ベトナムハノイでベトナム映画を見る・・・シクロ(CYCLO)
この映画は前述の3作品とは大きく異なる
ベトナムの「暗部」を描き出している。(それは発展途上故の貧しさや社会混乱からのものかもしれない)
映画評論は他に譲る
ある「シクロ」(3輪の前に椅子がついて後ろが自転車になっている乗り物である。20年前ごろまでは庶民の足だったが、現在は観光用の
乗り物である。)乗りの若者が「この商売道具であるシクロを盗まれたことから生じる、ベトナム社会の闇」を描いている
*おどろおどろしい暴力や、犯罪、性 などが描かれているが、少なからずこれらのの物は存在する
*普通の「出張」や「駐在」で来る日本人は、まず経験はしない内容だ。こんな危ないところへは行かないだろうし
こんな環境にも出会わないだろう。
*私は「良くも悪くも」貧しさ故、一時期完全なローカルな環境に身を置いたため、したくない経験もした。
(日本人の住んではいけないローカル住宅に住み、社員と同じ食生活、クーラーもない部屋で社員と一緒にに暮らすこと
など、文字通り社員と一緒の釜の飯を食った仲である。だから今でもその時の社員は私を社長ではなく仲間と思っている)
あるトラブルから、社員から「本当に気お付けてください、この国では3万円で人殺しを依頼できる国ですから」
と言われたこともある。そのころ仲の良かった子は故郷から出てきて、一番危ない4日間私と一緒にいてくれたこともある。
未だそういうことのある国である。
*社会体制にBESTなどあり得ない、資本主義、社会主義、独裁者における社会主義などどれでも歪は生じる
*否が応でも社会の底辺で暮らすものは上のものに搾取され虐げられる仕組みはどの社会体制でも
存在する。それが貧しい国ではより一層悲惨さが増大するのである。
*現在でもベトナムではポルシェやローイスロイスに乗っている人もいれば、ごみ箱をあさり
ごみを集めて日銭を稼ぐ者もいる。そのようなひずみがこの映画のような「おどろおどろしい状況」を
生んでいる印象がある。その点でこの映画を見ると、良い面ばかりのベトナムでなく
貧しさや、どうにもならない「理不尽」さなど、目をそらしたくなるような現実も
この国に存在することを理解できる。
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