鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

葉山のいちにち

2010-05-10 18:59:07 | 日記

  5月3日は、葉山へ。

 「オーシャンファミリー海洋自然体験センター」 http://oceanfamily.jp/

“カヤック体験&里山歩き&地元の海山の幸を食べる”

 という盛りだくさんなプログラムに参加。

といっても・・・・・・私はカヤックはパスしてお昼のエコランチから合流という横着な参加者でしたが。

 かつて三宅島で50年間、研究生活をおくったいまは亡きアメリカ人海洋学者ジャック・T・モイヤー博士。オーシャンファミリーは、三宅島噴火後、博士の右腕として三宅島で生物研究をしていた海野義明さんが生まれ故郷の葉山で展開しているセンターです。

 カヤック組が帰ってくるまでの間に付近を歩くとなんと、民家の生垣にオオキンカメムシの姿!

3,5センチもある立派な成虫。

おなかも派手だね~

 以前、群生しているところを見るために、千葉の沖ノ島まで出かけていったことがありましたが、海野さんによると、この南方のカメムシは、ここ数年、葉山の海岸付近でよく見かけるようになったそう。

 飛翔力の強い大型のカメムシなので最初は力まかせに迷って飛んできて、冬を越せるものが出てきて、やがてここ葉山にも定着しようとしているのかもしれません。

 葉山は御用邸があるせいか、あまり開発さされていないので、湘南のなかではいちばん自然が豊かに残る大好きな場所です。また隣接する三浦地域は三浦大根のように、個性ある美味しい野菜がとれる。  

 葉山というと海、ですが、実は山の自然も豊かな土地。 ランチ後、13人の参加者といっしょに、海野さんにいろいろ教えてもらいながら山道を歩きました。

こんなふうに。イタドリ、ヤブニッケイ、ノダフジ。名前を覚えながらの山道歩きは限りなくたのしい。

 団体行動なので、いつものように虫目というわけにはいきませんが、おデブでぽちゃっとしたオオキイロマルノミや

 

 シロヘリカメムシ

 

 午後の光を反射して、ぴかっと金色に輝くジンガサハムシが、

 見つかりました。  

 

 摘んできた野草は、さっそく海野さんがてんぷらに。

 正座しててんぷら揚げる海野さん。人柄が出ています。

  いっぽう、葉山に住む野菜ソムリエの鈴木悦子さんが地元野菜にこだわってつくった数々のメニューがテーブルに並んで、もうれつにいい匂いを放っています。

 釜揚げシラスのカナッペの香ばしいかおり、みずみずしい三浦春キャベツのサラダ、生ひじきに、これも地元でとれたタコの炊き込みご飯、アジの炭火焼にサザエのつぼ焼き、というまさに海山のごちそう満載。

サザエー~

 昼食を食べてから3時間くらいしかたっていないの

に、みんなの食欲すごい・・・・・・。

 おなかいっぱいになった後は、腹ごなしに葉山の海岸へ夕日を見に。

 気持ちよく晴れた一日が、富士山のシルエットで終わりました。