人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

一度切り(1+1=1)

2017-07-13 | 日記


一切は只今の様子、因果一如の法の上。

彼在る処に此在り、此滅す処に彼滅す。

彼と此は縁起生、生死一如の同時成道。

主体と客体の生じ滅する処は、等しい。

生来より死に至るまで、常に一得一失。

一つが生じる処は、一つが滅している。

左右の景色を、同時に見る事は不可得。

右を得て左を失い、左を得て右を失う。

念の起る処は、一念が滅し一念を生ず。

生死一如の只今を、認める者は居ない。

生まれた時を知らず、死の時を知らず。

悟る処に悟りなく、本来面目に己なし。

因果一如に、比較の隔てや時間は無い。

比較なき処に、悟りの数や大小も無い。

事実に比較は立たず、念処にのみ立つ。

悟りに実体なく、対象化する己も無い。

特別な経験や意識状態は、悟りと無縁。

昨日の悟りも明日の悟りも、己が妄想。

悟りは、昨日の幻や明日の夢ではない。

悟りは過去や未来の、己が想念に非ず。

事実を離れ法なく、法を離れ事実なし。

我を建前の法は無く、法は得心に非ず。

認識以前ゆえ、理屈を抱えた我は未在。

我は念に座す過去、法は無処住の只今。

切りが無い処は、屍の念処に座す戯論。

今日只今は、常に一期一会の一度切り。

一度切り + 一度切り = 一度切り

『一大事と申すは、今日只今の心なり』
      道わじ、道わじ、 慧端

今日の縁:「因果一如の同時成道」
グーヤリパー、何度やっても一度切り。
一切は生じて滅す、見たまま聞くまま。
事実は事実が伝え、法は法が法に伝う。
見る聞く主体は、見られ聞かれる客体。
彼の生滅は、此の生滅する処に等しい。
彼を認める此なき処、数や大小は無い。
自他不二に自他不二なく、認識は無い。
月を得れば月をさす指は、無用の長物。
無言の言を言として、道わじ、道わじ。


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