安倍晋三は米国とイランを仲介する意欲を示した。素晴らしいことだ。実現できれば、だが。
実際安倍晋三はどうするつもりなのだ。何か妙案があるのか。
オバマ政権時にイランは欧米と核合意を結んだ。核兵器の開発を止める代わりに核の平和利用を認め、経済制裁を緩和するというものだ。
イスラエルや米国共和党の一部には不満だったようだが、これで問題は解決したように見えた。
しかしトランプがこの核合意を反故にしてしまったのだ。イランに対する経済制裁も再開した。
この状況でどう仲介するのか。落としどころが見えない。イランとて核兵器の開発を止めることまでは譲歩できても核の平和利用まで放棄できまい。
この核合意でさえイラン国内の強硬派を抑えてようやく合意できたものなのだ。
イランは北朝鮮とは違う。ブッシュはイラクイラン北朝鮮を悪の枢軸と決めつけたが、私はイランのことをならず者国家とは考えていない。イランと北朝鮮はミサイル開発や核開発で繋がりがあるかもしれないが。
クウェートを侵略したフセインのイラクのこともならず者国家とは考えていなかった。まあ米国のイラク侵略戦争当時は国際政治をよくわかっておらず、小泉の「北朝鮮の脅威から國を守るためには米国を支持するしかない」という話を信じていたくらいだが。
日本は伝統的にイランとは友好関係にあり、イランもまた親日國と言えるだろう。イランイスラム革命でイランと欧米諸国が国交を断絶しても日本は国交を断絶しなかった。しかし同盟関係にはない。あくまで商売上の関係だ。
たとえばイランイラク戦争では日本は傍観しどちらの國にも加担しなかった。逆に日本が北朝鮮や支那と敵対していてもイランは肩入れしてくれたことはない。
戦争になったら援軍を送る、というほどの関係ではないのだ。
ただ石油の輸入先を多角化したい日本に取ってはイランとは友好関係を保ちたい。イランから石油の輸入をしたいのだ。イランも日本に石油を売りたいと考えている。
このたびイランが外相を派遣してきたように米国による制裁を日本に緩和して貰いたいとも考えていよう。あまり期待してはいないかもしれないが。
オバマが実現した核合意をイスラエルとサウジアラビアは批判していた。それも問題を複雑にする。
トランプは明らかに親イスラエルで、核合意破棄もイスラエルのために行ったものかもしれない。そうすると益々イランと「和解」することは考えられない。
イランのこれ以上の譲歩は考えられないからだ。それに中東の盟主の座を競ってサウジアラビアとは敵対関係にある。周辺のフーシやヒズボラなどの武装勢力を支援しているほどだからだ。
しかしイランはサウジアラビアに不可侵条約を結ぼうと提案するなど経済制裁が効いている内は敵対関係を緩和したいのかもしれない。不可侵条約を結ぼうとも裏で反政府武装勢力の支援はできる、とも考えられる。
トランプもイランと戦争までは考えていないだろう。それではイラク侵略戦争の二の舞になる。経済制裁で多少弱体化していてもイラン軍と革命防衛隊は強力だ。イランは山岳地帯が多いので占領にはどうしても兵力が必要だ。
支那を牽制しつつ、アフガニスタン、シリアで紛争が継続しており兵力を取られているなかでイランと戦争は無理だろう。仮に政権を転覆させてもイラン各地でテロが頻発することは目に見えている。
安倍晋三はどうするつもりなのだ。トランプに核合意に復帰するよう提言するわけではなく、イランを訪問し仲介するつもりなのか。
イランに核合意以上にさらに譲歩を迫るつもりなのだろうか。それではイランの失望を招くだけだ。何もしない方がマシとさえ言える。
イスラエルとサウジアラビアが「納得」するほどにイランに核の平和利用さえ放棄させるのは無理ではないか。
それともトランプが矛を納めたがっているのだろうか。そうとは思えない。閣僚や補佐官を強硬派ばかりで固めているのだから。
だからこそ安倍晋三が米国とイランを仲介する意欲を示した時は驚いた。どうするのかと。
どうするのか想像がつかない。鳩山のトラストミーと同じことにならないと良いのだが。
