鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

22日は早起きできたら『おはよう日本』

2012-08-20 10:22:33 | 日記

はやくもメタリックな光沢を身にまとったアカスジキンカメムシの2齢幼虫。秋に5齢幼虫まで変態して、そのまま越冬し、来年の初夏に羽化する。8月の生田緑地で。




 朝4時半からはじまるNHKの『おはよう日本』。
8月22日(水)、2012年の夏の点描という視点でさしはさまれる5分ほどの番組に
「昨今増えているらしい女性の虫好き」、として出ることになっています。
(6時から8時の間のどこかで放送されるらしい)

 たしかに拙著のサブタイトルには『虫愛ずる姫君の昔から、女子だって虫が好きでした』
と書いてありますが、どのくらい女性の虫好きが増えているかなんて・・・・・・
私にだってわかりません。
でも、イベントやブログの反応を通して、女性にも虫の好きな人がたくさんいる、
という実感をもっていることは確か。
 増えた、というより、顕在化した、というべきか。





 まあともかく、女性の虫友に声をかけて、
この日は多摩川近辺で、虫さがし。
みんなでさがすとたくさん見つかるし、とにかく楽しいので、
「じゃあ移動してください」とスタッフにいわれても、次々と
「あ、いたー」とか「これ、なんですかぁ」とか、声が上がり、
虫目歩きが止まらない。


まゆ子ちゃんの得意技―手づかみ捕獲。
でもちゃんと虫を傷つけないようなつかみ方を習得しているのは、
小学生とはいえ、さすが虫好き歴8年の年季を感じさせる。





 都会の夜にも、虫を観察する人がいる、というのももう一つのテーマだったので、
夜の日比谷公園でも虫さがし。

 でも、なんと収録当日は日比谷公園の盆踊り大会だよ~。

ええ~、こんな明るい晩に、
セミの羽化や灯火に飛んでくる虫が見つかるかなあ、と不安だったが、
この日は、お仕事帰りに参加してくださった『昆虫エクスプローラ』『むし探検広場』の川邉園長もいっしょなので心強い。

 さっそくセミが大量に羽化しようとしている木が見つかった。
ミンミンゼミ、ツクツクホウシ、ニイニイゼミと、何種類も同じ木にいたのにはびっくり。
何度見てもセミの羽化は神秘的だ。
 セミを腕に留まらせたまゆ子ちゃんは、
「いたーいっ、こいつ私の腕吸ってる~、いたた、注射よりいたいよー」。



ひまわりの葉裏にも、グンバイやコガネムシ、ガなどが見つかった。
川邉園長がいろいろ解説。


こんなに明るい都会の灯火にも、寄ってくる蛾や虫はいる。


 みんな虫が見つかると「川邉さーん、これなんですかー?」と訊くので、
園長は大忙し。
「えーと、これはね、ちょっと待ってね」と、
スマフォを見ながら、ご自分のサイトで名前を確認。
WEB図鑑はこんなとき、すごく役に立つなあ。


 夜の日比谷公園で虫を探すなんて、あまりない機会なので、
みんな楽しくて虫さがしが止まらなくなり、1時間の予定が2時間を超え、
盆踊りもそろそろ終わり。
帰路につく人たちのあいだからも、
「あ、こんなところでセミが羽化しているよ」という声が聞こえた。


 『おはよう日本』は報道番組なので、
急に大きなニュースが入った場合は、虫の話題の放送は延期になる可能性もあります。
明日の夜、放送時間が確定したら、またこのブログでお知らせします。

『昆虫エクスプローラ』『むし探検広場』の川邉園長ファンは必見ですよ!