都議選開票速報を受けての評価

都議選の議席数が出ていない段階で記事を書いても仕方ないのだが、事前の予測と違う結果になりそうなので記事を書きたい。私の記事を読むよりもNHKの開票速報を見た方が分かりやすいのだが。

まず自民党が思いの外伸び悩んだことだ。50議席は取るとの見方があったのだが、伸び悩んだ。麻生太郎の失言のせいだろうか。それとも安倍晋三長期政権の反動か。よほど国民受けする政治をしなければ長期政権の後は短命政権になってしまうのだ。それが戦後政治のセオリーだ。

自民党は公明党と併せても過半数は取れないことが確実になった。総選挙も自民党は議席を減らすことは確実だ。積極財政派が権力を握ると良いのだが。

都民ファーストは惨敗の予測だったが思いの外健闘した。小池百合子が過労で静養したから同情票が集まったのだろうか。自民党に不満を持つ保守系無党派が結構流れたのかもしれない。小池百合子が都議会で予算や条例を通しにくくなれば面白いのだが。

公明党は全員当選の可能性はまだあるのだが、今回全員当選はしないかもしれない。公明党の議席が伸びても良いことはないのでできる限り少なくなって欲しいところだ。

立憲民主党は選挙前からは議席を増やしそうだが、今一つというところか。民主党政権の悪印象がまだ都民に残っているのかもしれない。

共産党も議席を増やしそうだが、大勢に影響はなさそうだ。総選挙でキャスティングボートを握る可能性もなくはないが。

国民民主党は議席を獲得することができなかった。消費税廃止ないし減税などなかなか良い主張をしているのだが、選挙は厳しい。

維新は一議席を獲得した。新自由主義で竹中平蔵のお友達の維新に議席を取って欲しくはなかったのだが。

れいわ新選組も議席を獲得することができるか厳しい。一議席でも獲得すれば違うのだが、やはり選挙は甘くない。都議選で議席を獲得できないと総選挙も厳しいだろう。山本太郎には期待しているのだが。

ネットが地味に議席を得ている。議会は多様性があった方が良いので一議席獲得したことは都民に取って悪い話ではないかもしれない。特に好きな政党ではないのだが。

嵐の党（旧N国）はゼロだ。立花孝志が迷走して賞味期限が切れたと評価するしかあるまい。

菅義偉が総選挙前に内閣改造などの人事刷新をするかもしれない。それでも二階俊博幹事長と麻生太郎財務相は変わらないだろうから骨格は変わるまい。人気取りのためでも給付金を支給してくれればありがたいが。


追記
（敬称略）