鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

春の香りはまぼろし?

2019-01-05 17:39:41 | 日記

 風もなく、暖かいので家の近くの多峯主山(とおのすやま)へ登ってきました。

といっても途中の見晴台までだけど。多峯主山は標高271mしかなくて、運動目的で慣れている人はトッ、トッ、トッ、と20分くらいで山頂までかけ登るというけれど、最後の傾斜が険しい。

虫を観ながら登ると1時間半かかる山登り苦手な私は、山頂まで行ったのは一度だけ。

ふだんは5本の「マイ・コナラ」(樹高が虫を探すのにちょうどよいので勝手にこう呼んでいる)がある見晴台まで。

脱皮したオキナワルリチラシ幼虫のために新鮮なヒサカキと、ツノトンボのために何か小さい虫を探そう。

ヒサカキはたっくさんあり、コナラの下枝で、クリオオアブラムシみっけ。

卵を産んだ後のちょっと弱ってるメス成虫だけど、とりあえずこれを食べてもらおう。

 

アラカシの幹に虫らしきものが。でも死んでいるみたい。これ、気になるなあ。

 

シダの枝についているのはもしかしてムネアカの?と思ったけれど、色があまり白っぽくないから普通のハラビロカマキリの卵鞘かな。

埼玉県内では見つかっているけれど、このあたりではまだムネアカハラビロカマキリ成虫はみたことがありません。

 

道を歩いていると、ん?かすかに かすかに 花の香りがしました。

春を待ち焦がれる気持ちが、鼻に幻の花の香りを運んできたのかも。