人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

経絡臨床/ 鬱【うつ】

2024-03-04 | 日記

東洋医学では、臨床上に陰陽五行の変化によって立証して、(陰・陽)、(表・裏)、(寒・熱)、(虚・実)を確認する上に、経絡とツボを組み合わせて、鍼灸推拿、漢方薬で治療を行います。
腰が痛いから、腰に鍼で刺す、肩こりだから肩にお灸をすえることじゃなくて、腰痛になる原因によって、足に鍼とか、お灸をすえることもあります。
まだ、同じな腰痛でも、男女、季節も考量しなければなりません。

例えば、鬱【うつ】
最近は気分の落ち込み、不安感、浅い眠り、食欲不振、どんなことに対しても、興味がなくなった。知らずに一か月ぐらい経過していたら、うつ病の可能性が高いと考えます。
東洋医学の考え方は肝→心→脾→肺→腎の順番がありますが、気分の落ち込みによって脳の反応も変化され、食欲が落ち込み、体がボロボロになります。

うつ病の原因 
1 心理的なストレス(心気両虚
2、脳内の変化(心腎陰虚
3、なりやすい体質 (心脾両虚)

うつ病の症状
①、心理的なストレス:過労や対人関係のトラブル、離婚や死別といった生活上の問題が原因となるストレスです。

②、脳内の変化:心理的なストレスがきっかけとなり、そのストレスで脳の働きのバランスが崩れることで、意欲・興味の減退、仕事能力の低下、抑うつ、不安な気分の働きで「感情」が生まれます。最近の研究では、ストレスを受けることで脳の一部の神経細胞の形に変化が生じ、それによって感情や考え方にゆがみが起きるのではないかと指摘されています。

③、なりやすい体質:さまざまな体の不調が現れます。体の不調としては、睡眠障害や疲労感・倦怠(けんたい)感、首・肩のこり、頭が重い、頭痛などがあり。
うつ病は、精神科や心理内科の専門医でも診断が難しい病気です。血液検査や画像検査などで何も異常が見つけることができません。結局、原因不明、様子を見る、安定剤、睡眠剤、胃薬など処方箋出すことが多いらしいです。

東洋医学では鬱の治療方法は、まず、日常生活にかけるストレスを緩和しなければならない。睡眠の質、腸内環境を整えることを最優先で考えます。特に胃脾の経絡からのアプローチで、ココロが感じる日常でのストレスをケアして、欲が少し出てきたら、腸と脳は互いにコミュニケーションを取って、心腎相交の良い循環に戻るため、ウツ病を治していきます。
ウツ病にはよく使う経絡は手少陰心経と手厥陰心包経、足陽明胃経と足太陰脾経

女性: 膻中気海
男性: 命門大椎

寝る前に神門と三陰交を同時に5分ぐらいマッサージすれば、深い睡眠にとても有効です。
秋末、初冬頃、肺が弱くなり、手の太陰肺経の原穴太淵も使います。朝3~5時頃、咳で目が覚める場合は、裏表関係で手陽明大腸経の合穴曲池を鍼しましょう。

https://miyosikenkou.com/index.php/keiraku/

経絡図, 鬱(うつ)と漢方


頭皮痛/ メール相談事例

2024-03-04 | 日記

メール相談で変わった例がありました。

「半年前から頭部(つむじ周辺とてっぺん)が徐々に痛み始めました。化膿部を押されているような皮膚下の浅い部分の痛みです。」

頭皮痛 (頭皮神経痛) は頭痛とも違い、頭皮表面の痛みです。
ネットで検索してもなかなか納得の説明にぶつかりません。中医でも大変少ないようで、僅かに次の様な解説がありました。

人体の気機は悩怒・緊張・失眠 等を誘因として肝気上逆になりやすい。
気が有余になれば火となる。(肝火)
経気逆乱による火は上へ昇り血に迫る。
毛髪は血余なり”といわれており、血に迫った火は疼痛となって毛髪に及ぶ。(肝火上亢)

上部の火は風を伴い「風火」となることが多い。(風火上犯)
それを追い払うのが (軽揚散火),黄岑・黄連・山梔子・天花粉・玄参・連翹 等である。(《医林縄墨・頭痛》)

 

また頭頂部は厥陰肝経の領域でもありますから、頭皮痛は「肝火上亢・風火上犯」の証と弁証されます。

加味逍遥散・竜胆瀉肝湯などを基本として、これに黄岑・黄連・山梔子・天花粉・玄参・連翹 等を加味すればいかがかと考える。

http://youjyodo.cocolog-nifty.com/kimagure/2008/11/post-c948.html

頭の皮膚がピリピリして痛い


医療問題や環境問題をツイート

2024-03-04 | 日記

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