6月下旬、ずっと願っていた宮崎虫旅に行ってきました。
宮崎、初めて。
西も東もわからないけれど、ここは自然も虫も濃く、しかもすごい虫目人がいる、しかもふたりも。
ひとりは昆虫写真家のSさん、もうひとりは数々の図鑑などで著者から「掲載するのにこの虫がいなくて困っている」という要望に応えて、たくさんの協力をしていらっしゃるYさん。
さらに、去年のボルネオ虫旅にも同行してくれたIさんもいっしょ。
Sさんは宮崎の北部にアトリエがあり、Yさんは南部の海沿い 日南市におすまい。
そこで、宮崎県を北に南に、あっちこっち。
梅雨の真っ最中、しかも大雨になることが多い宮崎。
でも、ベニツチカメムシのユニークな保育行動が見られるのがちょうどこの時期なので
大雨にも負けず、突き進むしかないのだ。
旅の途中で宮崎空港に落雷があり、空港が閉鎖、というニュースがながれ
夫、娘、妹たちから「だいじょうぶ?」コールが。
でも、この旅のあいだ、なぜか雨が落ちてこない合間に、虫スポットに居ることができ、
ほぼ予定した場所をまわって観察することができた。
もうね、今年の晴れ運をすべて使い果たした感じ・・・・・・。
私が宮崎まで行ったのは、ベニツチカメムシという、非常にユニークな保育行動をする2センチほどのカメムシが見たい、というのが主な目的だったのだけれど、このほかにもお二人のおかげで、今までの虫遠征でいちばんいろいろな虫―一度見てみたい!と思っていたような―を見ることができました。
ベニツチカメムシについては、次の著書と、今年11月に開催予定のジュンク堂池袋本店での
『大昆虫展 2016』で多くの方にその興味深い生態を知っていただければ、と思っているので
ブログでは触れないけれど、ベニツチカメムシ以外にも見られたものいっぱ~い。
トビナナフシ
タケトゲハムシ
ルリモンホソバ。トイレに行ったら必ず蛾をチェック。
セモンジンガサハムシ
おそろしや、タカサゴキララマダニ。
シンジュサンの幼虫
リンゴドクガの幼虫
前から見ると、色白の顔
Yさんちのお庭にいたリュウキュウベニイトトンボ。こんなのが庭に来てしまうのだ!
マルウンカ
日南で泊まったホテルからの眺め。海と山に囲まれている
不明ゾウムシ
あっ、アケビコノハ2齢幼虫だ。やっぱり年3化
Iさんが捕まえたアカイロトリノフンダマシ。かわいい!
イシガケチョウの幼虫!
アオバセセリの巣。
クロセセリの幼虫。これもYさんの庭のミョウガの葉に。
Yさんが採卵したサカハチチョウの卵。
クロコノマチョウ幼虫と卵
クロコノマチョウ幼虫は孵化するとお行儀よく葉裏に一列に並ぶ。
マダラナガハネウンカ
3泊4日の旅からの帰り道、二子玉川駅のホームを歩いていたら
自販機のそばになんとヒゲコガネがひっくりかえってもがいていた。
最後まで虫に恵まれた(笑) 宮崎への虫旅だった。