人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

何もしない(無為)

2017-03-26 | 日記


何もしない処は、改めて立てる己が無い。

行為の最中に、行為する己を忘じている。

縁に依り己が立つも、改めての事に非ず。

縁に生じるものは、また縁に滅してゆく。

行為に理が付く処は、己が立ち粘着する。

己が懐の既にある理は、我に他ならない。

真の理は、常に未だ知られざる処に在る。

善悪は時に在るが、時は決まり事に非ず。

時は縁に生じ滅す処、我の懐の時に非ず。

善悪は縁起生ゆえ、己が決まり事に非ず。

法は縁に生じ滅す処、我の懐の理に非ず。

「 業識はそのまんまで、知と意で扱わ
  なければ、何時でもゼロの筈である
  その事、それを教えておる。」義衍
                
 善悪は時なり、時は善悪に非ず。
 善悪は法なり、法は善悪に非ず。道元