展覧会で大活躍のハチの専門家、大阪市立自然史博物館学芸員、松本吏樹郎さん。
来年出版予定の虫本の取材で、赤穂と大阪へ行ってきました。
赤穂では、飼育担当の有吉立さんの案内で、アース製薬研究部の飼育棟をじっくり見学させてもらい、
翌日は、終日、赤穂で虫さがし。
3日目に、大阪に移動し、『ハチ展』を開催中の大阪市立自然史博物館へ。
大阪市立自然史博物館は、御堂筋線で新大阪から25分。
大阪の中心地とはがらりと違う、緑多い環境にある長居公園内にある。
1950年に展示を開始した、前身である大阪市立自然科学博物館が、
1974年にこの地に移転。
あのセアカゴケグモ騒動のとき、中心となって調査や情報の発信をした博物館として
名前を記憶している人もいるかもしれない。
私にとっては、ウシカメムシの生活史を知りたいと思った時に、
すばらしい資料をいただいた博物館であり、
さらに去年の虫愛ずるイベントでごいっしょした、
美術家の池内美絵さんが仕入れを担当している評判のミュージアムショップがある、
ということで、ずっと行ってみたい博物館でした。
あ、ここだ。
博物館の外観。
まわりは深い緑に囲まれていて、虫もいっぱい。
この日はあまりに暑くて、虫さがしは断念。
まず、ミュージアムサービスへ。
あ、池内さん、いたいた。
池内さんの案内で、まずは博物館の常設展示などをみてまわる。
大阪をいくつかの地域にわけて、地形、地質、動物、植物、虫などなどが網羅された展示が
すばらしい!!!
こうやって見ると、自然はすべてつながっている、ということが改めてよくわかるし、
場所というものが、どんなにいろいろな要素で出来上がっているかを知ることができる、
集合的な情報をまとめた展示なのだ。
歴史を感じさせる広い館内には、自然史にまつわる様々な展示物があり、
じっくりみると、1日かかりそう。
恐竜の骨が行進する!部屋も。
滅びた恐竜たちの怨念と地響きが聞こえてきそうな迫力。
仕事にもどった池内さんとわかれて、館内のカフェテリアで腹ごしらえ。
大阪だから、、やっぱりウドンよね。
(ウドンのあとで、ソフトクリームを買いにもう一度レジにいったら、
おばさんに「おかえりなさい!」と言われた。
予想外の接客に、一瞬なにを言われたかわからなくて、
あとで、あ、そうか、とわかった、おっそい私。
「ただいま~」と返せなかった東京人なのでした)
いよいよハチ展の会場へ。
松本さんが、ハチのコスチュームで迎えてくれました!
(注:松本学芸員はいつもこの格好で
会場にいるわけではないので、さがさないでね)
このコーナー一帯に展示されているハチの標本はすべて博物館の所蔵。
写真の反対側にもびっしりあって、すごい量。
これでも一部だというから、この博物館の財産の豊かさに驚く。
ハチの巣の立体展示も。
一度見てみたいと思っていたハチの美麗種セイボウ。
青や緑のメタリックに輝くハチの宝石。
1センチと小さいうえに、ほかのハチの巣に寄生するとうい生態をもつので
野外ではなかなかお目にかかれない。
松本さんのプライヴェートコレクションである、ハチグッズ。
切手も。
松本さんが今すすめているのが、さまざまな生物に寄生するハチの生態研究。
ハチは時には数種の毒を使いわけ、巧みにエサとなる生きものを、
腐らせずに幼虫のエサにするスゴ技をもっているそうです。
この展覧会を機に編まれた『ハチまるごと図鑑』を買って
、
次はテントウムシの専門家 同館の学芸員でいらっしゃる初宿(しやけ)さんに会いに。
テントウムシは虫のなかで、もっとも人気のある身近な虫として、
私もだいすき。
でも、テントウムシはけっこう奥が深い。
日本だけで160種もいるというし、外来種も増えていて、名前調べて苦労することも多い。
そんなとき、テントウムシの専門書で必ずといっていいほど見かける名前があった。
それが初宿(しやけ)さん。
池内さんからも、「おもろい人やで~」ときいていたので、
お会いするのを楽しみにしていました。
広い館内をさがして、研究室で明日の生物観察会の準備に余念のない
初宿さんを発見。
明日の催しものに使う冷凍セミ。
大阪なので、すべてクマゼミ。
100種以上も斑紋があるというナミテントウの同定の決めては何なのか、とか、
生物農薬として人気(?)だという話など、
お忙しいのに、私のしつこい質問に答えていただきました。
ありがとうございます!
松本さん、初宿さんへのインタビューの内容は、本のほうに載せる予定です。
興味のある方は、ぜひ来年(だけど)本を見てください。
こちらが、初宿さん。
テントウムシについて調べるときには欠かせない『大阪のテントウムシ』をはじめ、数々の
テントウムシ関連の本の編著者。
最後にミュージアムショップにもどり、
お土産を買いました。
あれもこれも、欲しい!
