鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

サクラの新葉で

2018-03-28 19:45:07 | 日記

 先日、ヒメカギバアオシャクの幼虫を見に、とっておきのフィールドを案内してくださった伊藤知紗さんから、

「あれ、いましたよ!」と連絡が。

 この間お会いしたときに、「ヒロバツバメアオシャクの幼虫を3年間探していて、見たサクラは100本以上。でも見つかったのはたった1回で、飯能でもぜひ探したい」という話をしていたのです。

「あれ」とはヒロバツバメアオシャクの幼虫のこと。

しかも送っていただいた写真を見ると、ネットでもみたことがないような若齢。

 で、なんとヒメカギバアオシャクにつづいて、ヒロバツバメアオシャク探しに連れていっていただきました。

そこは小川に沿った山道の奥。かなり急な斜面に生えているヤマザクラの老木。

そこから生えた細い枝の上。

 

大きさは10mm。糸くずといってもいい細さ。

伊藤さん、どうやってこんな足場の悪い場所で、こんな小さな、しかも擬態名人の幼虫を見つけたのかーその虫目眼力のすごさに言葉を失う。

スレンダーな体にうさみみをつけた小さな頭部。

体、やわらかっ!

 

いったい、何等身?

 

 ここで会ったが100年目。次はいつ会えるかわからない。

つかまるものもない斜面に足を踏ん張って、必死で写真を撮るも、

気が付くと、アキレス腱伸びっぱなしで、ヤバ。

  

 付近には1センチほどのサビカミキリや、ムシクソハムシも。

 

 

  伊藤さん、ありがとうございました!

 願いがまたひとつ叶いました。