実際安倍晋三はどうするつもりなのだ。何か妙案があるのか。
オバマ政権時にイランは欧米と核合意を結んだ。核兵器の開発を止める代わりに核の平和利用を認め、経済制裁を緩和するというものだ。
イスラエルや米国共和党の一部には不満だったようだが、これで問題は解決したように見えた。
しかしトランプがこの核合意を反故にしてしまったのだ。イランに対する経済制裁も再開した。
この状況でどう仲介するのか。落としどころが見えない。イランとて核兵器の開発を止めることまでは譲歩できても核の平和利用まで放棄できまい。
この核合意でさえイラン国内の強硬派を抑えてようやく合意できたものなのだ。
イランは北朝鮮とは違う。ブッシュはイラクイラン北朝鮮を悪の枢軸と決めつけたが、私はイランのことをならず者国家とは考えていない。イランと北朝鮮はミサイル開発や核開発で繋がりがあるかもしれないが。
クウェートを侵略したフセインのイラクのこともならず者国家とは考えていなかった。まあ米国のイラク侵略戦争当時は国際政治をよくわかっておらず、小泉の「北朝鮮の脅威から國を守るためには米国を支持するしかない」という話を信じていたくらいだが。
日本は伝統的にイランとは友好関係にあり、イランもまた親日國と言えるだろう。イランイスラム革命でイランと欧米諸国が国交を断絶しても日本は国交を断絶しなかった。しかし同盟関係にはない。あくまで商売上の関係だ。
たとえばイランイラク戦争では日本は傍観しどちらの國にも加担しなかった。逆に日本が北朝鮮や支那と敵対していてもイランは肩入れしてくれたことはない。
戦争になったら援軍を送る、というほどの関係ではないのだ。
ただ石油の輸入先を多角化したい日本に取ってはイランとは友好関係を保ちたい。イランから石油の輸入をしたいのだ。イランも日本に石油を売りたいと考えている。
このたびイランが外相を派遣してきたように米国による制裁を日本に緩和して貰いたいとも考えていよう。あまり期待してはいないかもしれないが。
オバマが実現した核合意をイスラエルとサウジアラビアは批判していた。それも問題を複雑にする。
トランプは明らかに親イスラエルで、核合意破棄もイスラエルのために行ったものかもしれない。そうすると益々イランと「和解」することは考えられない。
イランのこれ以上の譲歩は考えられないからだ。それに中東の盟主の座を競ってサウジアラビアとは敵対関係にある。周辺のフーシやヒズボラなどの武装勢力を支援しているほどだからだ。
しかしイランはサウジアラビアに不可侵条約を結ぼうと提案するなど経済制裁が効いている内は敵対関係を緩和したいのかもしれない。不可侵条約を結ぼうとも裏で反政府武装勢力の支援はできる、とも考えられる。
トランプもイランと戦争までは考えていないだろう。それではイラク侵略戦争の二の舞になる。経済制裁で多少弱体化していてもイラン軍と革命防衛隊は強力だ。イランは山岳地帯が多いので占領にはどうしても兵力が必要だ。
支那を牽制しつつ、アフガニスタン、シリアで紛争が継続しており兵力を取られているなかでイランと戦争は無理だろう。仮に政権を転覆させてもイラン各地でテロが頻発することは目に見えている。
安倍晋三はどうするつもりなのだ。トランプに核合意に復帰するよう提言するわけではなく、イランを訪問し仲介するつもりなのか。
イランに核合意以上にさらに譲歩を迫るつもりなのだろうか。それではイランの失望を招くだけだ。何もしない方がマシとさえ言える。
イスラエルとサウジアラビアが「納得」するほどにイランに核の平和利用さえ放棄させるのは無理ではないか。
それともトランプが矛を納めたがっているのだろうか。そうとは思えない。閣僚や補佐官を強硬派ばかりで固めているのだから。
だからこそ安倍晋三が米国とイランを仲介する意欲を示した時は驚いた。どうするのかと。
どうするのか想像がつかない。鳩山のトラストミーと同じことにならないと良いのだが。
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