目移りしながらも購入したのは、
コガネグモ、トンボのピンバッジと、
秋になったら襟に留めたいアミガサだけとベニテングだけのピンバッジ。
それに、きのう赤穂の虫いっぱいの野菜畑にたくさんいたアマガエルのピアス。
こちらがリアルアマガエル。姿もサイズもそっくり。
初宿さんがプロデュースしたカメノコテントウ、シロホシテントウ、ナミテントウ、アミダテントウのピンとマグネットは、
小学生の虫友ふたりへのお土産。
『のぞいてみよう、ハチの世界』展は、10月24日まで開催。
お近くの方はもちろん、関西方面へ帰省する人は、ぜひのぞいてみよう。
来年出版予定の虫本の取材で、赤穂と大阪へ行ってきました。
赤穂では、飼育担当の有吉立さんの案内で、アース製薬研究部の飼育棟をじっくり見学させてもらい、
翌日は、終日、赤穂で虫さがし。
3日目に、大阪に移動し、『ハチ展』を開催中の大阪市立自然史博物館へ。
大阪市立自然史博物館は、御堂筋線で新大阪から25分。
大阪の中心地とはがらりと違う、緑多い環境にある長居公園内にある。
1950年に展示を開始した、前身である大阪市立自然科学博物館が、
1974年にこの地に移転。
あのセアカゴケグモ騒動のとき、中心となって調査や情報の発信をした博物館として
名前を記憶している人もいるかもしれない。
私にとっては、ウシカメムシの生活史を知りたいと思った時に、
すばらしい資料をいただいた博物館であり、
さらに去年の虫愛ずるイベントでごいっしょした、
美術家の池内美絵さんが仕入れを担当している評判のミュージアムショップがある、
ということで、ずっと行ってみたい博物館でした。
あ、ここだ。
博物館の外観。
まわりは深い緑に囲まれていて、虫もいっぱい。
この日はあまりに暑くて、虫さがしは断念。
まず、ミュージアムサービスへ。
あ、池内さん、いたいた。
池内さんの案内で、まずは博物館の常設展示などをみてまわる。
大阪をいくつかの地域にわけて、地形、地質、動物、植物、虫などなどが網羅された展示が
すばらしい!!!
こうやって見ると、自然はすべてつながっている、ということが改めてよくわかるし、
場所というものが、どんなにいろいろな要素で出来上がっているかを知ることができる、
集合的な情報をまとめた展示なのだ。
歴史を感じさせる広い館内には、自然史にまつわる様々な展示物があり、
じっくりみると、1日かかりそう。
恐竜の骨が行進する!部屋も。
滅びた恐竜たちの怨念と地響きが聞こえてきそうな迫力。
仕事にもどった池内さんとわかれて、館内のカフェテリアで腹ごしらえ。
大阪だから、、やっぱりウドンよね。
(ウドンのあとで、ソフトクリームを買いにもう一度レジにいったら、
おばさんに「おかえりなさい!」と言われた。
予想外の接客に、一瞬なにを言われたかわからなくて、
あとで、あ、そうか、とわかった、おっそい私。
「ただいま~」と返せなかった東京人なのでした)
いよいよハチ展の会場へ。
松本さんが、ハチのコスチュームで迎えてくれました!
(注:松本学芸員はいつもこの格好で
会場にいるわけではないので、さがさないでね)
このコーナー一帯に展示されているハチの標本はすべて博物館の所蔵。
写真の反対側にもびっしりあって、すごい量。
これでも一部だというから、この博物館の財産の豊かさに驚く。
ハチの巣の立体展示も。
一度見てみたいと思っていたハチの美麗種セイボウ。
青や緑のメタリックに輝くハチの宝石。
1センチと小さいうえに、ほかのハチの巣に寄生するとうい生態をもつので
野外ではなかなかお目にかかれない。
松本さんのプライヴェートコレクションである、ハチグッズ。
切手も。
松本さんが今すすめているのが、さまざまな生物に寄生するハチの生態研究。
ハチは時には数種の毒を使いわけ、巧みにエサとなる生きものを、
腐らせずに幼虫のエサにするスゴ技をもっているそうです。
この展覧会を機に編まれた『ハチまるごと図鑑』を買って
、
次はテントウムシの専門家 同館の学芸員でいらっしゃる初宿(しやけ)さんに会いに。
テントウムシは虫のなかで、もっとも人気のある身近な虫として、
私もだいすき。
でも、テントウムシはけっこう奥が深い。
日本だけで160種もいるというし、外来種も増えていて、名前調べて苦労することも多い。
そんなとき、テントウムシの専門書で必ずといっていいほど見かける名前があった。
それが初宿(しやけ)さん。
池内さんからも、「おもろい人やで~」ときいていたので、
お会いするのを楽しみにしていました。
広い館内をさがして、研究室で明日の生物観察会の準備に余念のない
初宿さんを発見。
明日の催しものに使う冷凍セミ。
大阪なので、すべてクマゼミ。
100種以上も斑紋があるというナミテントウの同定の決めては何なのか、とか、
生物農薬として人気(?)だという話など、
お忙しいのに、私のしつこい質問に答えていただきました。
ありがとうございます!
松本さん、初宿さんへのインタビューの内容は、本のほうに載せる予定です。
興味のある方は、ぜひ来年(だけど)本を見てください。
こちらが、初宿さん。
テントウムシについて調べるときには欠かせない『大阪のテントウムシ』をはじめ、数々の
テントウムシ関連の本の編著者。
最後にミュージアムショップにもどり、
お土産を買いました。
あれもこれも、欲しい!
目移りしながらも購入したのは、
コガネグモ、トンボのピンバッジと、
秋になったら襟に留めたいアミガサだけとベニテングだけのピンバッジ。
それに、きのう赤穂の虫いっぱいの野菜畑にたくさんいたアマガエルのピアス。
こちらがリアルアマガエル。姿もサイズもそっくり。
初宿さんがプロデュースしたカメノコテントウ、シロホシテントウ、ナミテントウ、アミダテントウのピンとマグネットは、
小学生の虫友ふたりへのお土産。
『のぞいてみよう、ハチの世界』展は、10月24日まで開催。
お近くの方はもちろん、関西方面へ帰省する人は、ぜひのぞいてみよう。