面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

エリザベス女王は生涯謝罪しなかった

2022-09-23 21:36:38 | 日本人への呼びかけ
~~引用ここから~~
植民地支配の「罪」をエリザベス女王は結局、最後まで一度も詫びることはなかった

植民地支配の「罪」をエリザベス女王は結局、最後まで一度も詫びることはなかった

<黒人奴隷を酷使して植民地で儲けたことで大英帝国の礎を築いたという過去を、逝去し...

Newsweek日本版

 


<黒人奴隷を酷使して植民地で儲けたことで大英帝国の礎を築いたという過去を、逝去したエリザベス女王は謝罪しなかった>

(略)

筆者はジャーナリストとして、長らくかつての植民地に暮らしてきた。奴隷制と、それが世界に及ぼした数々の影響について多くの文章を書いてもきた。大英帝国にはアフリカの人的資源と天然資源を搾取し、奴隷化し、支配した過去がある。この根深い問題に目を向けることなく、通り過ぎようとする今の状況には大いに違和感を覚える。

読者のほぼ全員と同じように、私もこれまでの人生全てをエリザベス2世の時代に過ごしてきた。大方の人が認めるように、彼女の自信に満ち、落ち着き払った態度は貴重な資質であり、変化の激しい世の中にあって、彼女は安定と一貫性を担保する存在であったと思う。だから故人に対する悪感情はかけらもない。しかし彼女が君臨した帝国、そして帝国主義そのものを許すことはできない。

今は多くの英国民が、新しい内閣の人種的・民族的多様性を絶賛し、主要閣僚に白人男性がいないという新たな高みに達したことに誇りを感じている。これ自体は結構なことだ。けれども、そういう事実や津波のような追悼報道に溺れて忘れてはいけない事実がある。イギリスが実現した「帝国」は、その歴史のほぼ全体にわたって、露骨な人種的優越主義の代名詞だったという事実だ。

白人の優越は帝国の大前提の1つだった。私たちは大英帝国(に限らず、全ての帝国)を民主主義と関連付けるような議論に惑わされてはならない。そんなものはナンセンスとしか言いようがない。

(略)

「英国によるインド支配の歴史を要約する一個の事実がある。1757年から1947年までの期間に、インドでは住民1人当たりの所得が少しも増えていない事実だ」

(略)

もちろん、初代のエリザベス女王と違って、故エリザベス2世に国政を動かす権限はなかった。しかし英連邦諸国への度重なる訪問を通じて、女王がイギリスという国とそのシステムを体現する存在だったことは事実。そして過去の植民地支配を一度もわびなかったことも事実だ。

一方で、エリザベス2世の治世に大半の植民地が独立を果たしたこと、その多くが民主国家となり、程度の差はあれ国民の権利を守っていることも事実だ。

しかし、それをもってイギリスの帝国主義が「良性」だったと言うのは間違いであり、あの帝国が支配下の人々の権利を尊重していたと言い張るのも大嘘だ。時代錯誤も甚だしい。
~~引用ここまで~~


このコラムを書いたハワード・フレンチ(コロンビア大学ジャーナリズム大学院教授)はエリザベス女王が大英帝国として行った残虐な植民地支配と奴隷制について生涯謝罪しなかったことを糾弾している。それ自体は正しい。大英帝国は植民地支配と奴隷貿易と海賊により築かれた帝国だからだ。

しかし国家元首が自国の不名誉な過去を謝罪しないことは倫理の問題ではないのだ。エリザベス女王個人の自尊心の問題でもない。その国の国民が自国を誇れるかどうかアノミーにならないかどうかの問題なのである。

客観的な歴史として大英帝国は植民地支配と奴隷制と海賊により築かれた帝国だった。まさに帝国主義の権化だろう。しかしそれを国民にそのまま教えることはできないのだ。国民がアノミーになってしまうからである。自国の歴史に誇りを持てず狂ってしまうのだ。サッチャーの教育改革以前の英国国民も自虐的だったそうだが。

現代の日本人がオウム真理教や統一教会に騙されてしまうのもそれにある。教育で戦前の日本は悪だったと教えているから国民は贖罪意識を持ちカルトに騙されてしまうのだ。最悪サリンを撒くなんてことまでする。それが自虐教育の恐ろしいところなのである。

大英帝国とは違い日本の朝鮮統治はそう悪いものではなかったのだが、敗戦国の悲しさか自虐教育を行わざるを得ないのだ。それにより国民は贖罪意識を持ち、アノミーになり、政府高官は売国に走る。

畏れ多いことではあるが、上皇陛下が終戦記念日に「おわびのことば」を表明することも問題だ。国家元首が自国の歴史を否定しては国民はどうなろう。立つ瀬がない。愛国心など持ちようがないではないか。それぞれ自分だけが良ければ良いということになり、政府高官は売国に走り、財界重鎮は富を分配しなくなる。そして国民はカルトに騙されてしまうのだ。

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歴史教育はまず国民が自国を誇れるものでなければならないのだ。客観的事実は人格が固まった後で良い。

そして国家元首は謝罪してはならないのだ。畏れ多いことではあるが、上皇陛下は謝罪してはならなかった。その点エリザベス女王が謝罪しなかったことは国家元首として正しい。たとえ倫理的には誤りだとしてもだ。

河野談話を踏襲した安倍晋三は決して愛国政治家などではない。統一教会と癒着して国民を韓国に売り払っていた薄汚い売国奴だ。安倍晋三信者にはそろそろ目を覚まして欲しいのだが。


(参考サイト)
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