面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

日本の病理「失敗しても責任を取らない(問われない)エリート」

2022-12-07 20:06:45 | 政治
日本の病理として「失敗しても責任を取らない(問われない)エリート」というものがある。大東亜戦争の陸海軍の高級将校がその典型だが、現在でも同じだ。財務省の御用学者は国民を10年以上緊縮財政で苦しめても責任を取らないし、問われないのである。異常である。これは日本の死に至る病だ。

~~引用ここから~~
三橋貴明『失敗しても責任を取らない日本のエリート層』

三橋貴明『失敗しても責任を取らない日本のエリート層』

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(略)

なんかもう、日本人エリート層の特徴なのではないかと疑い始めていますが、
「失敗している道を『同じ人間』が突き進み、失敗を繰り返すにも関わらず、誰も責任を取らず、ひたすら突き進む」

 財務省の諮問会議(財政制度等審議会)には、過去十年以上、「同じ人物」が名を連ねています。具体的には、吉川洋氏(東京大学名誉教授)、土居丈朗氏(慶応大学教授)、伊藤元重氏(東京大学名誉教授)、伊藤隆俊氏(Econometric Societyフェロー)、小林慶一郎氏(慶応大学教授)らでございますが、彼らは財務省の諮問会議に(なぜか)顔を出し続け、日本の財政破綻を煽り、緊縮財政を主張し続けてきました。

 彼らの提言により緊縮財政が続き、日本経済の成長はストップ。国家がここまで衰退してしまったにも関わらず、誰も責任を取らない。相変わらず普通に委員に選ばれ続ける。

 財務省の連中も、矢野康治をはじめ、日本国民を貧困化させたにも関わらず、それなりに普通の人生を送るのでしょう。

 大東亜戦争期、ノモンハン事件を泥沼化させた主犯の一人、辻政信参謀は更迭の意見が多かったにも関わらず、なぜか居残り、その後、ガダルカナルでは現地司令部の意向を無視した命令により、将兵の大半を戦死させました。

 ミッドウェーで敗北した南雲忠一司令長官や草鹿龍之介参謀長も責任を追及されることはなく、普通に次の作戦に参加しています。レイテ沖海戦で「謎の反転」をしたことで、勝利を逃した栗田健男長官も責任を問われず、海軍兵学校長に就任。

 無謀極まるインパール作戦で多くの将兵を無為に死なせた牟田口廉也軍司令官も、敗北後に軍司令官の座からは更迭されたものの、後に陸軍予科士官学校長に任命されました。

 財政破綻論もさることながら、安倍政権期の「電力改革」に我々は「電力サービスが不安定化する」「エネルギー安全保障が崩壊する」と反対しました。とはいえ、普通に推進され、電力会社側の反対論は、
「既得権益が何か言っているw」
 と、潰され、発送電分離、小売り自由化、しかも「発電所を持たない新電力」という、意味不明なビジネスモデルが導入され、そして、なるようになった。

(略)
~~引用ここまで~~


国会では杉田水脈総務省政務官がマスコミと野党に叩かれ、野党議員は岸田文雄に更迭を迫っているが、「目眩まし」に過ぎない。政務官など「盲腸」に過ぎないからだ。

新聞は白々しくも「政務官という要職」などと書いているが、政務官には影響力も発言力もない。若手議員が経験を積むポストでしかない。一応次官級ポストであるが、政務次官の頃から事務次官とは比べ物にならない「軽い」ポストだった。

杉田水脈の過去の発言には問題もあるが、国会議員として他の議員があまり指摘しない科学研究費の使い途について国会で追及している。左翼からすれば邪魔な議員だ。だから集中的に叩かれているのだろう。それ以上に目立つだけで政務官には何の力もない。馘を取っても意味がないのだ。そのうちどこかのマスコミが杉田水脈総務省政務官を更迭すべきですかと世論調査するかもしれないが。

杉田水脈よりも財務省の諮問会議の委員の方が問題だ。

吉川洋(東京大学名誉教授)
土居丈朗(慶応大学教授)
伊藤元重(東京大学名誉教授)
伊藤隆俊(Econometric Societyフェロー)
小林慶一郎(慶応大学教授)

らだ。財務省の御用学者として起こるはずのない財政破綻を煽り、緊縮財政を主張させ、日本経済の成長を止め、数百万人、数千万人の日本人の人生を狂わせてきたが何の責任も問われず、財務省の諮問会議の委員として居座り続けている。他の政府の有識者会議の委員としても名を連ねている。杉田水脈などよりよほど問題なのだが、国会議員は与野党ともに誰も問題視していないようだ。日本の死に至る病「責任を取らないエリート」なのだが。

責任を取らないエリート、責任を問われないエリートの問題は本当に日本の大問題であり、エリートの中でもトップエリートがだけが責任を問われることなく政府高官として居座ることを許されるのだ。

陸海軍の高級将校が許されない誤りを犯しても銃殺されることなく、「異動」で済んでしまう。その結果大日本帝国は米国に敗北し、滅亡した。また財務省の官僚とその手先である御用学者は責任を問われないエリートとして財政破綻を煽り、緊縮財政を主導してきた。その結果人生を狂わされた日本人は数百万人、数千万人にも上るのだが、誰も責任を取らない、問われない。

大東亜戦争同様トップエリートの無責任により日本は滅びるのではなかろうか。わたしなりにトップエリートの責任を問うべくブログやツイッターに書いているが、それほど頻繁ではないし、私以外も「財務省」という組織ばかりを批判しているからトップエリートは責任を問われないのだ。

吉川洋、土居丈朗、伊藤元重、伊藤隆俊、小林慶一郎らの責任は何としても問いたい。こいつらの面の皮の厚さには呆れ果てる他ないが、放置してはならないのだ。吉川洋や伊藤元重などは読売新聞や産経新聞にたまに登場し、財政破綻すると騒ぎ、緊縮財政と消費税増税を主張していくのだ。ほとほとうんざりだ。土居丈朗はテレビ朝日に出ていた。御用学者だからだ。

政治家より官僚、御用学者が問題なのだ。どうにかならないものか。

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