ベトナムハノイでベトナムが舞台の映画を見る・・・インドシナ
この映画は皆さんご存じだろうと思う
この舞台がベトナムであることは私もベトナムに興味を持った
後に気づいた。
アカデミー賞も取ったこの作品はスケールの大きさや「お金のかけ方」ではやはり群を抜いている。
映画の論評は他に譲る。
この映画を見て「ベトナムとフランスの不思議な関係」を考えた。
ベトナムという国はどこかの国と違い「戦争してひどい目に遭っても、何の保証も償いも求めない国である」
だからこそ現在ベトナムは「中国(この国だけは微妙だが)」フランス、日本、アメリカ」つまり過去に支配された国
と他の国と比べても非常に仲が良い事である。(謝れとか金よこせとか永遠に言い続けるどこかの国に聞かせてやりたい
程の大きな心を持った国だと思っている)100年も支配されたフランスとも現在は毎日パリ直行便があり、多くのフランス人が
訪れるほどの友好的な関係を築ける国なのである。
この映画を見たら、おいおいフランス嫌いなんじゃないの?と思うかもしれないが?
その点で心の広い国民である。
日本も同じである。ベトナムを支配した国の一つである(期間は一番短いが)
日本人の多くは「知らないだろう」あの時代、日本は非常に大きな被害をベトナムに与えているのである。
チャンと教科書に書かなければいけない。(どこかの国と同じになってしまう)
あのころ日本軍は中国戦線のために「土嚢造りのための麻袋が必要だった」そのためベトナムに対し
米から「麻に転作するよう強制したのである」運悪く次の年「大飢饉」がベトナム全土を襲った
米を麻に変えたため「食糧難となり、資料では200万人(ここは定かではないがいずれにしろ多くに罪のない
人)が餓死したのである」この事実をどのくらいの「日本人が知っているのだろう?」
このことで私はベトナム人から責められたことはないし、差別をうけたことはない。
私も「読みあさったベトナム関連書籍から得たこの知識を社員に聞いてみた」こんな事実をしってるか?
答えは多くがこのようなものだった。
「日本統治時代、日本の方針が原因で多くのベトナム人が餓死したことは学校では勉強しました。
でもそういうことで私たちは日本やフランスやアメリカを嫌いにはなりません。あれは戦争だったのですから。」
こういうのである。皆さんどう思うだろう。私が上司だから言っているようには思えなかった
これがベトナムの教育であり、考え方である。
ある本で「かのホーチミン」は「戦争を勝利したものが歴史を語れる(作れる)」と言っていた。
多くの国はこの論理を利用して「日本に対しても未だに要求や謝罪を求める」しかしベトナムは
長きにわたり「支配され続けた悔しさや屈辱を理解している」だからこそあのベトナム戦争に勝利しても
アメリカにも過度な要求や度々の謝罪など要求しないのである。
世界で唯一アメリカに勝った国の底力は10年社員全てがベトナム人という環境で会社運営してきた
私も少しはわかっている。ベトナム 不思議な国である。
こんなことををこのインドシナを見ながら感じた。
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