人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

痔核と漢方

2024-07-02 | 日記

痔核に効く漢方薬は何種類も考えられますが、代表をひとつ上げると「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」です。
主薬が芍薬(しゃくやく)。花シャクヤクの根っこです。筋肉に血を補給して、筋の緊張を緩めます。こむら返りやぎっくり腰にも効きますが、消化管の緊張を緩めて、腹痛も治し、痔の痛みを止めます。

芍薬のほかに、桂皮と生姜は胃腸を温め働きを盛んにします。甘草とナツメは、筋肉や血管・粘膜に栄養を与えて傷を治します。

さらに漢方薬用のアメがはいって、胃腸に体力をつけるのと、消化管を潤してお通じをつけます。赤ちゃんや老人の便秘には、このアメだけで無理なくお通じがつきます。

小建中湯は食欲や体力低下の方に向いていますが、体力・食欲に異常がなければ、そこからアメを除けた処方もあって、より痛みの強い痔核には、こちらが基本になります。

さらに<耐え難いほど痛みが強い>場合には、そこに大黄(だいおう)を加えます。大黄はタケダの漢方便秘薬にもなっている生薬ですが、お通じをつけるために加えるのではありません。肛門の耐え難い痛みを、肛門に集中した熱のためだと考えて、それを冷ますために大黄を使います。

便秘気味のほうが使いやすいけれど、下痢していても熱性の下痢ならかまいません。

出血がひどい場合には、小建中湯に止血作用のある、よもぎ阿膠(漢方のゼラチン)・地黄などを加えます。

痔の痛み・出血には「紫雲膏」という漢方の軟膏がよく効きます。あるメーカーは肛門の奥のまで押し込んで、内痔核に効くような紫雲膏の座薬を作っていました。ただ、紫雲膏に関するブログで書きましたが、冷えて弱って痛む痔核・脱肛によく効きますが、熱を持った状態には、痛みを悪化させることがあります。そこは注意が必要。
 
痔核は、あまり長く患ったものは別として、他の痔疾=痔ろうや脱肛より治しやすいように思います。

 https://ameblo.jp/kasugakanpou/entry-11565075867.html

    痔と腸内細菌始め良ければ終り良し/ 鼻口腔 --> 肺大腸 -->肛門》, 参照関連


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2024-07-02 | 日記

  https://x.com/MD_PhD_ivermect/status/1807213043849523672