人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

縁起

2017-08-14 | 日記


どうすれば良いか?は、人の抱く問。

為すべき何かを知ろうとするは、我。

為すべき標準が立つ処は、我の念処。
  
為そうとする己の意を忘る処が、法。
  
故に、どうすれば良い?の問を滅す。

為すべき建前の無き処は、我も無い。

為す為さぬは、一期一会の縁起の事。

相対二見の、我の独善に依るに非ず。

善と名立たる善は、不善の影を宿す。

善と名無き善たる処に、相克は無い。

” 善悪は時なり、時は善悪に非ず。
 善悪は法なり、法は善悪に非ず。”
              道元