかる。

まあ経済の方が重要なんだが。

ただ河野談話を踏襲せずとも評価は下がる。既に「村山談話」を踏襲してしまっているからだ。こちらでも「踏襲」などせず有識者に丸投げしてしまえば良いものを。そして有識者に保守派を過半数集めればそれで破棄が決まる。あとは有識者会議の長と事務局を取り仕切る官僚に任せれば良い。

普段は有識者会議というものをはっきり嫌悪、軽蔑しているがこういうときは役に立つものだ。「有識者」なる人物に誰を選ぶかで有識者会議は結論が既に決まっている。有識者会議なるものは結局政治家、官僚の責任逃れでしかない。「有識者会議」結論だからとの理由で結論を押し付ける。誰も責任を負わない卑怯なやり方だ。

しかし国際社会相手には有効だ。とくに打たれ弱い日本の政治家、敗戦国である日本では。こういった方法を採らない限り談話見直しなど出来まい。

有識者会議を設置して、それまでは有識者会議の推移を見守ると曖昧にぼかし、有識者会議の結論が出ればそれに従えば良い。これを「村山談話」についても出来れば、もっと評価出来たのだが。

安倍ちゃんは第一次内閣で結局「河野・村山談話」を踏襲してしまっているから、有識者会議を設けても踏襲する恐れはある。しかし今の時点では少し評価出来るかもしれない。安倍ちゃんがヘタレないよう、首相官邸や自民党本部、各省庁は当然として、有力国会議員から新人議員、公明党、民主党、日本維新の会、知識人、マスコミなどにもドンドン河野・村山談話を破棄するよう意見を届けて欲しい。それが河野・村山談話破棄に繋がるからだ。

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