面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

漫画は紙から電子版へ

2021-02-28 23:35:09 | 漫画
~~引用ここから~~
https://hon.jp/news/1.0/0/30684?amp=1



 公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は2月25日、2020年のコミック市場(紙と電子合計)が推計6126億円と、1978年の統計開始以来過去最大の市場規模になったことを発表した。2017年は前年比2.8%減、2018年は1.9%増だったが、2019年は12.8%増、2020年はコロナ禍による巣ごもり需要もあり23.0%と2年連続で急成長している。

 紙のコミックス(単行本)は、社会現象化した『鬼滅の刃』のヒットなどにより大幅プラス成長で2079億円(同24.9%増)。紙のコミック誌は627億円(同13.2%減)。紙の市場合計は2706億円(同13.4%増)。電子コミックは3420億円(同31.9%増)なので、コミック市場における電子の占有率は55.8%となった。

(グラフ貼れない)

 また、『出版月報』2021年2月号によると、紙のコミックスのうち、雑誌扱いは1876億円(同27.4%増)、書籍扱いは202億円(同4.7%増)。雑誌扱い・書籍扱いを別にしたコミック市場の推移グラフは以下のとおり。別々に集計されているのが確認できた2002年以降のデータで作成した。

(グラフ貼れない)

 出版科学研究所が発表している紙の出版市場全体統計は、「書籍」には「書籍扱いコミックス」が、「雑誌」には「雑誌扱いコミックス」と「コミック誌」が含まれている。そこで前年同様、今回発表された数字を基に、書籍と雑誌からコミック市場を分離しグラフ化した。電子を含むコミック市場が、出版市場全体の中でどれほどのシェアを占めているのかをご覧いただきたい。

(グラフ貼れない)

 なお、電子コミックの市場推計は、定額読み放題を含めた「販売額」であり、広告収入は含まれない。
~~引用ここまで~~


コミック市場は日本のGDPが停滞していることから過去最高になったとはいえあまり伸びてはいない。しかしグラフからはもう完全に紙から電子版への移行が進んでいることが見て取れる。とくに紙の漫画雑誌の衰退は著しい。

全盛期はジャンプの発行部数が653万部という大記録を打ち立てたのだが、今や160万部を切っている。マガジンも60万部を切っており、サンデーに至っては25万部を切っている。

少子化の影響もあるかもしれない。しかし紙から電子版への移行は時代の流れなのだろう。

私は漫画を電子版で読むことに抵抗はないが、漫画の単行本は未だに紙のそれを買っている。紙の漫画がそれなりに場所を取ることを考えると電子版の方が良いのかもしれないが、無意識の拘りがあるのかもしれない。

漫画の売り上げはできる限り漫画家に還元されるべきだと考えているので、このグラフからは一発当てた漫画家はかなり還元されるのではないか。

漫画は日本が誇る文化なのでこれからの面白い漫画がどんどん出てきて欲しいものだ。それには読者から漫画家、出版社に金が移動しなくてはならない。紙の衰退と電子版の隆盛により形は変わっても支払われないことはないようだ。

それに私のように単行本は紙派が少なからずいることがグラフからは見て取れる。

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ジャンプを海外では無料で読めるようにしたことにいくらか懐疑的ではあったが、海賊版が出回っている現状ではこれ以外やりようがなかったかもしれない。単行本は無料ではないと思うのでそれが海外での売り上げになるのだろう。

しかし街の本屋が消えていくのは寂しいことだ。漫画に限らず新しい本を立ち読みして気に入ったものを買うということがなくなる。ネット時代には家にいながら始めの十数ページを立ち読みして気に入ったら買うという形になるのだろうか。

漫画はまだ良いが、文庫や新書は電子版では読みにくい。これは慣れの問題に過ぎないかもしれないが。

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