人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

未だ説かれざる処

2023-02-26 | 日記



    猿抱子歸青嶂後 鳥啣花落碧巖前

「 猿は子を抱いて青嶂(せいしょう)の後(しりえ)に帰り
  鳥は花を啣(ふくん)で碧巌(へきがん)の前に落つ 」


 青嶂・・樹木が生い茂って青々とした高くけわしい峰
 碧巌・・碧=青 巌=岩、青々と聳(そび)え立つ岩山

 
 
 修行僧が、悟りはどの様な境涯かと師に尋ねた。
   
 師は、"当たり"前に見える風景を語って示した。

 "当たる"以前以後は、我の懐の想念に過ぎない。

 事実は、前後際断した我と神羅万象の同時成道。

 認識の未だ到らぬ処ゆえ、自他を両忘している。

 一切の対象を認める処は、現実に映した我の影。

 認識は我の懐の念、対象と我を二つに分ける処。

 事実は未だ対象を認め得ぬ処ゆえ、隔てが無い。

 "此ある故彼あり此滅す故彼滅す"は、我の認識。

 只今は認識なく此を忘じ、彼の認識に此を起す。

 事実に"当たる"処は、此を忘じ彼の認識も無い。

 釈迦は一花を捻じて、倶胝は一指を立て示す処。

 臨済が黄檗に三度問い、三度打ち据えられる処。

 法は我と相手を同時に成仏、自他を両忘してる。

 釈迦の花も倶胝の指も、我の識別の上に立たず。

 黄檗は臨済を打ち、未だ分別到らざる処を直示。

 徳山は云い得るも三十棒、云い得ざるも三十棒

 対象を認める以前の処は、答えを知る我も不生。

 法は父母に習う以前から、誰もが既に得ている。

 得る処は未だ対象を認めぬ処ゆえ、悟了同未悟


 
  今日の縁: 『 芭蕉翁古池真伝 』

 仏頂和尚、芭蕉を訪わんとして六祖五兵衛を供に
 芭蕉庵に至り、五兵衛先ず庵に入り、
 
「如何なるか是れ閑庭草木中の仏法?」と。

芭蕉答えて曰く、「 葉々大底は大、小底は小 」と。

それより仏頂門に入り「 近日何れの所にか有る?」

  芭蕉曰く、「 雨過ぎて青苔を洗う 」

    又問う、「如何なるか是れ青苔未だ生ぜず
        春雨未だ来らざる以前の仏法?」

  その時、 池辺の蛙一躍して水底に入る。

 音に応じて「 蛙飛びこむ水の音 」と答う。
 
   仏頂これを聞いて、「珍重、珍重」と。


 ※当り前の処は認識以前ゆえ 認め得る一毫の仏法も無し

 ※花無心, 無法の法, 不徹底                      


茵蔯蒿湯

2023-02-26 | 日記

 http://www.pharmnet.com.cn/tcm/zyxx/cyfj/qingre/1074/

 ※茵蔯蒿, 山梔子, 大黄


漢方の相談室~鼻づまり

2023-02-26 | 日記
 
【質 問】
 ぼくは中学3年の男子です。小学校の頃から鼻づまりがひどく、                             一日中つまっている状態が続いています。鼻が通ることはまれで、                             運動をしていると息が苦しくて困ります。
 
 
 
【答 え】
 小学校の頃は良く風邪を引いたが、今はほとんど引かないという。                             朝に鼻づまりがびどく、黄色の鼻水を伴うことがあると慢性副鼻腔炎であり            「半夏白朮天麻湯・はんげびゃくじゅつてんまとう」を使用する。                             この方の場合、鼻水を伴わない。

 鼻づまりでよく使われている処方の一つに「辛夷清肺湯・しんいせいはいとう」が       ある。この処方は肺に熱がこもって鼻水も多く、粘りがあって鼻の粘膜に痛みや熱感     を感じ、臭いもしなくなった時に使用する。鼻茸にも応用することがある。

 また「葛根湯加川辛夷・かっこんとうかせんきゅうしんい」という有吊な処方が       ある。項背がこわばり、やや粘りはするが白っぽい鼻水で、鼻の粘膜に熱感はない       ものに使用する。だが、いずれもこの方には当てはまらない。

 手はわずかに冷えやすく、小さい頃は食欲も細かったという。脾胃の陽気の運行は     まだ確立しておらず、水分のめぐりが悪く、鼻づまりを起こしていると考えた。           「苓桂朮甘湯・りょうけいじゅつかんとう」を朊用すると1ヶ月で鼻が通るように       なり、快適になったと報告があった。

  https://www.fujiyaku.org/ygk/?p=860

 金のかからない養生, めまいも胃腸から治す, 起立性調節障害, 胃腸を元気にして病気を治す