鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

絵本作家・伊藤知紗さんと里山へ

2018-03-16 14:18:31 | 日記

 埼玉に引っ越してきてから約半年。

幸運にも当地在住14年という絵本作家 伊藤知紗さんと知り合うことができ、

気温が上がった3月のある日、伊藤さんの案内で、近隣のフィールドを歩くことができました。

 伊藤さんは『うんちみたいなむしがいた』(福音館書店刊 月刊『かがくのとも』)という

私の大好きな本の作者。前の夜はうれしくてよく眠れなかった 笑。

 この日、私が特に見つけたかったのは、伊藤さんのブログ『てくてく日記』http://chisaito.blog.fc2.com/blog-entry-1220.html

でみたヒメカギバアオシャクの越冬幼虫。

 山の麓に広がる谷津を3つも案内していただき、そのうちのひとつでついに!!!

バンザーイ!!!

と幼虫も喜んでいました(うそ)。

 

 「この範囲にいますから、探してみて」と伊藤さんに教えてもらって

探している私(伊藤さん撮影)

極度にチカラがはいっていて、左手がぎゅう、っと脇腹にめりこんでますね~

もちろん無我の境地で写真を撮られていたことも全く知りませんでした。

ここまで教えていただいて、自分の目で見つけられなかったらどうしよう・・・

でも、なんとか見つけることができて、うれしー。

そうか、こんな感じで、こんな大きさで、こんな姿勢でいるんだ!と

サイズの数字だけではわからない実物を見ることができてほんとにうれしくて。

 

 里山の丸太の上でお昼ごはんをほおばっていると

足元の枯葉のなかに、何か動くものが。

キバネアシブトマキバサシガメ(名前は伊藤さんに教えてもらいました)という

サシガメの仲間で、私は初見。

 

これも教えてもらったシリブトガガンボの幼虫。樹の根元のコケのそばにいました。

 

この日はあたたかくて、オビマルツノゼミも活動を開始していました。

 

ホソミオツネントンボを撮影している伊藤さん。

 

最後にヤママユガの卵も見つけて、

満足、満足な早春のフィールド散策でした。

 それにしても、伊藤さんの虫目には感服します。

ブログによると、雪の日に越冬幼虫を探しに行っているのにはびっくり。

こんなすばらしい虫友とフィールドをともにできて幸せでした。

次はあれを探そう!と楽しみな春の約束をしました。